第314話 歌ヘタ養成学校 その2
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
網走ゆき DStars零期生 よく炎上する
渋谷いく DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎
新潟おこめ DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber
宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫
出雲うさぎ DStars3期生 妹系巫女さん
五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
【シチュエーション】
歌みたが苦手なメンバーのトレーニング。
鬼のような猛特訓がはじまる……!
◇ ◇ ◇ ◇
Bちゃ「というわけで! 豪華講師陣のみなさんどうぞ!」
おこめ「おるぁっ!」
「楽しい歌のお時間じゃーい!」
「おまえら! 今日はみっちりしごいてやるからなぁー!」
たると「ちょっと、おこめちゃん!」
「アイドルなんだからイメージ大事にしようよ!」
「みんなはいさーい! 宮古島たるとだよー!」
うさぎ「まったく、なんでうさぎが先生なんて」
えるふ「ぐちぐち言わないの」
「仲間なんだから、困った時は助け合わないと」
Bちゃ「というわけで、集まってもらったのはこちらの四名!」
「DStarsの歌姫おこめちゃん&たるとさん!」
「そして、三期生でも歌うまで知られた――」
「うさぎさんとえるふさん!」
「この四人から、いろいろと学んで帰っていってくださ……」
???「ちょっと待つでなー!!!!」
全 員「!!!!????」
???「みなさんちょっと、お忘れじゃありませんかね」
「歌みたのうまさは、何も素の歌唱力だけじゃないですよ……」
「VTuberの歌は、あくまでキャラの歌!」
「アニメや漫画の、オリジナルソングと同じカテゴリ!」
「つまり! ただ漠然と歌うだけじゃだめ!」
「キャラになりきって歌う必要がある!」
「この、青葉ずんだのようになぁ……!!!!(ドン)」
Bちゃ「はい」
「もう、この展開には慣れちゃいましたね」
「ばにらさんが出るって聞いたら、どこからともなく飛んできた」
「百合営業イッヌの青葉ずんださんも一緒です」
ずんだ「Bちゃんのいけず~!」
「五人と一緒に紹介してくれればよかったのに~!」
Bちゃ「まぁ、ずんださんはたしかに、歌みた上手いし」
「数もこなしていらっしゃいますけれど」
「うまいかと言われれば、微妙なラインですからね……」
ゆ き「たしかに」
「うまいって言うより、楽しいって感じだよね」
しのぎ「ずんだ先輩の歌は、元気いっぱい太郎だよ!」
「隊長もマネして頑張っちょるんよ!」
りんご「そうだね。ずんだの歌は――勇気の賛歌!(なぜかジョジョネタ)」
ばにら「ずんだ先輩、おこめちゃんみたいに」
「歌みたのときだけ素に戻って」
「綺麗な声で歌えばいいのに……」
ずんだ「それやったら、身バレしちゃうでしょ(コソコソ)」
ばにら「あ、そっか。だからできないのか」
Bちゃ「というわけで、今日はこのメンバーで」
「徹底的に歌唱練習をしていきますよ」
「画になるなら、配信でやってもよかったんですが」
「思った以上に地獄になりそうなので」
「プライベート特訓です!!!!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
豪華うたうま陣営による、プライベートレッスン。
これで、歌みたに苦手意識を持っているばにらたちも、それをすっかり克服して歌えるようになってくれる――とかならいいんですけれども。
歌がうまいからって、歌を教えるのが上手いとは限らないんだよなぁ。
波乱含みではじまった、歌みたプライベート特訓。さて、いったい誰と誰がペアになってトレーニングするのか。というか、そもそもずんさんは教える側に立つことができるのか。いろいろと今後の展開が気になる方は――ぜひぜひ、応援コメント・評価・フォローなどの、応援よろしくお願いします!m(__)m




