第400話　バニーマスター・先行プレイ配信　その３

【登場人物】

川崎ばにら　　ＤＳｔａｒｓ３期生　ゲーム配信が得意

青葉ずんだ　　ＤＳｔａｒｓ特待生　グループ最恐ＶＴｕｂｅｒ

大内山みるく　羽曳野あひるのママ（絵師さん）

清水Ｋ介　　　だいさんじ所属ＶＴｕｂｅｒ　アラフォー独身おじたん

大草原原シャロン　だいさんじマネージャー　お嬢様系一般人

【シチュエーション】

　ばにら、キャバクラゲー大会に出場する。

◇　◇　◇　◇

ばにら「あれ？　呼ばれたのってもしかして……」

　　　「だいさんじさんとみるく先生だけバニですか？」

Ｋ　介「いえ、もう一人呼ばれてますよ」

　　　「企業系ゲームＶＴｕｂｅｒが」

ばにら「企業系ゲームＶＴｕｂｅｒバニですか？」

　　　「もしかしなくてもデジスポさんバニ？」

Ｋ　介「いえ、それが」

　　　「ちょっと予想外のところから出てこられた方で」

？？？「どうも、みなさんはじめまして（どんより）」

　　　「美少女ゲー専門配信ＶＴｕｂｅｒ」

　　　「低気圧ともこです……」

　　　「鬱だ○のう……」

全　員「うわぁーっ！　ストップストップ！」

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補足　低気圧ともこ

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メンタルブレイク系美少女ゲーメーカー専属ＶＴｕｂｅｒ。

自社プロダクトにこだわらず、いろいろな美少女ゲームの紹介を行っている、美少女ゲーム業界の顔――になるはずだった配信者なのだが？

―――――――

ともこ「本日は、こんなゴミクズを大切なお披露目配信に呼んでいただき」

　　　「まことにありがとうございます」

　　　「あ、靴舐めますね。よければ足の指も舐めます……」

ばにら「なにバニ！　なんなんバニ！」

　　　「この強烈なＶＴｕｂｅｒは！」

ずんだ「私もはじめて知るわ……」

　　　「ていうか、陰キャの底が抜けたような、根暗キャラ」

　　　「こんな人、インターネッツに乗せて大丈夫なの？」

ともこ「大丈夫なわけねえだろ！」

　　　「だから俺はやめろって言ったんだよ！」

二　人「ヒィッ！！！！」

ともこ「あ、驚かないで！　驚かないでください！」

　　　「すみません、私ちょっと、感情の起伏が激しくって」

　　　「ツッコミとボケの間を一人でいったりきたりしちゃって」

Ｋ　介「あはははは、びっくりしちゃいますよね……ｗ」

みるく「低気圧ともこちゃんは」

　　　「ゆきちゃんがエロゲ配信ＶＴｕｂｅｒを辞めてから」

　　　「そのポジションに着いたどスケベ配信者なんだけれど」

　　　「ぶっちゃけ、前任者が優秀すぎて」

　　　「迷走を重ねたあげくメンタルやっちゃった感じなのよ」

ずんだ「それは……（さめざめ）」

ばにら「うちのゆき先輩がご迷惑を……（さめざめ）」

ともこ「いえいえ、ぜんぜん迷惑だなんてそんな！」

　　　「私がもっとうまくやれればいいだけの話で」

　　　「実際、よく思うんです……」

　　　「もっと頑張れるだろ！　やれるだろ！」

　　　「なにを日和っているんだ！　それじゃゆきちを越えられないぞ！」

　　　「美少女ゲー配信者の覇権取ってやるんだろ！」

　　　「がんばれよともこォッ！！！！（絶叫）」

　　　「……って（急降下トーンダウン）」

二　人（感情の起伏が激しすぎるんじゃぁ……！！！！）

大草原「まぁまぁ、とんでもなく濃いキャラが出てきましたわね」

Ｋ　介「いや、シャロンさんが言います？」

みるく「シャロンちゃんもたいがいだよね？」

ばにら「シャロンちゃんもいい勝負バニ」

ずんだ「むしろ二人を足して割ったらちょうどいいのでは？」

ともこ「おっ！　なんだっ！　やるかてめぇーっ！」

　　　「マネージャーだぁ？　上等じゃねえかよ！」

　　　「自分たちは配信に出ないからって好き放題言いやがってよう！」

　　　「お前らに、俺ら配信者の苦しみが分かんのか？」

　　　「分かんねえよなぁ！！！！（ガチギレ）」

大草原「その喧嘩！　買って差し上げましてよ！」

　　　「そこまで言うならこのお披露目配信……」

　　　「不肖、この大草原原シャロンも、参加させていただきますわ！」

　　　「Ｋ介さん！　枠をお借りしましてよ！」

Ｋ　介「ちょっ！　なに言ってるんですか、シャロンさん！」

　　　「あんたマネージャーなんだから、おとなしくしてくださいよ！」

　　　「というか、そもそも呼ばれたのは僕なんですから！」

ばにら（とんでもなくカオスなことになってきたなぁ……）

ずんだ（どうしよう）

　　　（なんかえらそうに花楓に言った割には）

　　　（色モノしか集まらなかったなぁ……）

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はい、元ネタは言うまでも（三回目）。

低気圧に勝てない系ＶＴｕｂｅｒ。

わりとヤバめなメンタル報告にこっちもハラハラ。

けど、そんな自分を受け止めて、自分なりに活動しているその姿に、エンターテイナーとして、素晴らしさを感じずにはいられない……！！

尾丸のポっちゃんが元ネタの、低気圧ともこでございます。

実はポルポルけっこう好きで見てます。ｗ

僕もメンタル骨折してる側の人間なので、なんというかあの乱高下が心地いいというか、気配り上手で周りをよく見てる感じがえらいというか、それ故に病んじゃうところが分かるというか。かわいいんですよねほんと。

特にフレちゃんとの絡みがよき。五期生の絆もよき。フブちゃんとの悪ふざけも最高。地味に美味しいキャラなのではと睨んでいます。そしてぺこちゃんとの絡みも。

今回出したのもそういう、ひっそりとした元ネタへのリスペクトです。

本編で五期生が揃うより前に、番外編で五期生が揃う方がはやいんじゃないのか？　だとして、残りの二人はどこにいるのか？　酒場か？　森か？　ゲームセンターか？　いやいや、五期生は五人いるぞ……と、思わず言及しようとした古参ニキは、すみません僕はその辺り詳しくないので、どこまで掘り下げられるか分かりませんが、頑張りますので、なにとぞ今後ともよろしくお願いいたします！m(__)m