表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
321/754

第316話 歌ヘタ養成学校 その4

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

新潟おこめ  DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber


【シチュエーション】

 歌みたが苦手なメンバーのトレーニング。

 鬼のような猛特訓がはじまる……!


◇ ◇ ◇ ◇



ゆ き「ていうかさ、私の声はこれで味があるわけ」


   「おこめちゃんと違って、ガチの歌姫目指してるワケじゃないから」


   「ゆきの『へにゃぁ~♪』って感じの歌声を」


   「囚人たちも待ち望んでるってワケなのよ」



   「だからおこめちゃんのアドバイスなんて不要なんだよね(ふんす)」



おこめ「誰もオメーのヘッタクソな歌を喜んで聞いてねえよ」


   「珍獣だよ珍獣」


   「歌を歌うチンパンジーくらいの気持ちで見てんだよ」


ゆ き「オメェーッ! それはいくらなんでも言い過ぎだろうがよ!」


   「しばくぞおこめぇっ! ゆきの方が先輩だし、年上なんだからなぁ!」


おこめ「あぁん? なんだ?」


   「やんのかオラァッ!!!!」



ばにら「……わわわわ(困惑)」


   「近くで見ると、ゆき先輩とおこめちゃんのやりとり」


   「心臓に悪いバニですねぇ……」


ずんだ「そう?(けろり)」


   「テレビの現場で、もっと酷いの見てきたから」


   「これくらいなんとも思わないわ」


ばにら「美月さん、頼もしすぎるバニですよ」



   「ていうか、ほんとにおこめちゃん、ゆき先輩に懐いてるバニですかね?」


   「普通に嫌ってるようにしか見えないバニですけど……」



ずんだ「だから、嫌いな相手には弱味なんて見せないって」


   「おこめって、普段はメンバーに隙のない態度を取ってるでしょ」


   「ゆきちにはそれがないじゃない」



   「それだけ、なに言っても許されるって分かってるのよ」



ばにら「なるほどなぁ……」



おこめ「ほらっ! また音程外してる!」


   「録音したからよく聞き直して!」


   「ここ、最後は上がるの!」


   「なんでこんな基本的なこともできないのよ!」


ゆ き「だって、だってゆきはネットラジオ出身だから……」


   「歌みたとか、知らない文化だから……」


   「いや、たしかにVの前に流行っていたけれど……」


   「通って来なかった道だから……(べそかき)」



おこめ「つべこべ言ってんじゃねえ!」


   「泣いたら許してもらえるような、甘い世界じゃないんだよ!」


   「VTuberってのは、なんでもできなきゃダメなんだ!」



ゆ き「びぇえぇえぇ!」


   「Bちゃん! おこめちゃんが! おこめちゃんが厳しい!」


   「チェンジ~! 違う人にチェンジしてぇ~!」


おこめ「お前みたいな音痴の世話できる人間なんて」


   「DStarsには私しかいないんだよ!」



   「ほら、もう一回歌うよ! 今度は私に合わせて!」



ゆ き「どぅあってぇあてゃしりゅ~せぇい~♪(↑)」

おこめ「だあって、私、流星ぃ~♪(↓)」



おこめ「伸ばしすぎなんだよ! ちんたら歌うな!」


   「あと、最後は音程下げるの!」


   「何度も『個人練習』したのに、なんでコレなのよ!」



ゆ き「ごめん! ごめんて! おこめちゃん許して!」



ばにら「…………」


   「『個人練習』するくらいには、仲良いんですね」


ずんだ「ね? 言った通りでしょう?」


   「結局、あぁ見えておこめの方がゆきに甘えてるのよ……」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ゆきおこめのビジネスてえてえ話。

ちょいちょい挟んでおりますが今回はプライベート回。

配信でもプライベートでも、まったく変わらない扱いは、信頼の証か、それとも舐められているのか。なんにしても、変な後輩に好かれるゆきちゃんなのだった。


ちょうどばにとずんだの逆関係みたいな感じですね。

ツンツン後輩を、ちょっと頼りない先輩がリードする。

これもまたバディものの王道ですよね……。(タイバニとか)


しかし、ゆきにはかっこいい見せ場はないのだった!


ゆきちゃんに救いの手を! 三部ではまた何か活躍してくれと思った方は――ぜひぜひ評価・フォローなどよろしくお願いいたします! m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ