第240話 仲良くなりたい その３
【登場人物】
川崎ばにら ＤＳｔａｒｓ３期生 ゲーム配信が得意
新潟おこめ ＤＳｔａｒｓ零期生 歌ってみた系サイコＶＴｕｂｅｒ
祇園ちまき ＤＳｔａｒｓ１期生 おまつり女
太宰府ゆかり ＤＳｔａｒｓ２期生 生意気ＪＫＶＴｕｂｅｒ
津軽りんご ＤＳｔａｒｓ特待生 きまぐれ僕っ娘
Ｂちゃん ＤＳｔａｒｓ裏方兼事務職員 広報配信を担当
八丈島うみ ＤＳｔａｒｓ３期生 センシティブ委員長
【シチュエーション】
公式企画（地獄）ばにらに友達を作ろうという試み。
◇ ◇ ◇ ◇
Ｂちゃ「はい！ トップバッターは、一期生のちまきさんからです！」
「そして、彼女にアドバイスを送ったのは……こちら！」
「ＶＴＲどうぞ！」
？？？「あ、あー」
「これ、モザイクとボイチェン入ってます？」
「君たぴ〜、聞こえてますかぁ〜？」
ばにら「挨拶でもうモロバレなんですわ！」
「うみしかおらんやろ、こんなん！」
？？？「まぁ、ばにらとは同期であり、最大のライバルであり」
「委員長の恋の一人相撲の相手ということもありましてね」
「なんでも知ってるんですワ」
ばにら「絶対知らないだろお前」
「ていうか、一人相撲すな！ 気持ち悪いなぁ！」
？？？「そんな委員長がまとめた、ばにらの取説によりますと……」
ばにら「勝手に変なもんまとめんなや」
？？？「あんまりベタベタするのはよくないですね」
「適切な距離感を保って、向こうから近づくのを待つのが吉です」
ばにら（割とガチめに研究してやがる）
（うみ、アンタ……ちょっと怖くなるバニよ）
（ばに〜らのこと、そういう目で見てないよね？）
？？？「距離感間違えちゃうと、ホント一発でアウトなんで」
「そこはちまき先輩、気をつけてもろて」
「初手でパンツとか普通に最悪ですからね」
ばにら「ＶＴＲバニよね、これ？」
「先にアドバイスもらってたバニですよね？」
「なのになんで言っちゃったの？（困惑）」
ちまき「かわいい子に、パンツ何色か聞くのは」
「ちまきにとって呼吸みたいなところがあるから（真顔）」
ばにら「はやく病院に行った方がいいと思うバニです……（ゲンナリ）」
？？？「まぁ、距離感が大事って言いましたけど」
「逆に押しに弱い所もばにらにはあって」
「思いがけず二人っきりになったりすると」
「気を利かせて向こうからいっぱい喋ってくれるんですよね」
ばにら「的確すぎて怖いんですけど！ このアドバイスの人！」
「普段からそんな目でばにらのこと見てるの⁉︎」
「今後のつきあい方、ちょっと考えちゃいますよ、こんなの……！」
？？？「なので、シチュエーションから攻めた方がいいですね」
「二人っきりで、どうしても話さなくちゃいけない状況」
「それさえ作ることができれば、勝ったも同然ですよ」
「委員長からのアドバイスは、以上となりま〜す！」
Ｂちゃ「はい、なかなかトップバッターにしては的確なアドバイスでしたね」
「これはちまきさん、アドバイスの時点で大きなリードなのでは？」
ちまき「もう、ばにらちゃんの攻略法は分かりましたよ」
「適切な距離感を保ちつつ、かつ二人っきりの環境に持ち込む」
「これができるデートは、一つしかないですね……」
Ｂちゃ「はい、それではちまきさん」
「仮想デートのシチュエーションをお願いします」
ちまき「はい……」
「雪山にスキーに出かけた、ちまきとばにら」
「しかし、途中で吹雪にあってしまい、山小屋に急いで駆け込むことに」
「一つの毛布に、二人の女……なにも起こらないわけがなく！」
ばにら「妄想が生々しくていやバニなんですけれど！！！！」
「距離感大事にって、言うてましたやん！！！！」
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ラブコメと鍋の鉄板展開の奴！
アドバイスをもらっておいてこれか！ おそるべし、祇園ちまき！
どこまでもフリーダム！ そして、欲望に忠実な女！ おぱんちゅの権化！
委員長の取説は的確だったのに、一気に台無しになった感があるぞ！
ぶっちゃけ、これでばにらが落ちるとは思いませんが。デートの行方が気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします！m(__)m
