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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第381話 水星のように母、再び その14

【宣伝】

GCN文庫より叡智ラノベ「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」が5月20日発売予定です。企画書き下ろし作品ですので、買わないと読めないのが申し訳ないですが、ご興味ありましたらぜひぜひお願いいたします。


○Amazonさま

https://www.amazon.co.jp/dp/4867167606/


○楽天さま

https://books.rakuten.co.jp/rb/18185599/

【登場人物】

ミス・マーキュリー 聖十字護竜騎士団 副団長

ミスター・天狗   聖十字護竜騎士団 団長


【シチュエーション】

 エイプリルフール企画終わって、ちょっとひと息。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「それじゃ、お母さん」


   「また東京来ることがあったら」


   「今度はあらかじめ連絡ちょうだいね?」


ばに母「はいはい、分かってるって」


   「今回は本当にごめんなさいね」


   「せっかく美月ちゃんとイチャイチャしてるところに割って」



ばにら「そういうんじゃないから!!!!(赤面)」


ずんだ「まぁ、花楓は多忙ですので」


   「なにかあったら、今度は私のLINEにご連絡ください」



   「お義母さまの頼みなら、いつでも喜んでうかがわせていただきます」



ばにら「なにしれっとLINE交換してるの⁉」


   「ちょっと、美月さん! うちの母親に深入りしすぎですよ!」


ばに母「もう、いいじゃない花楓」


   「いずれ家族になる仲なんだから」


   「嫁と姑が仲良い方が家庭円満でいいでしょ」



   「あ、美月ちゃんは、旦那さんの方かしら……」



ばにら「さっさと! 鹿児島に! けえれ!(ブチギレ)」



◇ ◇ ◇ ◇



ばに母「ふぅ……」


   「古い知り合いに呼び出されて」


   「東京にやって来たけれど」


   「思いがけないことになっちゃったわね」



   「案外、VTuberって面白いかもw」


   「私もやってみようかしら……」



???「うかれているところ悪いですが――」


   「われわれの活動のことを軽々にネットに漏らされては」


   「困りますよ、ミス・マーキュリー」



ばに母「あら」


   「昨日のオフ会には顔を出さなかったけれど」


   「あわてて穴蔵から出てきたみたいね」



   「ミスター・天狗」



天 狗「お久しぶりです」


   「最期にこうして顔を合わせたのは」


   「FF14の大規模イベントの時以来になりますか」



ばに母「お互い、歳を取りましたね」



   「しかし、貴方が踊り子のリリスの商売敵になるとは」


   「人生はなにがあるかわからないわね」



   「あんなに二人とも仲がよかったのに……」



天 狗「リアルとバーチャル、やっていることは異なりますが」


   「目指す所は同じですよ……」



   「すべては観客の笑顔のため」



ばに母「そのためなら、大事な娘だって切り捨てるのかしら?」


天 狗「……必要とあれば」


ばに母「……ふふっ。ごめんなさい、意地悪なことを言ったわ」


   「家族のためにテキストブログの更新を止めた」


   「哀れな女の戯れ言と思ってちょうだい」


天 狗「なにをおっしゃる」


   「貴方の決断を誰も恨んでなどいない」


   「むしろ我々は祝福していますよ」



   「そのおかげで、貴方の娘の花楓さんは」


   「あんなにもまっすぐに育ちなさった」



   「あの娘の純朴さに、いったいどれだけ……」



ばに母「やめましょう、ミスター・天狗」


   「それは私たちとは関係のない話よ」


天 狗「……そうですな」


ばに母「それより、こんな所を見られていいのかしら?」


   「天狗の仮面を被っていても、分かる人には分かるはずよ?」



   「若い頃の過ちを、再び繰り返すつもり?」



天 狗「…………!」


   「どこでそのことを!」



ばに母「腐ってもテキストサイト運営者」


   「私、情報源は今も握っているのよ」



   「もちろん、その真相だってね?」



天 狗「ミス・マーキュリー、どうかこのことは……!」


ばに母「秘密にしますとも」


   「軽々にWEBでばらしたりしません」


   「けれどそうね……」



   「娘の幸せを壊すというのなら」


   「私はこの切り札を、躊躇なく切るでしょう」



天 狗「その娘とは」


   「どちらのことですかな……?」



ばに母「ふふふっ……♥」


   「さぁ、どっちかしら……♥」



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「はぁ、とんだエイプリルフールでしたよ」


   「お母さん、ちゃんと迷わず鹿児島に帰れればいいんだけど」


ずんだ「心配しすぎよ……」


   「って、なんか妙なニュースが」



   「新横浜駅で、天狗の不審者の目撃情報」


   「新幹線が一時停車する騒ぎに」



   「天狗男の正体は…………って、あほくさ!」



ばにら「天狗のお面って、なに考えているんでしょうね」


   「ミスターカラテじゃないんだから」


ずんだ「ほんとよね」


   「ギャグのセンスが昭和なのよ」


   「はぁ、エイプリルフールのネタにしても」


   「もうちょっとマシなことしなさいよね……」


ばにら「そういえば、美月さん?」


   「今年は私の配信に構いっぱなしで」


   「エイプリルフールネタ、してないですよね?(圧)」


ずんだ「……な、なんのことかしら?」


ばにら「来年は青葉ずんだに」


   「どんなキャラになってもらうか」


   「楽しみに考えておくバニですよ(にんまり)」


ずんだ「…………あは、あはははは(滝汗)」


   「お、お手柔らかに、お願いします、ね?」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



来年はずんだのちゃんねるでばにらが大暴れだ!!!!

一年後の約束をちゃっかり取り付けるばにら。

今から来年が楽しみですね……!(筆者が忘れていなければ)


そして意味深なミス・マーキュリーとミスター・天狗の会話。

二人はどうやら知り合いのようですが、この関係がいったい今後どのように物語に絡んでくるのか……。


まぁ、番外編なので気にしなくて大丈夫です!!!!(爆)

意味深な感じでやりとりしてますが意味はありません!!!!(白目)


ということで、これにて久々のばにらママ編閉幕。次は違うキャラに――と行きたい所ですが、またばにらネタです。熱々の二人を見た所で、ちょっと今度はずんだ意外のメンバーとの絡みをみてみませんか? 見たいという方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどよろしくお願いします! m(__)m

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