第296話 箱 その10
【登場人物】
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
網走ゆき DStars零期生 よく炎上する
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
新潟おこめ DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber
【シチュエーション】
地獄企画。年末恒例箱妖精回。
◇ ◇ ◇ ◇
ぽめら「まぁ、これだけゆきちとバチボコやってれば」
「みなさんもおこめちゃんの本性……」
「もとい地声に気づいていらっしゃるんじゃないでしょうか?」
「もう開き直ればいいのでは?(ど直球)」
あひる「投げやりぃ!!!!」
「けど、たしかにぽめしゃの言う通りだよ」
「ゆきちと絡むようになってから」
「おこめちゃん、いい感じで地を出せるようになってきたから」
「その流れに乗って、声も地声に近づけてばいいんじゃないかな」
おこめ「いやいや」
「みなさん、そうおっしゃいますけどねぇ」
「こいつがそういうの考えるタマだと思います?(キレ気味)」
ゆ き「はぁーっ⁉ なんだそれーっ⁉」
「考えてるに決まってるじゃねーかよ⁉」
「こちとら何年インターネッツで活動してるとおもってるんだよ!」
「おめーみてーなの、危なっかしくて見てられないんだよ!」
三 人「いや、危なっかしいのはオメーだろ!!!!」
―――――――
コメ欄
―――――――
:これは正論
:ゆきちが悪い
:ゆきちがギルティ
:ゆきちゃん、そういうのは炎上しなくなってから言おうね?
:ゆきちが言ってもおまいうなんだよなぁ
:むしろ、何年もインターネットしてるのに炎上するなし
:ゆ俺恥
:ほんとゆ俺恥
:ゆきちゃんにそんなこと考える脳味噌があるとおもっているの?
:大丈夫? ゆきちだぞ?
―――――――
ゆ き「なんでよ! ちゃんとゆき考えてるって!」
「おこめちゃんが自然体でやれるようにって!」
「ほんとうなんだってばぁ!!!!(絶叫)」
おこめ「さて、ゆきちが愉快に締めてくれたところで……」
「新潟おこめ、オリジナルソングが本日発表になりましたぁ~♪」
「萌え声から一皮剥けたハスキーボイスでお送りする」
「意欲作となっております」
「みなさ~ん♪ ぜひ買ってくださいねぇ~♪」
三 人「やっぱり宣伝じゃねぇか!!!!」
ゆ き「だから言っただろォ!!!!」
「こいつはこういう奴なんだよォッ!!!!」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「…………」
「おこめちゃん、たしかに昔よりちょっと丸くなりましたね」
「なんというか気負いがなくなったというか」
ずんだ「容赦がなくなったとも言うわね」
「まぁ、地のキャラがアレだもんねぇ……w」
ばにら「相変わらず辛辣ですね」
ずんだ「まぁ、みんなネタにしてるけれど」
「これは本当にゆきちの功績よ」
「アイツみたいないいやつ、見たことないわよ」
ばにら「ですよね……」
「私も、ゆき先輩は素直に尊敬してます」
二 人「ほんと、炎上さえなければなぁ……(クソデカ溜息)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
炎上さえなければ、ゆきちゃんは普通にエリートVTuberなんや。
そう、失言・PONがなければ、社会経験豊富なお姉さんなんや。
なのにどうしてこうなってしまうのか……!(クソデカ溜息)
とはいえ、そんな彼女だからこそ救われる部分がある。
どこか抜けてて親しみやすいからこそ、みんなが愛してくれるのかもしれない。
そういう素敵な人間になりたいものですね。
もしよければカクヨムコン開催中なので、評価をいただけると幸いです。m(__)m




