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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 あかちゃんかつぜちゅ ~滑舌ツヨツヨVTuberへの道~
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第186話 あかちゃんかつぜちゅ その4

【登場人物】


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

生駒すず   DStars1期生 JKお狐VTuber


【シチュエーション】


チャンネルを変えて生駒すずの番組。


◇ ◇ ◇ ◇


す ず「さて、最初の部屋を出ると、おどろおどろしい廊下になっておりまして」


   「まずは入ってすぐの鍵の絵を撮影するんですね」


   「そうすると、突き当たりの次の扉が開くんですが――」



   「このとおり、同じ廊下なんですね」


   「そして時間だけが進んでいる――っていうね」



―――――――

コメ欄

―――――――


:おぉ、怖い……


:ループモノってこと?


:ゲームシステムからして怖い


:よく見つけてきたなこんなゲーム


:けど、廊下自体は明るくてそんなに怖くない


:いやいや、こっからよ


:SAN値とかステータスに出る時点で察して欲しい


:どんどんと日常が崩壊していく怖さよ……


―――――――



す ず「あとは回廊の中に置かれている被写体を撮影していきます」


   「被写体ごとに、時間を進めたり、幽霊を退治する力を増したり」


   「いろいろな効果がありまして、これを必要に応じて集めていきます」



   「フィルムを使い切ると最初の部屋に強制的に戻されて」


   「撮影した写真から、どの効果を使うのかを吟味し」


   「自分を強化して、再度回廊に挑む――」



   「という流れですね」



―――――――

コメ欄

―――――――


:なるほど、わからんw


:ドラフトゲーやってるとすんなり分かるんだけどね


:カードブーストしたり、圧縮したりがミソよな


:相当バランスよく設計してある


:犯人当てはどうやるの?


―――――――



す ず「そう、犯人当てなんですが」


   「『ヒント』のある時間がテーブルにまとめられていて」


   「その時間まで移動し、『ヒント』を撮影すると」


   「犯人もしくは被害者の名前が、一文字分かるんです」



   「『ヒント』は複数の時間に設定されていて」


   「それにより『犯人』『被害者』を特定」


   「そこからさらに、犯行時の心理状況を読み解き……」



ばにら「プレイしながらリスナーと会話してる」


   「滑舌もですけど、この余裕も羨ましいですね」


ずんだ「そうねぇ」


   「ゲームしながらコメントを追うのは、配信者の必須スキルだけど」


   「すずみたいに即レスできるVは」


   「そういないわよね」


ばにら「はぁ~(クソでかため息)」


   「どうやったら対話力って身につくんですか?」


   「なにか特別な訓練でも受けたのかな?」


ずんだ「どんだけ無駄な訓練なのよ(苦笑い)」


   「あ、けど……」



   「そうそう! そうだ、思い出した!」



ばにら「ばに? 何を思い出したんですか、美月さん?」


ずんだ「すずとぱるけちゃんの共通点!」


   「二人ともTRPGをやってるのよ!」


ばにら「TRPG?」


   「はにゃん?(よく分かってない顔)」


ずんだ「花楓……?」


   「アナタ、オタクなのにTRPGを知らないの?」


ばにら「RPGは普通にやりますけれど……」


   「Tってなんですバニか? タクティクスとかですか?」



ずんだ(あ、これ本当に知らない反応だ……)



ばにら「よく分からないですけど」


   「すず先輩とぱるけちゃんがやってるなら」


   「そのTRPGっていうのに、滑舌つよつよの秘訣がありそうですね」



   「今度一人でやってみます!!!!」



ずんだ「いや、一人じゃできないかな」


   「あと、けっこう手間がかかるし」


   「そっか……うん、そうだよね」



   「オタクでもやらない人はやらないよね(遠く寂しい瞳)」



ばにら「ふぇ?」


ずんだ「なんでもない、気にしないで」


ばにら「そういう美月さんはやったことあるんですか?」


   「そのTRPGって?」


ずんだ「……そうねぇ。まぁ、女優(似たようなこと)してたかしら(遠い目)」


ばにら(その割りには、青葉ずんだの滑舌はそこまでよくないんだよなぁ)


   (女優時代の方がよかったというか)


   (キャラを作ってるというか)



   (あぁ、そっか)


   (ゆき先輩と同じだ)



   (滑舌がよすぎると、女優時代のことがバレちゃうから……)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ばにら、珍しく空気を読む。

ずんだの滑舌の悪さの理由を説明されずとも察するのだった。

まぁ、本当に身バレ対策は大変ですよね……。


バレちゃいけない昔の素性。VTuberとして、第二の人生を歩んでいるずんさんを応援してるよという方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m

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