第241話 仲良くなりたい その4
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
新潟おこめ DStars零期生 歌ってみた系サイコVTuber
祇園ちまき DStars1期生 おまつり女
太宰府ゆかり DStars2期生 生意気JKVTuber
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
【シチュエーション】
公式企画(地獄)ばにらに友達を作ろうという試み。
◇ ◇ ◇ ◇
Bちゃ「はい、というわけで」
「トップバッターはちまきさん」
「シチュエーションは……スキーに出かけて遭難した」
「で、仮想デートスタートです!」
ばにら「おい! まじで、こんなイカれた設定でやるバニ!」
「シチュエーションの時点で配信事故バニですやん!」
「これ、公式のチャンネルで流すバニでしょ⁉︎」
「YouTubeさんに垢BANされても、知らないバニですよ!」
Bちゃ「はい、時間ないんでサクサク行きますね〜!」
「3、2、1……どうぞ!」
ばにら「まじではじめやがった!」
ちまき「ばにら、大丈夫か?」
「山の天気は変わりやすいって言うが、まさか吹雪になるなんてな」
「おっ、よかった毛布があるぞ……」
ばにら「切り替えはえーバニですよ」
「……あ、ホントだー(棒)」
「けど、一枚しかないバニですね(棒)」
ちまき「あぁ。ちまきは大丈夫だから、ばにらが使えよ」
「え……一緒に毛布にくるまろうだって⁉︎(迫真)」
ばにら「言ってない! 言ってないバニですよ!」
「勝手に話を進めないでもろて!」
ちまき「おいおい、ちまきたちはアイドルなんだぜ」
「こんなところを、ファンのみんなに見られちまったら……!」
「うん、どうしたばにら、顔が赤いぞ?」
「……まさか!!!!」
ばにら「だから勝手に話を進めないでもろて!」
「これ、ばに〜らいる意味ないでしょ!」
「会話! コミュニケーションして!」
ちまき「さっきから、なんか会話が噛み合わないと思ったら!」
「お前、すごい熱じゃないか……!」
ばにら「熱のせいにして誤魔化すな!!!!」
ちまき「しょうがない、ここはちまきが」
「人肌で、ばにらを温めてやるしかないな……!」
「しゅるしゅる、ふぁさぁ……!(口で言ってる)」
ばにら「やめてやめて! 無理無理無理!」
「こういう距離の詰められ方が、一番苦手バニですよ!」
ちまき「ばにら、怖がらなくていいんだぜ」
「ここにはばにらとちまきしかいないんだから……!」
ばにら「全世界に向けて配信中だわ!」
「自分のチャンネルじゃないからって、無茶苦茶バニよ!」
ちまき「ほら、もっとリラックスして」
「大丈夫」
「天井の染みを数えている間に、終わるから、さ……!」
ばにら「ストップ! ストップ! ストップ!」
「なにしようとしとるんじゃアンタ!」
「流石にそれはアウトバニでしょ!(ガチギレ)」
Bちゃ「はーい! ばにらさんが怒ったのでここまででーす!w」
「いやぁ、どうでしたか、ちまきさん? デートの感想は?」
ちまき「あとちょっと、もうちょっとだったんですがね」
「いやー、手応えはあったんですが……」
ばにら「ないバニ! あってたまるかバニよ!」
ちまき「イヤよイヤよも好きのうち……ってね!」
ばにら「……もう、ちまき先輩には敵わないバニです」
「どうぞ、好きにしてくれバニ(ゲンナリ)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ばにらをギブアップさせる女、祇園ちまきちゃん。
正直、下ネタ系VTuberって難しいですけど、これくらい振り切ってると、もはや笑うしかないですよね。委員長といい彼女といい、DStarsは粒揃いですぜ。。。
いや、アイドルちゃんとしようや。(困惑)
しかし、天井の染みを数えている間に、いったいなにが終わるんですかね。
拙者、純情作家(エッ……なノベライズ三作担当)にござるので、さっぱり分からないです。ニンニン。
さて、次のチャレンジャーは誰か。気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m




