第215話 ばに~らハウスへようこそ その8
【登場人物】
出雲うさぎ DStars3期生 妹系巫女さん
宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
【シチュエーション】
収録スタジオの機材トラブルで、ばにらの家に避難したうさぎとたると。
重たいばにらのファンとして、たるとは家に上がるのを拒否するが――。
◇ ◇ ◇ ◇
ずんだ「なるほど」
「機材トラブルで避難先がなくて、ばに~らハウスに来てたの」
「行くところ間違えましたね、たると先輩」
ばにら「ずんだ先輩! それ、どういう意味バニか!」
「まるでばに~らハウスを、スラムかなにかみたいに!」
「ばに~らハウスは優良物件!」
「落ち着いた街、阿佐ヶ谷に似合う、すばらしい住居バニ!」
ずんだ「今から引っ越そうって奴が、言うことじゃないと思うんだけど」
ばにら「ぎくり」
たると(ばにらちゃん、この家、引っ越しちゃうんだ)
(まぁ、そうだよね)
(お金のない、貧乏な学生さんならともかく)
(いい歳した女性が住むようなお家じゃないよね)
(それでなくても、人気VTuberなんだから)
ずんだ「あ、タクシー来たみたいですよ」
「急いだ方がいいんじゃないですか?」
うさぎ「やばっ! まだ寝癖直ってないけど、行かなくちゃ!」
「それじゃばにら! 時間潰させてくれてありがとね!」
「またコラボしようね、バイバーイ!」
ばにら「うーちゃんはまったくせわしないバニな」
「まぁ、大学生ならこんなもんか……」
たると「それじゃ、私も、おいとまするね」
「ばにらちゃん」
「引っ越す前に、ばにらちゃんのお家に来れて」
「私、嬉しかったよ(///)」
ばにら「たると先輩……!」
ずんだ「…………(圧)」
たると「それじゃ、うさぎちゃんも待ってるし、行くね!」
「ありがとう! また、引っ越し先が決まったら教えてね!」
「サーターアンダギー作って、持って行くから!」
ばにら「ぜひお願いしますバニ!」
「うたみた頑張ってくださいバニ!」
「…………いっちゃった」
ずんだ「なに、サーターアンダギーって?」
「たると先輩と仲良さそうだったけど、何かあった?」
ばにら「……それは」
「女の友情にかけて、美月さんには教えられません」
ずんだ「…………へぇ」
「私には教えられないんだ」
「ふぅん、そう」
「大切な、百合営業相手の私に、花楓は隠し事をするんだ?(いじいじ)」
ばにら「なんでいじけてるんですか、美月さん!」
「心配するようなことはありませんから!」
「神に誓って、私とたると先輩はただのお友達です!」
ずんだ「…………」
「私の花楓にお友達が増えた」
「構ってくれなくなる前に、なんとかしなくちゃ……!」
ばにら「怖い怖い怖い!」
「なにヤンデレ思考になってるバニですか!」
「お願いですから落ち着いてください、美月さぁん!」
ずんだ「なぁんてね、冗談よ」
「なんかいい雰囲気だったから」
「からかってやりたくなったの」
「どうかしら、元女優の演技はw」
ばにら「……………」
「心臓に悪いので、もうやめてください(///)」
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たぶん、もっとやった方がいいと思います。
ワイトもそう思います。
やっぱりずんだとばにらが書いてるこっちのとしてもしっくり来ますね。
じれじれ系もいいですが、一方がぐいぐい来る方が、百合ものは話が回しやすい。毎回、たるととずんだみたいに悶々されてると、それはそれで大変でした……。
けど、箸休め的に悶々も見たいので、また「たるばに」ネタはやりますね。w
さて、無事に嵐は去ったかと思いきや、まだ最終話ではない。なぜ、ずんさんがこの場に現れたのか、その謎を巡ってもう一悶着あります。どうしてこうも都合良く現れたのか――分かった方は、ぜひぜひコメント欄で!(ただ、特に言及してないので、分からないとは思いますw)m(__)m




