第431話 がんばれ宇宙廃品回収会社 その３
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【登場人物】
川崎ばにら ＤＳｔａｒｓ３期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ ＤＳｔａｒｓ特待生 グループ最恐ＶＴｕｂｅｒ
渋谷いく ＤＳｔａｒｓ２期生 陰キャオタ女系ＶＴｕｂｅｒ
宮古島たると ＤＳｔａｒｓ零期生 事務所の絶対的清楚歌姫
【シチュエーション】
宇宙を巡って廃品を回収するゲームをやることにした四人。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「それではさっそくはじめるバニ！」
「まずは、チュートリアルにうってつけ」
「Ｅｘｐｅｒｉｍｅｎｔａｔｉｏｎに行くバニよ！」
い く「へぇ、探索に行く星って、選べるんだ？」
「せっかくだし」
「最初から最高難易度の星に行こうよ（無邪気）」
ばにら「会社が潰れてまうわ！」
「この新人！ いきなりなに言うてんねん！」
「こんなんじゃ雇うんじゃなかったバニよ！」
い く「そんなぁ～！ 先輩、酷いですよぉ～！」
「あてぃし、一生懸命働きますからぁ～！」
ばにら「そうバニか？」
「じゃあ、ちょっとだけ期待してやるバニよ……」
ずんだ（いく。ここ最近、ばにらと仲がいいわよね）
（陰キャ同士、相性はいいと思っていたけれど）
（お互いの性格的に仲良くなることはない……）
（そう思って油断してたわ！）
（完全にお友達フラグが立っちゃったじゃない！）
たると（いくちゃん、うまくばにらちゃんに取り入ったよね）
（卑しか女ばい……！（ピキピキ））
【※たるとちゃんは沖縄出身です。長崎出身ではございません】
ばにら「さぁ！ 最初の星に到着バニ！」
「みんな、まずはライトを持つバニよ！」
ずんだ「持つバニ！ 持つバニ！」
たると「ライトだけしか初期装備はないんだ」
「このゲームって、たしかモンスターが出るんだよね？」
「ライトでどうやって倒すの？」
ばにら「倒せません（スン）」
「全力で逃げます（スンスン）」
たると「なるほど」
「敵に見つかったら死ぬタイプのゲームってことさぁ」
「かくれんぼは得意さぁ、任せるさぁ……」
「（なぜかいくの方を見る）」
ずんだ「そうだでな」
「ゲームは生き残ってこそなんぼ」
「いざとなったら仲間を犠牲にしても……」
「（なぜかいくの方を見る）」
い く「社長！ これ見てくださいよ社長！」
「まだ昼なのに、めっちゃ明るいですよ！」
「ヒャァーッ！ テンション、上がってキタァーッ！」
―――――――
コメント
―――――――
：いくちゃん！ 後ろ後ろ！
：仲間たちのヤバい言動と視線に気がついて！
：むしろ、いくちゃん的にはおいしい展開では？
：いくは犠牲になったのだ……！
：そう、ずんばにてぇてぇのな……！
：サスケェ……！
：いや、マジでずんさんがいくちゃん囮にしそうｗ
：ずんさんだけで済むかな？
：たるとちゃんのそんなところ！ 見たくないナリ！
：しかし、悲しいけどこれ、配信なのよねｗ
―――――――
ばにら「はい！ みなさんライトを持ちましたね！」
「それじゃ、これから社長が回収現場まで」
「みなさんを案内しますので」
「はぐれないようについて来るバニよ！」
三 人「は～～～～い！！！！」
ばにら「返事だけはいいバニな」
「さて、川崎ばにらカンパニー！」
「出勤バニ……！」
【いきなりハチの巣に突っ込むばにら】
ばにら「ばにぃーーーーーーッ！！！！」
三 人「ば、ばにら社長ぉッ！！！！」
―――――――
コメント
―――――――
：草ァｗ
：いきなりハチの巣踏む奴がいるかｗ
：さっそく死んでんじゃないんよｗ
：社長が真っ先に戦線離脱とか
：このカンパニー終わってんにぇ！
：えるふちゃんたちの、五十鈴カンパニーはつよつよなのに
：あのゆきちが、ファインプレー連発で……！
：特別参戦のともこさんも、なかなかのプレイングで
：おこめちゃんは、いつもの○人プレイだけどねｗ
：川崎ばにらカンパニーにはがっかりですよ
：はい、ばにら無事に死亡！
：王大人、死亡確認！
【スパチャ ５００円： 確認ありです！】
【スパチャ ５００円： 確認助かる！】
【スパチャ ５００円： 王大人いつもありがとう！】
：↑いつもはおらんやろｗ 単発ネタにノリがよすぎなんよｗ
：さぁ、面白くなってまいりました……！
：これからが本当の地獄だ！
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
初手、社長が戦線離脱。それでも続くのがＣｏ-ｏｐゲームの宿命。
担ぐ神輿を失ってしまった、川崎ばにらカンパニーの面々は、はたしてこれからどうするのか。仲良く、このゲームをプレイすることができるのか。
割と、地獄な展開が待っている気がする――ゾ☆
今回のお話の冒頭で、ずんだとたるとが垣間見せた闇が、ぼっち陰キャに牙を剥く。お仕事とは仲間と一緒にするもの。協調力に欠けている人間には、難しいのがこの世の理。ぼっち仲間の社長が消えたことで、いくたんはどうなってしまうのか。気になる方は――ぜひぜひ、評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします！m(__)m
