第256話 アヒル・ラプソディ その8(ラスト)
【登場人物】
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)
清水K介 だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん
【シチュエーション】
ということで『ロリばぶ』旋風が吹き荒れた数週間。
騒ぎの発端となった大内山みるくのチャンネル。
コラボ配信『大内山家』にて。
◇ ◇ ◇ ◇
みるく「いやぁ~~~~!」
「天下獲っちゃたなぁ!(ドヤ)」
あひる「天下獲っちゃったなぁ、じゃないよ!」
「ノリが軽すぎるよ、かーちゃん!」
K 介「すごい人気ですね『ロリばぶ』」
「DStarsも、ウチのだいさんじでも」
「カバーしてる人が続出で……」
みるく「ぶっちゃけ、私もここまで伸びるとは思わなかったよ」
「やっぱ映像が強い気がするわ」
「なんて言っても天下の――」
―――――――
コメント
―――――――
:いやいや、みるく先生の歌声あってこそですよ
:全力でロリやってんの最高にシコい
:ロリみるくは正義
:ロリかーちゃん最高! ロリかーちゃん最高!
:こういうのも全力でやるから、みるく先生ほんとスコだわ
:みるく先生、本当に……おいくつなんですか?
:おい!
:女性に年齢を尋ねるとか、失礼だろう!
:いくらみるく先生でもそれは怒るぞ!
―――――――
みるく「え~? みるく、小学生だよぉ~?」
「あのお歌、聞いても分からないのぉ~?」
「そんなんだからダメなんだよ、ザコザコお兄ちゃ~ん?」
あひる「きちぃ~~~~!!!!」
K 介「だはははははは!!!!」
―――――――
コメント
―――――――
:みるく先生、ノリノリである
:この絶妙な返しがたまらんのよ
:あひるもよく見習ってもろて
:イラストレーターもできて、VTuberもできる
:おまけにロリガキもこの通り
:みるく先生、超人では?
―――――――
みるく「いやいや、私は本当にただのイラストレーター」
「今回のヒットは」
「すばらしい楽曲を提供してくれた作曲チームのみなさんに」
「すばらしいMVを作ってくれた映像チームのみなさん」
「そして、普段から応援してくれている……」
「ゴミカスどものおかげです♥」
あひる「かーちゃん、リスナーの呼び方を変えようよ」
K 介「いや、コメント欄狂喜乱舞してるよ、あひる嬢」
「みるく先生のリスナーは、やっぱひと味違うわ」
あひる「こんなんで喜ぶなよ……」
「かーちゃん、あひるは情けないよ……」
みるく「なにが情けないのか!!!!(クワッ!!!!)」
「めでたくも『ロリママみるくのばぶりぃー子守唄♥』は」
「再生回数1000万回突破ぞ!!!!」
「VTuberの歴史に、燦然と輝く金字塔を打ち立てたのよ」
「もっと私を褒め称えなさい(ドヤァ!)」
―――――――
コメント
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:みるく先生最高!
:絵も唄も配信も面白い!
:ロリVTuber、大内山みるくを称えよ!!!!
:みるく! みるく!
:みるく! みるく!
:まぁ、あひるが困惑するのも分かる
:本職じゃない、かーちゃんにこんな記録立てられたらなぁw
:企業勢VTuberは形無しよ
:それはK介くんも同じだよね……
:だいさんじも、DStarsも、なぜこれができなかったのか
:やはり……ロリ! ロリは全てを救う!
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K 介「いや、ほんとそれですよね」
「みるく先生じゃなく、俺たちがヒット出さなきゃいけないのに」
「まじでなにやってんだって話ですよ」
あひる「そういうけどさおじおじ」
「こんなふざけた楽曲、企業の企画で通ると思う?」
K 介「無理だろうね(即答&真顔)」
あひる「でしょ~~~~!」
K 介「企業勢VTuberだと、待ったがかかる所を」
「うま~くすり抜けてスマッシュヒットを放った」
「みるく先生の慧眼には、ほんと頭が下がります」
あひる「いやこれは反則技でしょ」
みるく「甘っちょろいこと言ってんな、あひる!」
「この世の中はなぁ……」
「勝てばよかろうなのだぁ!!!!(ドヤァ!!!!)」
あひる「さっきからドヤ顔連発するのやめようよ!」
「ほんと、母ちゃん、調子に乗りすぎだって!」
みるく「はい」
「娘がね、嫌がってるのでね、このくらいにしてね」
「けどまぁ、これは本当にラッキーというか」
「偶然が重なっただけのことですから」
「これからも私は、イラストレーターとして」
「自分の仕事を見失わずに」
「真面目に目の前の仕事に取り組んでいこうと思います」
あひる「かーちゃん(しんみり)」
K 介「いやー、流石はみるく先生だ」
「大企業と取引しているイラストレーターだけはある」
「いよっ! アンタが大将!(しんみり)」
みるく「さぁ、というところで」
「場も温まってきたことだし」
「大内山家で『ロリばぶ』歌うぞ! お前ら!」
二 人「エーーーーッ!!!!」
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コメント
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:最後まで、みるく先生は、みるく先生じゃった
:オチもしっかりもってくる
:K介、あひる、ご愁傷さま……
:このかーちゃんには逆らえないよ
:K介くんは、また黒歴史が増えちゃったね
:これが大内山家 これが大内山みるくや
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この後、三人(女二人、男一人)でしっかり歌いましたとさ。
なお、一番いいサビのパートをK介くんが担当したとか。
どこまでも美味しい男よなぁ……。(両手に華なんだからしゃーない)
ということで、あひるのかーちゃん大内山みるくが巻き起こした、『ロリばぶ』センセーションでした。いやぁ、こんなことになったらそりゃ誰でもビビるよね。(汗)
なのに顔色ひとつ変えずに、淡々としているみるくさん。
ほんま、大物やで……!
いつもとはちょっと趣向が違うというか、時系列(作中は2019年頃)を少し崩した内容でしたが、楽しんでいただけたでしょうか。時事ネタも消化していかないと、面白さについていけない。そういう意味で、サクッと進みたい所ですが、本編再開までもうちょっとお待ちください……! という所で、面白かったという方は、高評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m




