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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第313話 歌ヘタ養成学校 その1

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当


【シチュエーション】

 歌みたが苦手なメンバーが会議室に集められた。

 鬼のような猛特訓がはじまる……!


◇ ◇ ◇ ◇



Bちゃ「みなさん、今日はお忙しい中」


   「お集まりいただきありがとうございます」


ばにら「Bちゃん、いったいどうしたんですか?」


   「用件は言えないけど、ちょっと会社に集まって欲しいって」


い く「もしかして……あてぃしたち、クビとか(オドオド)」


ゆ き「いくたん、ばにら」


   「心配しなくて大丈夫だよ」


   「ゆきがクビになってないから問題ない(謎理論)」


りんご「むしろ、ゆきちゃんがいるから不安なんじゃない?(煽り)」


しのぎ「このメンバーに共通する話題が、なにも見つからない太郎」


   「Bちゃん? いったいなんの用事なの?」


Bちゃ「えー、なんだかずいぶん混乱していらっしゃるようですが」


   「心当たりなら、皆さんあるんじゃないですかねぇ?」



五 人(なんだろう……?)



Bちゃ「みなさん……」



   「歌みたの投稿数が少ない!!!!(唐突のブチギレ)」



   「DStarsはアイドルグループなんですよ!」


   「YouTubeのメインコンテンツはやっぱり音楽!」


   「もっと積極的に、うたみた動画を撮ってもらわなくちゃ!」



ばにら「そ、そうは言っても、Bちゃん」


   「ばに~ら、歌みた得意じゃないバニよ……(オドオド)」


い く「あ、あてぃしも……」


   「みんな、上手って言ってくれるけど」


   「自信なんてないんですけどぉ」


りんご「歌みたは別に構わないんだけれどねぇ」


   「けどほら、僕ってばDStarsでも、結構な歳じゃない」



   「3Dライブとかすると、次の日身体がバキバキに……」



ゆ き「りんごのはただの運動不足でしょ(断言)」


   「老いを感じ始めるのは、四十路が見えてきてからだよ(遠い目)」



Bちゃ「だまらっしゃい!!!!」


五 人「ひぃっ!!!!」



Bちゃ「そうやって、できない理由をつらつらつらつらと!」


   「大の大人が情けのない!」


   「できないなら努力する!」


   「できるようになるまで頑張る!」


   「そういうのが大事なんじゃないですか!」



   「あなたたちはDStarsのアイドルで!」


   「同時に社員でもあるんですよ!」


   「もっと、ご自身の仕事をよく考えてください!」



しのぎ「そ、そうは言っても~!」


   「隊長も、一生懸命頑張ってこれなんだよ~!」


   「これ以上、どうすればいいか分かんないんだよ~!」



Bちゃ「と、いうことで。DStarsの歌みたのプロたちに」


   「みっちりレッスンをつけてもらうことになりました」



   「彼らからみっちり、教えていただくように!」



五 人「う、歌のプロたち~~~~⁉」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



百合営業をしろと言ったり、うたみたをやれと言ったり。

本当に、DStarsの運営は理不尽でございますね。

とはいえ実際大事なコンテンツ。避けては通れない問題です。

この訓練で、苦手意識を克服できればいいのですが……。


はい、というわけで。

もう講師陣に誰が出てくるか、だいたい見えてきましたね。

そして、歌わないけど歌うまい人材がいる時点で、波乱は必至。


どうなる渋谷いく――!(彼女はサブキャラです)

そして大本命の石清水しのぎ――!(彼女もサブキャラです)


特にうたみた上手でもないずんさんの出番はあるのかとお嘆きの読者のみなさん。このパターンは、何回かやってると思うのでお察しかと思います。なんとなーく、二話のオチが分かったぞという方は、応援コメントなどでこっそり言っちゃって大丈夫ですので、応援よろしくお願いします!m(__)m



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