第295話 箱 その9
【登場人物】
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
網走ゆき DStars零期生 よく炎上する
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
新潟おこめ DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber
【シチュエーション】
地獄企画。年末恒例箱妖精回。
◇ ◇ ◇ ◇
ぽめら「はい、また悩みなんかなさそうな人が来ましたね」
「この企画の趣旨分かってます?」
「ちゃんと概要欄読んでくれてますか~?」
あひる「なんでキレちらかしてんのぽめしゃ!」
「ぽめしゃまで冷静じゃなくなったら、どうするの!」
「あひる一人で、この場を収める自信なんてないよ!」
ゆ き「ぽめちゃんの言う通りだよ!」
「こいつに悩みなんてあるわけねーだろ!」
「どうせまた、オリ曲の宣伝に来ただけだっつーの!」
「ペッ! ヒャッ! カスがよぉ~ッ!(煽り)」
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コメ欄
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:まぁ、たしかにおこめちゃんに悩みはなさそう
:実際、去年もひやかしだったし
:懐かしいなぁ……
:その頃はまだ、ゆきおこめもなかったよね
:妙によそよそしかったというか
:おこめちゃんはこの一年でだいぶキャラが変わったよね
:変わったというか、バレたというか
:今の方が自然体で可愛いけどね
:おこめちゃんは、いつだってかわいいんだ
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おこめ「いやぁ、実はですねぇ」
「悩みがないように見える私でございますが」
「これでもけっこう、いろいろと悩んでいるんですよ」
ぽめら「えぇっ⁉ そうなんですか⁉(棒)」
あひる「ぽめしゃ、もうちょっと感情籠めてもろて」
ゆ き「悩みのある奴がなぁ! そんな軽いノリなわけあるかよ!」
「どうせまた宣伝だろ! 今度は何を出すんだよ!」
おこめ「実はですね、私……」
「声を作るのがちょっと厳しくなって参りまして」
「具体的に言いますと、ドクターストップをかけられまして」
三 人「ガチな奴じゃん!!!!」
おこめ「こう、これまでの個人活動も含めて」
「みんなのアイドル♪ 新潟おこめ♪ きゅるるん♪」
「みたいな感じでやって来たわけですよ」
「声もガワもそれに合せてきたわけですよ」
「それが突然のドクターストップで、どうした方がいいものかと」
あひる「いや、それは流石に相談されても困るよ!」
「お医者さん……主治医の判断に任せてもらってどうぞ!」
ぽめら「まぁ、あひるの言う通りですね」
「私らに相談されても困るというか」
ゆ き「な~~~~にが、みんなのアイドル♪ だよ!」
「かわいこぶりっこしちゃってさぁ! 似合ってねえんだよ!」
「本性メタルモンスターのくせに、無理してっからそうなんだよ!」
おこめ「んだてめぇコラァーッ!!!!」
「やる気かァ!!!!」
「喧嘩なら言い値で買ってやんぞッ!!!!」
ゆ き「上等だよコルァッ!!!!」
「そのキャラ虫唾が走ってたんだよ!!!!」
「丁度いいからゆきが引導を渡してやるよ!!!!」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「…………」
「これ、本当に懐いてるんですかね?」
ずんだ「喧嘩するほどなんとやら……」
「と、思いたい所よね(白目)」
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このネタ前にも何かでやりましたっけかね?(お仕事でへろへろ状態)
まぁ、長くやってると初期の声と今の声が変わることってあって。
やっぱりキャラクターで売ってると、声を作るみたいな側面もあって。
それが喉を使う系のVTuberだとでかい負担だったりするんですよね。
いつもはっちゃけてて、悩みなんかなさそうなおこめちゃんですが、そういうアイデンティティ的な所でだいぶ葛藤されていらっしゃった……っちゅうわけです。
そして、そんな彼女に不器用にアドバイスをするゆきち。
なんだかんだで、DStarsのお姉さんやってんですよ。
もしよければカクヨムコン開催中なので、評価をいただけると幸いです。m(__)m




