第166話 なぞなぞマスク その6
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
生駒すず DStars1期生 JKお狐VTuber
【シチュエーション】
なぞなぞマスクの切り抜き視聴中。
今回はずんだの配信回。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「あれ! 美月さんじゃないですか!」
「美月さんもマイクラ配信してたんですか⁉」
ずんだ「うん? あぁ、これね?」
「りんごから頼まれて、お手伝いでやったコラボ動画よ」
「そういえば、この時にもすずが来たっけ……」
ばにら「……したんですか?」
「私というものがありながら、りんご先輩とコラボ配信を?」
ずんだ「目が怖い! 怖いわよ花楓」
「なるべくアンタ以外とのコラボを減らすようにしてるけど」
「それでもやっぱり需要ってものが……」
ばにら「…………(圧)」
ずんだ(立派に圧を使いこなすようになって)
(成長したわね花楓……!)
(けど、ほんとゴメン! これは私も不意打ちで!)
(唐突にヘルプを頼まれて、アンタに相談する暇もなくって!)
(なに言っても許してはもらえないだろうけれども……!)
ばにら「……まぁいいですよ」
「りんご先輩と美月さんは古い仲ですから」
「そういうヘルプ的なのもあるでしょうし」
ずんだ「花楓……」
ばにら「その代わり……」
「今度、私ともコラボしてくれますよね?」
「いいですよね?」
「だって私たち、百合営業のパートナーですし?」
ずんだ(うーん。最近ちょっと、花楓の愛が重たいわね)
(けど、これはこれでかわいいからヨシ!)
◇ ◇ ◇ ◇
???「はーっはっはは! はーっははは!」
「私の名前はなぞなぞマスク!」
「まさかこんな所で会うことになるとはな! 青葉ずんだ!」
「マイクラ配信、普段はしないのにどういう風の吹き回しだい⁉」
ずんだ「すずちゃん」
「それ、本気で面白いと思ってやってるの(真顔)」
???「真顔で圧かけてくるのやめてもろて!!!!」
「本気で面白いと思ってるし、なかなか好評なんだよぉ!」
「こういう突発コラボがあった方が配信が面白くなるじゃん!」
「ずんだなら分かるだろう!」
ずんだ「冗談、冗談よもう」
「それで、いったいなんの用だでな」
「ずんだ、りんごから頼まれた整地作業で忙しいから」
「暇じゃないんだけど(圧)」
???「だから圧!!!!」
「漏れっぱなしの圧をなんとかして!!!!」
「クイズしましょうよずんださん!」
「ちょっとくらい良いでしょ!」
ずんだ「しょうがないなぁ~(しぶしぶ)」
???「おほん! それでは問題です!」
「みたらし団子、三色団子、餡団子」
「この中でいちばんモテるのはど~れだ!」
ずんだ「すずちゃん……」
「それは簡単過ぎるでしょうよ(にやけ顔)」
???「おぉっと? 流石は団子屋の娘!」
「この問題は簡単すぎたか! なぞなぞマスク一生の不覚!」
ずんだ「モテる、つまりは『たらし』ということ……!」
「正解は『みたらし団子』だでな!」
???「ファイナルアンサー⁉」
ずんだ「ファイナルアンサー!」
「むしろこれ以外に何が……」
???「ブッブー! ざんねん外れでしたー!」
ずんだ「でゅえええええええ⁉」
???「みたらし団子も、餡団子も……タレがかかっていて持ちにくい!」
「というわけで一番『持てる』のは、何もかかってない三色団子!」
「やーい、ひっかかったひっかかった!」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「あははは、ひっかけ問題ですね」
「美月さんも、わざとひっかかってあげて、微笑ましい展開です」
ずんだ「…………」
「そうね。たまには間違えてあげないとね!(真顔)」
「でないと、すずが可哀想だもの!(真顔)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
はたして、本当にずんさんはわざと引っかかったのか。
どこか天然ボケな所がある彼女、実は素で間違えたのじゃないのか。
そこの所は――彼女のみぞ知る。(ウソです、お察しの通り素で間違ってます)
次回ついにラスボス登場! この流れで出てくるVTuberと言えば――分かったぞという方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m




