第122話 特待生旅行案件 その6
【登場人物】
生駒すず DStars特待生 1期生兼任
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
【シチュエーション】
ばにら、ばに~らハウスで特待生案件番組を視聴中。
◇ ◇ ◇ ◇
す ず「はい! というわけで、本日のお宿になります!」
「仙台市内からちょっと離れた所にある隠れ家的お宿」
「グランピングとはまた違った趣があっていいですね」
りんご「つーかーれーたー!」
「もう、僕、寝ちゃうー!」
ぽめら「うちも、ちょっとダメかもぉ」
「やっぱり、弾丸ツアーは疲れるねぇ」
す ず「あーっと、ここでりんごとぽめらがオフトゥンに敗北だぁ!」
「ベッドに沈み込んでしまった!」
「これからまだ、部屋風呂の紹介とか、ディナーの紹介とか」
「いろいろ案件が待っているのに!」
二 人「ごめん、三十分だけ寝させて……ZZZ」
す ず「まぁ、お疲れでしたものね。仕方ないですね」
「お休みぽめら、りんご」
ずんだ「ありゃ? りんごもぽめしゃも寝ちゃったの?」
「起きてるのすずちゃんだけ?」
す ず「ごめんね、強行軍で疲れちゃったみたい」
「二人が起きてから、お風呂とご飯にしよっか」
ずんだ「わがった」
「しかし、すずちゃんもタフだよねぇ」
「ゲームばっかりしてるのに、すごい体力だ」
す ず「ふふーん! まぁね! これでも現役JKキーツネですから!」
「……そう言えば、つかぬことをうかがいますがずんださん?」
ずんだ「なぁに?」
す ず「高校から東京に出て来たとりんごさんから聞きましたが」
「どうしてそんなことになったんですか?」
「あ、答えづらい話ならぜんぜん、答えてくれなくて大丈夫ですよ?」
ずんだ「あぁ、その話ね!」
「実はね、ずんだの家はお父さんもお母さんも働いてて」
「ずんだの世話をする余裕がなかったから」
「仙台のばあちゃん家に預けられてたのよ」
す ず「あぁ、なるほど! そういう理由だったんですね!」
「まぁ、今のご時世は共働きでも、なかなか大変ですからねぇ……」
ずんだ「そうそう」
「それでなぁ、流石に高校生になったら大丈夫だろうって」
「東京に呼ばれて出てきたんよ」
「本当は、ばあちゃんと別れたくながったけど」
「けどばあちゃんが『お前の将来のためだから、行きなさい』って言うから」
す ず「い、イイハナシダナー!!!!(AA)」
「生駒、ちょっと感動して泣いちゃいましたよ」
「ちなみに、ずんださんのお婆さんは、まだご健勝で?」
ずんだ「うん! 元気元気!」
「今日も元気にみたらし団子焼いてたよ!」
「そうだ、みんなに持って来てあげればよかった……」
す ず「あ、その件なんですけれども」
「よければ、ずんだのおばあちゃんの店に、みんなで行きたいな――」
「なんて?」
ずんだ「いいよいいよ! 喜んで!」
「ばあちゃんも喜んでくれると思う!」
「ぜひみんなで行こう!」
す ず「おぉっと、これは予想外!」
「ずんださんから、一発OKが出ました!」
「ありがとうございます!」
ずんだ「あ、いちおう、ばあちゃんに大丈夫かだけ聞いておくから」
「それと、ばあちゃんの顔出しはNGだからね?」
す ず「もちろんですもちろんです」
「ばっちりスタッフさんが、いらすとやとかで誤魔化してくれますよ!」
字 幕『※ 誤魔化しました!(汗)』
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
高校に上がって上京することになったずんだ。
懐かしい故郷に別れを告げて、親がいるとはいえ見知らぬ地で一人でやっていくのは――やはりいろいろとプレッシャーなどあったのでしょう。それで、りんごとゲームセンターで出会ってしまったのかもしれませんね。
やっぱり伏線回やないか……!!!!(すみません、大嘘吐きました)
というわけで、今回はずんだの出自に迫るお話でございました! 後は、みたらし団子食べて、もちもち家に帰るだけですので、マッターリとお楽しみください! それと、ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m




