第262話 朝から牛丼 その6
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
【シチュエーション】
なんとか、しのぎの朝牛丼をやめさせたいばにらたち。
ずんだたち先輩から、「朝牛」をやめるよう説得に当たることになったが……。
◇ ◇ ◇ ◇
ぽめら「えー、なるほど」
「同期のみんなに『朝から牛丼は身体に悪い』と言われ」
「ちょっと『健康』が気になってしまったということですね」
しのぎ「そうなんですよ」
「隊長的には、快調なんですけれど」
「みんなが、占ってもらえってうるさくって」
「むしろ、ぽめら先輩に占ってもらって」
「『大丈夫!』と太鼓判を押されれば」
「大手を振って食べられるな――と!(ドヤ)」
ぽめら「言っておきますけど、ウチのはあくまで占いですからね?」
「毎日『朝から牛丼』が身体にいいか悪いかは」
「ちゃんとした栄養士さんに聞いてくださいね?」
しのぎ「大丈夫! 分かってるでござるよ!」
ぽめら(分かってなさそう……)
しのぎ「それと、一緒に総合運も占ってもらっていいでござるか?」
「今の活動方針があっているか、ちょっと気になってて……」
ぽめら「わかりました」
「それじゃ、健康・仕事・運・アドバイス・総合で占いましょう」
「言っておきますけど、忖度なしでいきますからね……!」
しのぎ「わかってマッスル!」
ぽめら「…………(カードシャッフル中)」
「…………(カード並べ中)」
「…………(カード裏返し中)」
「ほほう! なんと、これは!」
しのぎ「……どうなんですかぽめら先輩!」
「隊長の健康は大丈夫なんでしょうか!」
「これからも、毎日『朝から牛丼』生活を続けていいんでしょうか!」
ぽめら「そうですね」
「結論から言いますと……」
「まったく問題ございません!!!!(エコー)」
しのぎ「ヤッタ~~~~!」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「な、なんだってぇ……ッ!!!!」
ずんだ「そ、そんなバカなァ……ッ!!!!」
「というか、後輩の健康がかかってるのよ!」
「ここは忖度しなさいよ!」
「なに真面目に占ってんの、ぽめしゃ!!!!」
◇ ◇ ◇ ◇
ぽめら「えぇ、健康のカードに出たのが戦車の正位置ですね」
「もう戦車の時点でお察しです」
「エネルギーに満ちあふれております」
「健康については、何も問題はないでしょう!!!!」
しのぎ「おぉっ! やはり『朝牛』のおかげですかね!」
ぽめら「そこの因果関係は、ちょっと分からないので」
「栄養士さんに聞いてくれますか?(困惑)」
「ただまぁ、占い的には」
「このまま、毎日『朝から牛丼』生活を続けても、問題はなさそうです」
しのぎ「いよーし! 言質とったで!」
「これで、ばにらっちょやうみに、好き勝手は言わせない!」
「隊長はこれからも、『朝牛』を続けるかんね!」
ぽめら「ただ、仕事・アドバイスで気になるカードが出てますね」
「まず、仕事なんですが……」
「塔の逆位置が出てまして」
「これ、塔のカードの時点で、結構きついことが起きてる暗示で」
「もしかして、最近お仕事でなにか辛いことありました?」
しのぎ「…………(真顔)」
「あの、すみません、ぽめら先輩」
「拙者、今日はそういう相談しに来たつもりはなかったんですけど」
「ちょっと悩んでいることがありまして」
―――――――
コメ欄
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:し、しのぎどの⁉
:お仕事悩んでたの⁉
:悩みなんてなさそうなのに⁉
:またずばり、ぽめしゃが当てたな……!
:ぽめしゃの占いはマジで神がかってる
:ええんやで、しのぎちゃん、ここで吐きだしたり
:占いって、そういう側面もあるから
:辛いことがあるなら、ここで言っておき
―――――――
しのぎ「実は、隊長、歌とダンスで悩んでて」
「3期生のみんなが、めちゃくちゃ頑張ってるのに」
「隊長はついていけてなくて……」
ぽめら「そんなことないと思うよ」
「しのぎちゃんはちゃんと頑張れてると思う」
しのぎ「本当ですか、ぽめら先輩ぃ……!」
ぽめら「アドバイスのカードにも出ているんだけれどね」
「カップのキング」
「これは寛容を表したカードで」
「もっとしのぎちゃんは、自分を誇っていいと思う……」
しのぎ「ぽ、ぽめら先ぁ輩ぃ……(涙声)」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「しのぎ……!」
「あんた、そんなことで悩んでいたなんて!」
「一言、相談してくれればよかったのに!」
ずんだ「同期だからこそ、言えないことってあるよね」
「ぽめしゃがしのぎちゃんの悩みに触れてくれて」
「本当によかった……」
二 人「って、『牛丼卒業大作戦』失敗だぁ……ッ!!!!」
「ぽめら先輩、真面目過ぎるんよ……!!!!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
頼んだ相手が悪かった。w
真面目故に人格者、人格者故に忖度できない。
ぽめしゃに腹芸を任せてはいけないのだった。
それはそれとして、しのぎの悩みを聞き出したのはGJ!
こういうことができる人が身近にいるって、大事だなって思います。
さて、不首尾に終わってしまった『牛丼卒業作戦』。次なる一手を、ばにらたちははたして考えているのか。出てくるとしたら、いったい誰なのか――またしても予想しながらお待ちいただければと思います。
カクヨムコン開催中なので、よろしければ評価をいただけると嬉しいです。m(__)m




