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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 あかちゃんかつぜちゅ ~滑舌ツヨツヨVTuberへの道~
193/754

第189話 あかちゃんかつぜちゅ その7

【登場人物】


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ


【シチュエーション】


ばにら、滑舌について勉強中。

司会の上手いぽめらが、実は滑舌よわよわということが分かり……。


◇ ◇ ◇ ◇


ぽめら「いやぁー、盛大に噛んじゃいましたね」


   「ウチ、なんでかしらないけど、おきょめ……」



   「おほん!」



   「おこめちゃんの名前を言えないんですよね」


   「前も噛んじゃいましたし」



―――――――

コメ欄

―――――――


:咳払い助かる


:前はラジオ出演の時だったっけ?


:わざとやってる訳じゃないし、ドンマイドンマイ


:言いづらいのとかあるよね


:ゆきちの滑舌の悪さと比べたらどうってことない


:おこめちゃん言えてないもんね、ゆきち


:おめちゃんっていつも聞こえる


:オメーと、おこめの使い分けができてないんよ


:だから二人ともコラボするとギスってんのな


:そういうネタでしょあれってw


―――――――



ぽめら「ゆきちも言えてない?」


   「ウチの滑舌はゆきちレベルってこと⁉」



   「って、それはゆきちにいくらなんでも失礼でしょ」


   「ゆきちも頑張ってお喋りしてるからね」


   「滑舌よわよわとか言ってあげるのは、可哀想だよ」



―――――――

コメ欄

―――――――


:そうだね


:あれはあれで味があっていいもんですよ


:ゆきちの声はけっこう好きよ


:Vって結局、声が一番特徴でるからなぁ


:あの萌え声とも、アニメ声とも違う、独特の感じが好き


:ぽめちゃんの声も好きだよ


:おっと、それは俺もだぜ


:俺も


:私も


:僕も


:大原の宣伝かw


【スパチャ 5万円: は? 僕が一番好きだが? 結婚してるが?】


:だから先生! はよ原稿やって!


:編集からケツ叩かれているんでしょ!


―――――――



ぽめら「あはは! ありがと~!」


   「そう言ってもらえて嬉しいよ!」


   「ただ、普通の声だと思うけどね」


   「萌え声でもないし」



―――――――

コメ欄

―――――――


:そこがいいんじゃないか……


:隣のお姉さん感があって安心できる


:ぶっちゃけ、声を作ってない感じが好きです


:ナチュラルなのが一番いいのよ


:滑舌悪いのも、ぽめちゃんだからいいかって


:普通の女の子ってVTuberでは貴重なんです


:あと、人妻も


【スパチャ 5万円: おい! 人の妻になにを言ってるんだ!】


【スパチャ 1万円: 先生、随分と余裕があるみたいですね。ネームについて確認したいことがございますので、これからお電話差し上げますね】


:だから言ったのに


:先生、憐れ……


:がんばって先生、強く生きて


:ざwまwぁw


―――――――



ぽめら「隣のお姉さん感かぁ」


   「そういや、すずにもよくそんなこと言われるなぁ」


   「運営からも『DStarsの母』とか言われてるし」



   「まぁねぇ、自然体でやれるのはいいことですね」


   「っと、話が脱線したので、次のニュースへ!」



ばにら「……なるほど」


   「滑舌悪くても、それを個性にしちゃうってことですか」


ずんだ「そういうこと」


   「普通の人も、言い間違えや噛んだりはするでしょ」


   「そういう仕草が逆に安心感に繋がるのよ」



   「声のプロ――声優や女優なら許されないけれど」


   「こっちは配信者だからね。そこを逆手に取って親近感を出して行く」


   「こういうのがぽめらは抜群に上手い」


   「だから、司会が務められる」


ばにら「…………」



   「もしかして、ぽめら先輩も意識してやってるバニですか?(迫真)」



ずんだ「あははははっ! そんなわけないじゃない!(ゲラ)」


   「全身全霊全力全開で素よ!」



   「というわけだから」


   「滑舌とか、うまく喋ろうとか、あんまり気負わなくて大丈夫」


   「自分にあった喋り方をすればいいの」



   「それが自分の武器になるんだから」



ばにら「なるほど」


   「滑舌が悪いことを気にしてたけど」


   「VTuberの配信においては、それも武器なんですね」


ずんだ「そういうこと」


   「あれこれ悩む前に、自分の声の強みを自覚しなさい」


   「滑舌とかより、そっちの方が大事よ」



ばにら「うーん」

 

  「VTuberってやっぱり、奥が深い……」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



トップVTuberでも、まだまだ悩むことはある。

暗中模索、手探り状態で頑張らなくてはいけない。

ほんとVTuberはたいへんです……。(いろんな人の配信見てても感じます)


これにて滑舌についてのお話はおしまい――と、いきたい所ですが、ラストはやっぱりあの人で終わらないと締まらないよなぁ! ということで、さんざんこの話を通して弄られてきて、滑舌赤ちゃんがラストに登場です! ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしく!m(__)m

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