第153話 教えてりんご先輩 その1
【登場人物】
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
【シチュエーション】
川崎ばにら、津軽りんごとタイマンオフコラボ!
なのだが……。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「こんばに! DStars3期生の川崎ばにらバニ!」
「今日はなんと――りんご先輩と一緒にマリオ64をやっていくバニ!」
「りんご先輩! 今日はよろしくお願いしますバニ!」
りんご「……うむ」
「ばにらちゃん、マリオ64の道は辛く厳しいぞ」
「それでも着いてくる自信があるかね?」
ばにら「なんでカンフー映画の師匠みたいな喋り方になってるバニか?」
「しょーもない小ボケはやめてもろて!」
りんご「ひどーい!」
「コミュ障のばにらちゃんが緊張しないよう」
「僕なりに気を使ってボケたのに! そんな言い方ないでしょ!」
「それならもう、一人でマリオ64やればいいじゃない!」
「ばにらちゃんなんか知らない――ふんっ!」
ばにら「いや、これコラボですから」
「そんなヘソを曲げられても困りますから」
「お気遣い、本当にありがとうごぜえやす(へこへこ)」
りんご「……はい」
「というわけでね、今日はばにらちゃんとコラボ配信です」
「しかもオフコラボだよ!」
「いぇ~い! ずんさん見てる~!」
ばにら「ちょっ! 百合営業相手を刺激せんでもろて!」
「あの人、ちょっとしたことで凸してくるから!」
りんご「ばにらちゃんを返して欲しかったら、僕の家まで来るんだな」
「おっと、言い忘れていたが……配信終わりにみんなで食事に行く予定だ」
「お財布を用意してきな!(ドヤ顔)」
ばにら「なにしれっと奢ってもらおうとしてるバニ!」
「ほんとしょーもない先輩バニなぁ!」
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コメント
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:ずんさん呼び出してたかろうとするの草
:寝取られじゃなくて飯食べビデオレターw
:普通にずんさんとご飯食べたいだけでしょ
:ッパ、りんずんは最高よな!
:しかし今日はりんばになんだよな……
:よくばにら、このコラボ受けたな
:百合営業相手の元相棒なんて、普通に考えて修羅場案件
:いや、そういうギスってる空気を緩和するためじゃないの?
:あー、事務所内でギスってるのはよくないもんね
:ばにらも成長したもんだ
:昔は同期としかコラボしなかったのになぁ……
:しかし、今日はずんさんコメント欄に現れないな
―――――――
ばにら(おぉぅ、コメント欄盛り上がってるバニ)
(流石りんご先輩! リスナーの煽り方を心得てる!)
りんご(うーん、ばにらちゃんの枠だからリスナー多いなぁ)
(これだけ反応があると、僕もやりがいを感じちゃうよ)
二 人(まぁ、問題があるとすれば……)
ずんだ「…………(圧)」
二 人(もう、ずんさんがこの家に来てるってことダケなんだけどね……)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
常にリスナーの予想の斜め上を行く、後方彼女面先輩VTuber青葉ずんだ。
そんな彼女が、元相棒と百合営業相手のコラボと聞いて、黙って見ているわけがない。邪魔をしないわけがない。そう、最初から同席しているのだ……。
というわけで、今回もずんさんの過保護マシマシな番外編でございます。はたしてばにらは、かつてかなりギスったりんごを相手に、まともな配信をすることができるのだろうか。そして、ずんだは黙ってそれを見ていられるのか。気になる方は……ぜひぜひ、応援コメント・フォロー・評価よろしくお願いいたします。m(__)m




