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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第267話 朝から牛丼 その11(ラスト)

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎


【シチュエーション】

だいあんクッキングでも失敗したずんだたち。

もはや万事休す。しのぎの「朝牛」は止められない――。


という中で、運営チャンネルの楽屋待ち(ずんだ&ばにらのみ)。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「…………バニぃ(くそデカ溜息)」


   「結局、しのぎの『朝から牛丼』を止められなかったバニ」


ずんだ「ばにらちゃん、ずんだたちはやれることはやった」


   「しのぎちゃんのために、自分たちが今できることは全部やり尽くした」


   「もうそれでヨシとしておきましょう……(ほろり)」


ばにら「ずんさん」


   「けど、やっぱり、このままじゃよくないと思うバニよ」


   「こんな暴食を繰り返してたら」


   「きっと将来大きなしっぺ返しを喰らうバニ……」



   「具体的には30歳を越えたくらいで!!!!」



ずんだ「生々しい年齢を言わないで!」


   「今ちょっと、ずんだも『大丈夫かな……?』って思ったじゃん!」



しのぎ「ばにらっちょ、ずんずん、おつかれまっする~♪(楽屋入り)」



ばにら「ずんさん! ここは、ばに~らも心を鬼にするバニ!」


   「ビシッと、しのぎに言ってやるバニよ!」


ずんだ「ばにらちゃん! そこまで同期のことを想って!」


ばにら「しのぎ!」


   「ちょっと真面目な話があるバニ!」


   「そこに座るバニよ!(キメ顔)」


しのぎ「うん?」


   「どうしたのばにらっちょ?」


   「急に張り切っちゃって?(わかってない顔)」


ばにら「アンタの食生活について、ばに~らは――」



あひる「ふぁぁ~! みんな、おはよぉ~!(楽屋入り)」


   「今日は寒いねぇ~!」



ばにら「あ、あひる先輩。おはようございます」


ずんだ「あひるちゃん、おはよー(猫かぶりモード)」

   


しのぎ「あ! あぁ! あひる先輩ぃッ⁉(驚愕)」


   「今日の収録、一緒だったんですねぇッ⁉(狼狽え)」



ばにら「…………?」


ずんだ「…………????」



あひる「あーうん」


   「最初はいくが出る予定だったんだけど」


   「ほら、最近なんかFPSで忙しそうにしてるじゃん」


   「大会出たいって頑張ってるみたいだから――あひると交代したのよ」



しのぎ「そ、そうだったんですか!」


   「そうと聞いていたら――もっとお洒落してきたのに!」


ばにら(…………)


   (なんでそうなるバニか?)


ずんだ(…………)


   (ははん!)


   (しのぎちゃんてば、そういうことね……!)



あひる「あっ! それより聞いたよしのぎ!」


   「朝から牛丼なんて食べてるの?」


しのぎ「あ、はい!」


   「やっぱり牛丼を朝に食べると、力が入って……」


あひる「やめなやめな! 絶対にデブっちゃうから!」


   「ていうか、確実にデブるから! あひるが断言するよ!」



しのぎ「…………へ?」



あひる「いやぁ~、あひるってさ、基礎代謝がいいのか」


   「放っておくとすぐに痩せちゃうんだよね」


   「だから、定期的に食トレしてて」


   「ライブ前とかドカ食いして身体作ってんの」


しのぎ「……そ、そうなんですね」


   「いやぁ~、リスナーなのに知らなかったなぁ、それは」


あひる「んでさぁ、その時によくやるのがそれなんよ」



   「朝から牛丼」



   「牛丼ってさぁ、めっちゃ食いやすく作ってあるからさ」


   「朝からでもするっと胃に入るんだよね、不思議なことに」


しのぎ「そう! そうなんですよ!」


   「不思議ですよねぇ!」


あひる「おかげで順調にカロリー摂取できてさ……」


   「短期間で5キロとか普通に太れるわけ!」



   「けどまぁ、これは食トレしてるあひるだからいいわけであって」


   「普段からやってると、取り返しがつかなくなるから」



   「やめなー(軽いノリ)」



しのぎ「…………」



   「わかりました」



   「拙者、『朝から牛丼』やめます!(真顔)」



ばにら「納得いかねぇ~~~~!!!!」


ずんだ「ウチらの苦労はなんやったんよ~~~~!!!!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



どんなに周りが言っても聞かないのに、憧れの人が言うと素直に聞く。

百合の世界ではあると思います――!!!!(血涙)


ずんだとばにらがそうであるように、あひるとしのぎもそういう関係。

ただし、あひるはそのことにまだ気がついていない。


今はまだ――。


はたしてこの百合はどうなっていくのか? ついに、ずんだとばにら意外にも波及しはじめた百合の波。さらによくよく考えると、しのぎが新人教育を担当することになった四期生は――といろいろ仕込んだ第三部。まだまだ、再開の目処は申し訳ないことにたっておりませんが、気になった方は、ぜひぜひ評価ボタンをポチッとしていただけると幸いです。m(__)m


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