第203話 生駒すずは四人いる その4
【登場人物】
生駒すず DStars1期生 JKお狐VTuber
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
志摩ぱるけ 伊勢志摩大好き系VTuber
【シチュエーション】
深夜。お酒も飲み終え、お風呂にも入り。
ベッドに寝転がりながら、寝る前の配信チェック中のばにらとずんだ。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「ふぁっ!」
「ちょっと、これ、どうなってるんですか⁉」
ずんだ「んん~?」
「どうしたのよ、花楓?」
「明日は普通に配信なんだから、もう寝ましょう……」
ばにら「いやいや、これちょっと見てくださいよ、美月さん!」
す ず「はい! こんこんこんばんきーつね!」
「ゲーム大好きオキツネVTuberの生駒すずです!」
「おうおう、日付変わる前なのに、結構人がおるやんけ」
「みんな見に来てくれてありがとですよー!」
二 人「……嘘でしょ?(絶句)」
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コメント
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:こんばんきーつね!
:夜鳴きゲームのお時間ですね!
:深夜のすずちゃんのゲーム配信、これで明日も勝つる!
:すずちゃんのまったりゲーム配信を聞きながら寝る幸せよ
【スパチャ 2千円: 実質ASMR配信、助かる!】
:このハイテンション。さては、いいゲームを見つけたな。
:面白いの見つけると、いてもたってもいられないの草
:それで、今夜は何をやるの?
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す ず「あははは! バレちゃってますね!」
「いやぁ、実はですね」
「最近『Project Winter』を買いまして」
「野良で遊んでたんですけれど、さっきぱるけちゃんと話したら……」
ぱるけ『すず先輩がやりたいなら、だいさんじのメンツを揃えますよ! うちは積極的にやってるんで! いつやりますか! 今やりますか! 今夜やりましょう! 鉄は熱いうちに打てですよ! うぉおぉ、ぱるけもやりたくなって来ました!』
す ず「って、なんか盛り上がっちゃってですね」
「急遽、だいさんじさんの『雪山人狼』に参加することになりましたw」
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コメント
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:なんというフットワークの軽さ
:ぱるけちゃん有能
:こんなに早く話をまとめるとは、やるんごね
:TPRGのGMとかもやれるし、企画屋んごね
:なんにしても、すずちゃんの雪山人狼たすかる
:身内でやれてよかったやないか
:まぁ、違う箱だけれども
:すずちゃんは実質DStarsであり、だいさんじでもあるから(謎理論)
:割と平然とした顔で混ざってるよねw
:元個人勢の強みよなぁ
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す ず「いやいや、生駒は別になにもしてませんよ」
「ぱるけちゃんが頑張ってくれただけで」
「というわけで、何試合くらいするのかちょっと分からないですが」
「深夜の『雪山人狼』、おつきあいください……」
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コメント
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:まかせろ
:ワイらは、すずちゃんにどこまでも着いていくで
:別に夜の三時に配信をはじめても構わんのだぞ
:すずちゃんが配信したい時にすればええねん
:せやで
:すずちゃんのメンバーに入った時から覚悟はできている
【スパチャ 1万円: 濃いめのお茶代です】
【スパチャ 1万円: カフェイン摂取してもろて】
:平日だけど、今日は朝まで付き合うよ!
:目指せ生存!
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す ず「みなさん……!」
「生駒は本当に、いいリスナーさんを持ったよ!」
ばにら「…………」
「いや、いやいや、いやいやいや!」
「一日に何回配信するんですか、すず先輩!」
「今日、4回目の配信ですよ!」
ずんだ「出たわね、すずお得意の4回行動」
「隙あらば配信する、人の凸待ちに飛び込んでいく」
「なにもなくても配信ネタを作りあげる……」
「まったく、VTuberをやるために生まれてきたような娘よね」
ばにら「いや、そんな言葉で済ましていいんですかこれ⁉」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
流石にもう今日は配信せんやろ――なんて思ったか!!!!(ダイヤーさん感)
日付をまたいでさらに配信をはじめるすずちゃん。お前、いったいどれだけ配信すれば気が済むんだ。そして、それを平然と受け入れるリスナー&同期生。
すず「チャンネル登録者数は1番かもしれないが、ゲーム配信者としてはDStarsじゃあ2番目だ!」
登録者数だけが配信者のバロメーターではない。真に強いVTuberは、オンリーワンな性能を持っている。そんな真理をばにらに見せつけてくるすずちゃんを応援したいという方は――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m




