第298話　箱　その１３

【登場人物】

羽曳野あひる　ＤＳｔａｒｓ２期生　雑談配信が得意

秋田ぽめら　　ＤＳｔａｒｓ特待生　みんなのママ

網走ゆき　　　ＤＳｔａｒｓ零期生　よく炎上する

青葉ずんだ　　ＤＳｔａｒｓ特待生　グループ最恐ＶＴｕｂｅｒ

川崎ばにら　　ＤＳｔａｒｓ３期生　ゲーム配信が得意

祇園ちまき　　ＤＳｔａｒｓ１期生　おまつり女

生駒すず　　　ＤＳｔａｒｓ特待生　1期生兼任

出雲うさぎ　　ＤＳｔａｒｓ３期生　妹系巫女さん

【シチュエーション】

　地獄企画。年末恒例箱妖精回。

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ちまき「だいたいですねぇ！　ＤＳｔａｒｓって可愛い娘が多くないですか！」

　　　「三期生のうさぎちゃんもだし！　同期の生駒もだし！」

　　　「ちまきのストライクゾーンに『ズンッ！』ってくる娘が多すぎるんです！」

ぽめら「だから自分は悪くないと？」

　　　「それは理論のすり替えという奴ではないですかね？」

あひる「どこまで追い詰めれば気が済むのさ、ぽめしゃ……」

ゆ　き「ちまきちゃんの言うこともよくわかるにぇ」

　　　「ぶっちゃけ、ウチの会社のＶＴｕｂｅｒは一歩抜けてるというか」

　　　「個人勢ではまず太刀打ちできないというか」

　　　「ガワ、中身、機材、全部つよつよなんだよにぇ」

　　　「そりゃ可愛くなって当たり前っていうか……」

あひる「ゆきちもなにキャラブレイクしてんねん！」

　　　「お前そういうキャラちゃうやろ！」

ぽめら「分かるわ……！　私も、元個人勢だからよく分かる！」

　　　「旦那が洒落で作ったアバターで昔は配信してたけど」

　　　「事務所に機材借りてモーションの修正とかしてもらったら」

　　　「格段に動きがよくなったもの」

　　　「……もう旦那じゃ満足できない！（謎の濡れ声）」

あひる「ぽめしゃ！　それ今日一番の問題発言だから！」

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コメ欄

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：特級呪物先生、ＤＳｔａｒｓに嫁をＮＴＲされる

：もうぽめしゃはＤＳｔａｒｓなしじゃ生きていけない

：かわいそうな特級呪物先生

：イェ～イ、特級呪物先生見てるぅ～♪　俺たちは味方だぜ～♪

：お前ら、まじでＤＳｔａｒｓ移籍で、二人が揉めたのしらんのか？

：離婚寸前まで行ったんだぞ？

：それネタにできるだけ、ぽめちゃんも強くなったよな

【スパチャ　５万円：　あれは僕が悪かったです。僕が子供でした】

：この件については、素直に謝れるのが特級呪物先生のいいところなんよ

：嫁の気持ちに寄り添ってるよね

：根は善人なんだよな、特級呪物

　

：なんだかんだで、移籍後も担当絵師を続けてるしな

：社長も折りにつけて感謝してるよな

：そら、ＤＳｔａｒｓ１期生エースのママだし

：けど、原稿いいんですか、先生？

：ほらほら！　印刷所止まってるよ！　はやくして！

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ぽめら「うそうそ冗談ｗ」

　　　「冗談だからｗ」

　　　「ウチはいつだって、旦那のことが大好きだよ……（照れボ）」

あひる「唐突にブチギレたり」

　　　「唐突に旦那にラブコール送ったり」

　　　「もういい加減にしてくれませんかね」

　　　「あひるたちの情緒はぐちゃぐちゃだよ！」

ゆ　き「ぽめちゃんは、なんだかんだでいい旦那さん捕まえたよねぇ」

　　　「先生、最近は一般の仕事でも評価されてきたし」

　　　「このまま二人とも幸せになれるといいねぇ」

あひる「オメーもなにを話に乗ってんだゆきち！」

　　　「まぁ、先生がご活躍されているのは嬉しい話だけれども！」

　　　「末永く幸せに二人には暮らしていただきたいけれども！」

　　　「あひるも知らない仲じゃないんで！　家族みたいなもんなんで！」

ちまき「あの……ちまきの相談は？」

◇　◇　◇　◇

ばにら「ほんと、仲良いですねこの三人」

ずんだ「ねぇ」

　　　「もう一緒に住んじゃえばいいのに（おつまみぽりぽり）」

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便利に使われる特級呪物先生。基本的にぽめらには愛されている模様。

とはいえ、男と女の仲だから――いつもなかよくニコニコとはいかないよね。

まだまだ新婚気分という奴です。（お子さんが大きくなるとこうはいかない）

最近ラブコメ書けてないので、ぽめちゃんパートでラブコメさせてくれ。（切実）

そして、ちまきちゃんの相談に乗ってあげてくれ。（さらに切実）

次回！　たぶんラストです！（これから書きます）

もしよければカクヨムコン開催中なので、評価をいただけると幸いです。m(__)m