第187話 あかちゃんかつぜちゅ その5
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
生駒すず DStars1期生 JKお狐VTuber
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
【シチュエーション】
チャンネルを変えて生駒すずの番組。
◇ ◇ ◇ ◇
ずんだ「まぁけど、滑舌のよさにもいろんな種類があるわよね」
「熱のこもったゲーム実況や、同時視聴なんかには」
「こういう『感情をストレートに伝える』喋り方が大事だけど」
「司会やニュースなんかだと『事実を客観的に伝える』方が大事だから」
ばにら「……なるほど」
「たしかに、すず先輩の司会ってあまり見ないですね」
ずんだ「ゲームマスターとか、ゲームをしながら説明をさせると」
「すずは抜群に上手いけど」
「司会進行だと力不足というか」
「アドリブに頼り過ぎなのよね」
「私も、折りにつけて指摘してるけど」
「まぁ、まだ高校生だし、そこは仕方ないわ……」
ばにら「むしろ高校生で、ここまで喋れることの方がすごいですよ」
ずんだ「まぁ、そういう所が足りてないのは、すずも自覚していて」
「だからこそ、個人勢時代からぽめらを頼ってたんだけど」
ばにら「そう言えば二人は個人勢時代からのつきあいなんですよね?」
ずんだ「そうそう」
「ウマが合うってのも一番だけれど」
「やっぱり、お互いに足りない部分を補い合えるパートナーだった」
「っていうのが大きいわね」
ばにら「足りない所ですか?」
ずんだ「すずは即興の喋りについては、抜きん出たものを持ってる」
「けど、大型企画をまとめられるほどの司会力はない」
「対して、ぽめらは人生経験のおかげで、場をまとめる能力に長けてる」
「反面、あまりに人間がデキすぎてて、ケレン味が足りない」
ばにら「うーんと」
「すず先輩は面白いけど、学級委員長ってタイプじゃなくて」
「ぽめら先輩は、学級委員長だけど、真面目すぎる」
「って、解釈であってます?」
ずんだ「そういうこと」
「だから、お互いに足りない部分をフォローしあって」
「個人勢VTuber界隈でのしあがったの」
「少人数の企画では、すずが即興の面白さで引っ張って」
「大型企画では、ぽめらが綿密な準備でしっかり面白くする」
「役割分担って大事よね……」
ばにら「なるほど」
「そういえば、前にぽめら先輩の朝活配信見ましたけど」
「その時もすっきりまとまってて見やすかったですもんね」
ずんだ「ぽめらのマメさには頭が上がらないわ」
「あれで赤ちゃんの面倒もみて、旦那さんの面倒も見てるんだから」
「私も、大きい企画の時は、ぽめらに相談するもの」
ばにら「…………」
「ぽめら先輩ってどこでそのスキルを身につけたんですかね?」
「結婚するまで、バリキャリのビジネスウーマンだったんですか?」
ずんだ「いや、パン屋さんに勤めてたって言ってたわよ?」
ばにら「パン屋さん……?」
ずんだ「そう、パン屋さん」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ここ最近、すずちゃんと並んででずっぱりのぽめらさん。
前職がまったく配信と関係のない職種なんですが、安定の司会能力の高さはどこからやってくるのか。いや、普通に仕事してたら会議の能力なんて嫌でも上がるぞ……。
社会人ってのは、仕事している時間より、喋ってる時間の方が長いからねぇ。。。
それはそうと、なんでこんなにぽめらメチャ出てくるのと言われれば、筆者が元ネタの「大神ミオ」さんのファンだからです。あのゆったりした喋り方と、コラボでのはっちゃけ具合がいいんじゃ――という所で、ぽめらファンの方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m




