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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第296話 箱 その10

【登場人物】

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意


新潟おこめ  DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber


【シチュエーション】

 地獄企画。年末恒例箱妖精回。


◇ ◇ ◇ ◇


ぽめら「まぁ、これだけゆきちとバチボコやってれば」


   「みなさんもおこめちゃんの本性……」



   「もとい地声に気づいていらっしゃるんじゃないでしょうか?」



   「もう開き直ればいいのでは?(ど直球)」


あひる「投げやりぃ!!!!」


   「けど、たしかにぽめしゃの言う通りだよ」



   「ゆきちと絡むようになってから」


   「おこめちゃん、いい感じで地を出せるようになってきたから」


   「その流れに乗って、声も地声に近づけてばいいんじゃないかな」



おこめ「いやいや」


   「みなさん、そうおっしゃいますけどねぇ」



   「こいつがそういうの考えるタマだと思います?(キレ気味)」



ゆ き「はぁーっ⁉ なんだそれーっ⁉」


   「考えてるに決まってるじゃねーかよ⁉」


   「こちとら何年インターネッツで活動してるとおもってるんだよ!」



   「おめーみてーなの、危なっかしくて見てられないんだよ!」



三 人「いや、危なっかしいのはオメーだろ!!!!」



―――――――

コメ欄

―――――――


:これは正論


:ゆきちが悪い


:ゆきちがギルティ


:ゆきちゃん、そういうのは炎上しなくなってから言おうね?


:ゆきちが言ってもおまいうなんだよなぁ


:むしろ、何年もインターネットしてるのに炎上するなし


:ゆ俺恥


:ほんとゆ俺恥


:ゆきちゃんにそんなこと考える脳味噌があるとおもっているの?


:大丈夫? ゆきちだぞ?


―――――――



ゆ き「なんでよ! ちゃんとゆき考えてるって!」


   「おこめちゃんが自然体でやれるようにって!」



   「ほんとうなんだってばぁ!!!!(絶叫)」



おこめ「さて、ゆきちが愉快に締めてくれたところで……」



   「新潟おこめ、オリジナルソングが本日発表になりましたぁ~♪」


   「萌え声から一皮剥けたハスキーボイスでお送りする」


   「意欲作となっております」



   「みなさ~ん♪ ぜひ買ってくださいねぇ~♪」



三 人「やっぱり宣伝じゃねぇか!!!!」



ゆ き「だから言っただろォ!!!!」


   「こいつはこういう奴なんだよォッ!!!!」



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「…………」


   「おこめちゃん、たしかに昔よりちょっと丸くなりましたね」


   「なんというか気負いがなくなったというか」


ずんだ「容赦がなくなったとも言うわね」


   「まぁ、地のキャラがアレだもんねぇ……w」


ばにら「相変わらず辛辣ですね」


ずんだ「まぁ、みんなネタにしてるけれど」


   「これは本当にゆきちの功績よ」


   「アイツみたいないいやつ、見たことないわよ」


ばにら「ですよね……」


   「私も、ゆき先輩は素直に尊敬してます」



二 人「ほんと、炎上さえなければなぁ……(クソデカ溜息)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



炎上さえなければ、ゆきちゃんは普通にエリートVTuberなんや。

そう、失言・PONがなければ、社会経験豊富なお姉さんなんや。


なのにどうしてこうなってしまうのか……!(クソデカ溜息)


とはいえ、そんな彼女だからこそ救われる部分がある。

どこか抜けてて親しみやすいからこそ、みんなが愛してくれるのかもしれない。

そういう素敵な人間になりたいものですね。


もしよければカクヨムコン開催中なので、評価をいただけると幸いです。m(__)m

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