第315話 歌ヘタ養成学校 その3
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
網走ゆき DStars零期生 よく炎上する
渋谷いく DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎
新潟おこめ DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber
宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫
出雲うさぎ DStars3期生 妹系巫女さん
五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
【シチュエーション】
歌みたが苦手なメンバーのトレーニング。
鬼のような猛特訓がはじまる……!
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「プライベート特訓って」
「こんなことして歌がうまくなるなら」
「苦労しないバニですよ……ねぇ、美月さん?」
ずんだ「そんなことないわよ」
「歌でも劇でも配信でも、人の目を意識することが大事」
「アンタも配信者として、それはよく理解してるでしょ?」
ばにら「…………(ばにら思考中)」
「視聴者のことを考えろってことですかね?」
ずんだ「そういうこと!」
「漠然と一人で歌っているより」
「何人かで集まって、歌い合った方が上達は早いわ」
ばにら「じゃあもう、カラオケでいいんじゃ?」
ずんだ「この面子でカラオケに行って、身バレしたらコトでしょ?」
「ほら、それより、私たち以外の組み合わせが決まったみたいよ……」
ゆ き「だぁーかーらぁ! なんでいつも一緒になるんだよ!」
「やめてって言ってるだろぉ!」
おこめ「あぁん? やめて欲しいのはこっちなんだが?」
「どうして私が、ゆきなんかに歌のレッスンしなくちゃなんねーの」
「勝手に一人で練習してればいいじゃんよ」
い く「た、たるとちゃん、お手柔らかにお願いね……」
たると「まかせるさぁ~!」
「いくちゃんは歌みた上手だから、あとは度胸だけ!」
「人前であがらなくなるように、特訓するさぁ~!」
りんご「ふっ、どうやら僕の先生はうさぎちゃんらしいね」
「君のような子猫ちゃんに、はたして僕を御せるかな」
うさぎ「ごたくはいいんで、さっさと発声練習はじめますね」
「すぅぅぅぅぅぅぅぅ……!!!!!」
「ヴオオオオオオオオオオッ!!!!(初号機感)」
りんご「…………(絶句)」
うさぎ「はい、マネしてみてください。りんご先輩」
「こんなの簡単ですから」
りんご「最近、僕の扱いなんだかひどくなぁ~い(半泣き)」
ばにら「…………」
「まぁ、私と美月さん含めて、順当な感じで集まりましたね」
ずんだ「そうね」
「ただ、順当過ぎるのもどうかと思うのよね」
しのぎ「いや~! えるふがパートナーでほっとしたよぉ~!」
「うーちゃんに指導してもらうってなったら」
「隊長、年上の威厳がないないになっちゃうとこだったよ」
えるふ「もう既にないと思うけどね」
しのぎ「が~~~~ん! ひどいよ、えるふ~~~~!」
ずんだ「あの仲良し二人組は、組ませるべきじゃなかった気がする」
「せっかくの練習なのに、まともにやらなくなっちゃいそう」
ばにら「…………」
「今からでもしのぎの担当に変わります?」
「私は別に、えるふが担当でも大丈夫ですけど?」
ずんだ「ヤッ! ヤァッ!(ちいかわみたいな声)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
担当の面子は順当な振り分け。(一部、地獄を見ている猫がいるが……)
そして、ちゃっかりばにら担当におさまるずんさんなのだった。
束縛が強い。そして、それにまったく気がつかないばにら。
こんな調子で、人のヤベー側面にまったく気づかない&善意として受け取るから、いろんな人から好かれちまうんでしょうね。そういうとこやぞ……。
それはそれと、たると&ずんだ&りんごが揃っているのが不安要素。ばにらに重たい感情抱いているメンバートップ4のうち3人が揃っているこの状況。はたして、ばにらは生きて帰れるのか……応援よろしくお願いします!m(__)m




