第393話　あの日あの時あの配信で　その１２

【登場人物】

川崎ばにら　　ＤＳｔａｒｓ３期生　ゲーム配信が得意

青葉ずんだ　　ＤＳｔａｒｓ特待生　グループ最恐ＶＴｕｂｅｒ

トキワいま　　ＤＳｔａｒｓ零期生　事務所発足の切っ掛けになったＶ

Ｂちゃん　　　ＤＳｔａｒｓ裏方兼事務職員　広報配信を担当

【シチュエーション】

　ばにらの金盾凸待ちを振り返る（弄る）ネタ企画にて。

◇　◇　◇　◇

Ｂちゃ「さてさて」

　　　「そろそろこの企画も終わりが見えてまいりました！」

ばにら「公式枠ですからね、あんまり長々とやるのもね……」

　　　「ということで！　ラストにやって来たのはこの方！」

　　　「一期生、二期生、特待生と見せかけた二期生ときたら」

　　　「残っているのはもちろん……零期生だ！」

？？？「はいさ～い！」

　　　「ばにらちゃん、助けに来たさぁ～～～～！」

ばにら「こ、この声は！」

Ｂちゃ「ＤＳｔａｒｓが誇る圧倒的清楚！」

　　　「清楚過ぎて、いろんな意味でコラボＮＧ！」

い　ま「ＤＳｔａｒｓ零期生にして、南国うみんちゅＶＴｕｂｅｒ！」

　　　「宮古島たるとこと……たるきちの登場だぁッ！」

ばにら「たるとちゃ～～～～ん！（歓喜）」

　　　「わぁ～！　来てくれたバニねぇ～！」

　　　「今日、一番嬉しいバニよぉ！（無自覚失礼）」

たると「ばにらちゃん！　お待たせさぁ～！」

　　　「私が来たからにはもう安心さぁ～！」

ばにら「たるとちゃんが言うと説得力があるバニな！」

　　　「たのもしいバニよ！」

Ｂちゃ「おやおや、今までのメンバーと反応が違う」

　　　「ずいぶんと仲良しみたいですね！」

い　ま「そうだね、いつの間にこんなに仲良くなったのかな……」

　　　「たるきちも……ばにらちゃんも……（まがお）」

Ｂちゃ「いま？　なんか負のオーラ出てない？」

い　ま「ダイジョウブ、ダイジョウブ（まがお）」

　　　「ちょっと、親友と目をつけてた後輩がくっついちゃって（まがお）」

　　　「ジェラってるだけだから……ね☆（オリジナル☆スマイル）」

たると「私も、実は配信見てたんだけど、助けにいけなかったんだよ！」

　　　「急に行動すると、運営さんに迷惑がかかっちゃうからさ」

　　　「今日はちゃんと許可を取ってきたから……」

　　　「金盾凸待ちリベンジしてやるさぁッ！！！！（ドヤ）」

ばにら「たのもしい！　たのもしいバニよ、たるとちゃん！」

　　　「こういう先輩が来てくれるのを、ばに～らも待っていたバニよ！」

　　　「やっちゃってくだせえ！　見せちゃってくだせえ！」

　　　「ＤＳｔａｒｓの歌姫の実力を！」

Ｂちゃ「ばにらさんもやる気満々ですね」

　　　「まぁ、たるとさんはＤＳｔａｒｓの清楚枠＆歌うま枠として」

　　　「実は所属が微妙に違ったり、別件の仕事で忙しかったりと」

　　　「絡めないレアキャラですからね」

　　　「実際、あの金盾事故の時にも」

　　　「運営にかけあってストップをかけられてましたし」

ばにら（え？　そうだったバニか……？）

　　　（たるとちゃん、ばに～らのことを心配してくれてたなんて……）

　　　（やっぱり、いい先輩バニ～～～～！）

たると（そう、あの日のことは忘れない！）

　　　（記念すべき推しの金盾配信が、みるみるお通夜になっていく屈辱！）

　　　（あの日ばかりは、流石の私も冷静でいられなかったさ……！）

　　　（職権濫用上等！）

　　　（同じ事務所のＶＴｕｂｅｒという立場を利用して！）

　　　（大けが覚悟で出ようとしたさぁ！）

　　　（運営に止められてる間に、ずんだちゃんに盗られたけど！）

ばにら（たるとちゃん、ばに～らと趣味が合うし、優しいし）

　　　（二人だったら理想の金盾凸待ちがやれるかもしれないバニ！）

たると（ここで証明してみせる！）

　　　（ＤＳｔａｒｓの清楚枠という縛りさえなければ！）

　　　（歌姫という役目さえなければ！）

　　　（私が一番、ばにらちゃんの隣が似合うＶＴｕｂｅｒだって！）

　　　（全世界に分からせてやるさぁ……！！！！）

ばにら「たるとちゃん、よろしく頼むバニよ！」

たると「こちらこそ！　頑張ろうね、ばにらちゃん！」

Ｂちゃ「これまでになく、気合いの入った滑り出しになりましたね」

　　　「それではそれでは……」

　　　「あの日あの時あの配信で、かけつけたのが宮古島たるとだったら！」

　　　「スタートしちゃってください！」

☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆

ここで彼女が来なかったら誰が来るのか！！！！

ずんだに次ぐ、感情リミットブレイク勢！！！！

ばにらにクソデカ感情を向けている先輩ＶＴｕｂｅｒ！！！！

宮古島たるとが満を持して登場だァッ！！！！

清楚のイメージを守るために、運営からいろいろと止められてるたるとちゃん。

語った通り、本当なら一番にばにらの下にたどりつきたかった……！

助けに行ってあげたかった……！

そんな想いをネタ企画にこめて！

ついにたるきちが大暴れする！

今回のネタはこのためだけにやったといっても過言ではありません！　そんなたるきちの登場に、テンション爆上がりしたという方は――ぜひぜひ応援コメント・評価・フォローなどよろしくお願いいたしますさぁ！　作者のテンションも上がっちゃうさぁ！m(__)m