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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第293話 箱 その7

【登場人物】

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意


八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

太宰府ゆかり DStars2期生 生意気JKVTuber

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘


【シチュエーション】

 地獄企画。年末恒例箱小人回。


◇ ◇ ◇ ◇


う み「というわけでね、モテてモテてモテまくってる」


   「怪しいネックレスでも買ったんじゃないかってくらい」


   「モテモテのばにーらちゃんがですね」


   「あたしゃもう、気になってしょーもなかとですよ」



あひる「何弁だよ……」


ゆ き「気になるのは分がった(唐突な訛り)」


   「で、うみとしてはどうなりたいわけ?」



   「ばにらのモテモテ包囲網の中にしれっと入りたいのか」


   「それともばにらみたいにモテたいのか」



ぽめら「どっちかはっきりしろやテメー!」


   「すっとろいこと言ってると!」


   「簀巻きにしてサメの餌にすんぞー!」



あひる「だから! なんで荒ぶってるのさぽめしゃァッ!」



う み「ハーレムに混ざりたいなんてとんでもない……!」



   「委員長だけのばにらにしてやりたい!」


   「相思相愛! 理想的なカップルになりたいんですよ!」



   「そもそもですねぇ! 百合というのは、カップリングというのは!」


   「同期こそ一番映えると委員長は思うんです!(ガンギマリ)」



あひる「うわぁ……(ドン引き)」


   「思ってた通りだけど、思ってた以上の回答ぐゎぁ」


ゆ き「同期愛を拗らせてるにぇ」


   「これちょっと、ばにらと一緒に仕事させるのためらうレベルだにえ」


ぽめら「その場合、ばにらのハーレムのメンバーと」


   「ことを構えることになっちゃいますが……」


   「うみさんには、その覚悟はございますか?」


う み「どんとこいってもんですよ!」


   「まぁ、ユカタンとは同じJK仲間でございますし?」


   「ウチの娘はあの通りど陰キャだから敵じゃございませんし?」


   「りんご先輩はまぁ、ちょっと厄介ではありますけど……」



   「フィジカルなら、うみも負けてませんから!(自信満々)」



ぽめら「いや、大ボスは、ずんだだと思うけれど?」


   「勝てるの? DStarsのフィジカルモンスターに?」



あひる「(唐突に無言になる)」


ゆ き「(唐突に無言になる)」



う み「ふっ、どうやらこの相談は人類にはまだ早かったみたいですね」


   「うみはちょっと島に戻って出直して来ようと思います」



   「なにとぞこの相談はカットで(ガクブル)」



ぽめら「生配信なんだわ! もう放送されてるんだわ!」


   「さっそくまとめ動画も作られてるはずなんだわ!」


   「脇が甘いのよ! うみ!」



二 人「だははははは!!!!」



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「そんな、ばにらがハーレムだなんて」


   「うみってばなにを勘違いしたこと言ってるんだか」


   「全然そんなわけないですよね。ねぇ、美月さん……」



ずんだ「……ソダネー(ガンギマリ)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ずんさん――気づいた!!!!(いまさら)

最近、ばにらの周りが賑やかになってきていることを!

モテてモテて、モテまくっていることを!


この気づきが、はたしてずんばにどんな影響を与えることになるのか!

そして、どんな波乱を呼ぶことになるのか!


うみ、ゆかり、いく、りんご――逃げて!


もしよければカクヨムコン開催中なので、評価をいただけると幸いです。m(__)m

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