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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 絶対に笑ってはいけないDStars学園24時 ~天才エリート学園~
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第237話 絶対に笑ってはいけないDStars学園24時 その10(ラスト)

【登場人物】

トキワいま  DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV

黒門だいあ  DStars1期生 大阪系ファンキーVTuber

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)

清水K介   だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん


【シチュエーション】

締めの月亭方正いじり。

檻に入れられてたみるく先生が登場し――。


◇ ◇ ◇ ◇


みるく「本当なんです! 私はただ娘の様子を見に来ただけで!」


   「高性能メイドロボットを破壊なんてしてません!」


K 介「では、その娘とやらが誰か、紹介してもらおうじゃないか」


みるく「それは……(じっとあひるの方を見る)」


あひる「…………(無言で顔を逸らす)」


K 介「うん?」


   「貴様、ロリ小学生大人気イラストレーターVTuberから」


   「咄嗟に視線を逸らしたな?」



   「さてはお前が、こいつの娘だな?」



あひる「…………違います(大嘘)」



四 人「あっひゃっひゃっひゃ!!!!wwww」



※ 既に笑いましたが、あひるタイキックまでお待ちください



K 介「嘘つけ!」


   「よく見たら顔が同じじゃないか!」


   「3Dモデルも! 同じパパにつくってもらっただろ!」


あひる「そういうメタい話はいいから!」


   「おじおじ! 知ってて小ネタ挟むの卑怯だよ!」


K 介「なんだったら、ボーンの配置で」


   「同じパパが作った3Dモデルか調べてもいいんだぞ!」


あひる「マニアック過ぎるよおじおじ!」


みるく「あひる、マイ・ドーター……!(ダミ声)」


あひる「かーちゃんもォッ!」


   「一番有名な、方正さんネタをぶっ込まないで!」


   「ていうか二人とも、ノリノリじゃないか!」



   「ハメやがって! ちくしょ~ッ!」



K 介「あっはっはっはw」


   「まぁ、あひる嬢がやらなくちゃ」


   「誰が月亭方正師匠をやるんだって話だよね」



   「ということで、本場タイキックといきたい所ですが――」


   「流石にムエタイVTuberに心当たりがなかったので」


   「こちらの方をお呼びしておきました」



ずんだ「あらよー!(元気いっぱい)」



あひる「ずんだぁああああああッ!!!!(絶叫)」



K 介「青葉ずんだ嬢です!」


   「いや~、なんでも健康のために、ジムに通ってらっしゃるとか」


   「キックボクシングもされてると聞きましたが?」


ずんだ「そうだでな」


   「やっぱり、VTuberは身体が資本」


   「トレーニングしておくに越したことないでなぁ」



   「こう!(シュッと脚を蹴り上げる)」


   「いつでも!(さらに蹴り上げる)」


   「しばきあげられるように!(さらにさらに)」



   「しっかり仕上げてあるでなぁ~!(満面の笑顔)」



あひる「VTuberにいらない!」


   「キックのキレなんていらないッ!」



K 介「それでは、そろそろ番組のケツも迫ってきておりますし」


   「あひる嬢のケツで締めましょうか!」


   「これ、台本に書いてありましたけど、僕が言って大丈夫ですかね(汗)」


す ず「大丈夫だよK介くん! 今さらだよ!」


K 介「おっと、一般通過オキツネが!」


   「彼女が言うなら大丈夫ですね!」


   「それじゃ――」



   「スパーンといっちゃってください!」



ずんだ「あひるちゃん?」


   「最近、ばにらちゃんと仲がいいよね?(圧)」


   「りんごとも、仲良しさんだよね?(圧)」



あひる「ちょっと待って! ずんだ! 弁明させて!」


   「ていうか、仲良しなのはいいことじゃん!」


   「DStarsは仲良しアイドルグループ!」


   「そういうことでどうかひとつ!」



ずんだ「人の大事なものを奪う悪い子は――」



   「おしおきだでな!!!!」



あひるの尻『スパーン!!!!!!!!』



あひる「痛ぁぁあああああああい!!!!」



Bちゃ「はい、ということで」


   「除夜の鐘ならぬ、あひるの鐘が鳴ったところで」


   「絶対に笑ってはいけないDStars学園24時」


   「お開きでございます」



   「来年も、みなさんにとって良い年でありますように」


   「それではよいお年を~~♪」



あひる「こんなのってないよ! あんまりだよ!」


   「うわぁ~~ん!」



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「いや~」


   「大晦日特番、あひる先輩たいへんバニな」


ずんだ「手加減したんだけれどね」


   「あの娘、身体よわよわだから」


   「それでもあんなに騒ぐんだから、リアクション芸人よね」


   「ちょっと尊敬したわ」



ばにら「まぁ、あの空気ではね……(白目)」



ずんだ「あ、除夜の鐘が鳴り始めた」


ばにら「今年も、もう終わりですね」


ずんだ「どうする? そろそろ年越し蕎麦でも作ろうか?」


   「それとも、もうちょっと呑んじゃう?」


ばにら「年越し蕎麦を作りましょう」


   「明日は、みんなで初日の出を見に行きますし」


   「いつもみたいに深酒は厳禁ですよ」


ずんだ「…………むぅ」


   「なんか普通に、花楓がみんなと仲良くなっちゃって」


   「独占できる時間が減ってる気がする」


ばにら「そんなことないでしょ?」


   「こうして、大晦日に二人で晩酌してますし……」


   「まぁ、最近は飲み会になっちゃうことも多いですけど」


ずんだ「それよ!」


   「本当なら、私と花楓だけの、特別な時間なのに!」


   「アイツらったら、遠慮なしに入ってきて……!」


ばにら「あははは(苦笑い)」


   「けど、なんか断っちゃったら、ガチ百合っぽくないですか?」


   「結婚待ったなしみたいな……」



二 人(まぁ、それはそれで、悪くないけど)



ずんだ「はぁ……ほんと、百合営業って大変よね」


ばにら「ですね。来年も、無事にこの関係が続けられるといいんですが」



ずんだ「来年も、再来年も、その後も、続くわよ」


   「だって、私たち最高のパートナーじゃない?」



ばにら「…………!」


   「はい、そうですね!」


   「これからも二人で、ビジネス百合を頑張って行きましょうバニ!」



スマホ『新年を告げるアラームの音』



二 人「あけまして、おめでとうございます」


   「本年も、百合営業よろしくお願いいたします」



   「にしししw」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



と、いうことで。

大晦日はもう過ぎちゃいましたが、ずんばにてえてえというオチでした。

なんだかんだで、グループ内にしっかり馴染んできたばにら。

これもずんだが先輩としてお世話をやいたおかげか。

けれど、それで独り占めができないのがちょっと寂しかったりもする。


百合って複雑でございますね。

けれども、二人がお互いにとって特別な存在なのは変わらない。

これからもずっとこんな感じで、まったり続いていくのでしょう。


え?

あひるのケツは大丈夫だったかって……?

それはずんさんに聞いてくれ……!


ということで、本年も「VTuberなんだけど百合営業することになった。」をどうぞご贔屓に。余裕ができ次第、第三部の方にはかからせていただきます。また、ここ一年、応援していただいた読者のみなさま、本当に感謝しております。 m(__)m

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