第306話 ばに禁 その7
【登場人物】
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
【シチュエーション】
ばにら海外ロケ3日目。
ZRPAのコラボ配信になったのだが……。
◇ ◇ ◇ ◇
あひる「それでは! 津軽りんごさんのモノマネです!」
「さっそく、なんのモノマネをするか宣言をどうぞ!」
りんご「ずばり――――」
「マイクラであひるちゃんをマグマトラップにはめて」
「おおはしゃぎするばにらちゃんです!!!!(ドヤ)」
あひる「またそんなマニアックなモノマネを!(白目)」
ぽめら「けど、分かりやすい!」
「一緒の時間にマイクラやると」
「必ずマグマトラップにひっかかってますもんね!」
あひる「そうだけどもさぁ……」
ずんだ「…………(どんより)」
二 人(食いつき、悪いなぁ……)
(これはもしかしてダメな感じか……?)
あひる「それではさっそく、モノマネの方をお願いします!」
りんご「…………(スン)」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
「あひる先輩! ちょっ! 大丈夫ですか!」
「誰だ、こんな所にマグマトラップなんて仕掛けた奴は!」
「ほら、はやくばにーらに捕まって……」
「オルァッ!!!!(ツルハシで殴る)」
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コメ欄
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:再現度たっかw
:助けると見せかけて奈落の底に突き落とす
:まさしくばにらw
:この時のあひるの「ばにらさぁん⁉」のリアクションは、ほんと秀逸
:おもわず思い出しちまったよ
:比較動画が作られるとみた
:流石はりんご、よくばにらを見とる
:百合営業相手をNTRした女のことだからね
:いや、最近ちょっとりんごの視線も妖しいよね……
:ずんさんとこれは取り合う流れか?
:NTRした相手の方に感情の矢印を向けるなんて
:それ、なんてエロゲ?
―――――――
ぽめら「あははははっ! 似てる似てる!」
あひる「いや、さぶいぼ立ったわ」
「まじでばにらにやられた時のことを思い出した」
「やるやん、りんご」
りんご「まぁ、ばにらちゃん研究家として、僕も日々精進してますからね」
「どうかなずんさん? 百合営業相手としてひとつコメントを……」
ずんだ「…………ぢがう(圧)」
三 人「………ヒェ」
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コメ欄
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:すごい低音出たぞw
:どうやら、ずんさんは納得されていないご様子です
:素人目にはわからん違いがあったんだろうな
:りんごのばにら研究も、所詮その程度ということか
:いや、ずんさん怖すぎでしょ!w
:なにキレてんのさ! 冷静になってもろて!
:違う意味で地獄になってきたんだがw
:やっぱりZRPAの地獄企画は神がかってんねぇw
―――――――
ずんだ「いい? りんご? 大事なことだから一度しか言わないからね?」
「まずばにらちゃんはね、心の清い女の子なのよ」
「だから、あひるちゃんを罠にはめるのにも葛藤があるわけ」
「本当は先輩にこんなことしたくない」
「けど、VTuberとして、撮れ高を考えるとやるしかない」
「芸人枠のあひるちゃんもそれを望んでいる……」
「そういう細やかな感情の動きを、もっと台詞にこめなくちゃ」
「りんごのはただ、ばにらちゃんの表面をなぞっただけ」
「そんなの、川崎ばにらじゃないでな?(キレ気味)」
三 人(こっ、怖ぁ………!!!!)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ばにらへの解釈違いでブチ切れるずんださん。
たぶん、かなり贔屓目が入っていると思います。w
(ばにらは嬉々として、先輩をマグマに突き落とすタイプのVTuberです)
元百合営業相手でも、止めることのできない大暴走を見せるずんだ。
はたして四日目・五日目をこの調子で耐えることができるのか。
それはそうと、ばにらたちのシンガポール旅行は無事に行っているんですかね。そろそろ中間報告的な話を挟みたい所だな――と、匂わせをしつつ、気になった方はぜひぜひレビューや感想などいただけると幸いです。m(__)m




