第251話 アヒル・ラプソディ その3
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)
【シチュエーション】
あひるのママ(絵師)が電波ソングを歌った。
その公開週のあひるの朝活配信にて……。
◇ ◇ ◇ ◇
あひる「ていうかさ」
「なんでこんな曲を歌ったのよ、かーちゃん?」
「ぶっちゃけやりすぎじゃねえ?(困惑)」
みるく「あひる」
「物事は、やり過ぎくらいが、ちょうどいいのよ?」
「私もいろんなお仕事させてもらったけれども」
「安パイで済ませた仕事で評価されたことはないわ」
「人はいつだって……刺激を求めているのよ!!!!(ドヤ)」
あひる「かーちゃんが言うと、流石に説得力があるわ」
「けど、あんたイラストレーターでしょ?」
「評価される必要あります?」
みるく「…………(そっと目を閉じる)」
「正直、私も、ここまでの反響を呼ぶとは思ってませんでした」
「やりすぎちゃいました☆(てへぺろ)」
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コメント
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:てへぺろで済まそうとするあざとさよ
:けど、それで許せちゃうんだから不思議
:みるくママのそういうノリは好きよ
:マジで、VTuberを本業にすればいいのに
:あくまで本業はイラストレーター、って言い切っちゃうのが熱い
:仕事もきっちりしてるし
:俺もみるくママの担当してるラノベ買ってるわ、おっさんだけど
:画集買っちゃった
:あひるよ、かーちゃんに感謝しろ!
:こんな絡んで遊んでくれるママ、そうそういないんだからな!
:あと、清楚でエッ……なのも
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みるく「こらこら、娘に悪影響なので」
「変なこと言うのはやめてくださいねぇ~♪」
あひる「感謝はしてる」
「けど、時々かーちゃんの暴走についていけない」
みるく「ということであひる?」
「今度二人で、『ロリばぶ』デュエットしよっか♥」
あひる「断固断る!!!!」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「いつ見ても、あひる先輩とみるく先生は」
「安定感のある絡みバニなぁ」
ずんだ「二人ともトークつよつよだからね」
「親子揃ってここまで喋れるのは、正直頼もしいわ」
「DStarsの企画配信にも、みるく先生は安心して呼べるし……」
ばにら「けど、ぶっちゃけ、こんな風にママと配信しなくちゃいけないの」
「キツくないですか……?」
ずんだ「私ならお断りね」
「うまくやれる自信がないわ」
「あひるとみるく先生が特殊ってことなのよね……」
ばにら「ですよね」
「私も、ママと一緒に配信しろって言われたら」
「絶対に固まっちゃいますよ」
「あと、ママの歌がバズるとか、勘弁して欲しい(真顔)」
ずんだ「ほんとそれね(真顔)」
「胃に穴が空いちゃう」
「お互い、VTuberやってないママで、助かったわね……」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ママがVTuberをやってるってなかなか少ないですよね。
特にイラストレーターの仕事が忙しいのにやっている方なんか。
みるく先生は、人気イラストレーターなのに、本当によく活動できてるよ。
しかも趣味だと明言してやってるところに、とてつもない凄みを感じる。
そして、ママがVTuberじゃなくて命拾いした二人。
とか言っているとうっかり受肉して……なんて展開もいいかもですね。
さて、そろそろ話の入りはおしまい。『ロリばぶ』が生み出したムーブメントに、VTuberたちが振り回されるフェーズに入っていきます。はたして、被害に遭うのはいったい誰なのか……予想しながらお待ちください! そして、カクヨムコン開催中につき、評価などよろしくお願いいたします!




