第115話 激辛ペヤング早食い対決 その7
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
羽曳野あひる Dstars2期生 雑談配信が得意
清水K介 だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん
生駒すず Dstars1期生 JKお狐VTuber
【シチュエーション】
羽曳野あひるVS清水K介。
激辛ペヤング早食い対決視聴中。
◇ ◇ ◇ ◇
す ず「はい! ということで!」
「激辛ペヤング早食い対決、終了いたしました!」
「最終的な勝者は――」
「激辛生卵汁を飲み干した清水K介くん!!!!」
K 介「やったぁー! 勝った、勝ったぞー!」
あひる「くっそー! 悔しいです!」
「あひるも、あと半分で完食だったのに!」
す ず「あひるちゃん、半分は惜しくないと思うよ?」
「けど、最後までちゃんと食べたのはえらい!」
K 介「いやぁ、本当にいい勝負でしたね」
「最後の最後で、まさかあひる嬢が牛乳で麺を洗い出すとは思わなかった」
あひる「おじおじの生卵を見て思いついたんだよ」
「咄嗟の機転だったけれど……それでも辛いからペヤング怖い!」
す ず「牛乳は唐辛子に含まれるカプサイシンを抑える効果があるからね」
「辛い食べ物と一緒に飲むのは有効」
「けど、つけて食べるのはちょっとお行儀が悪かったかも」
「あひるちゃん反省ポイントだよ?」
あひる「次やるなら、おじおじと同じ生卵を用意してきます!」
K 介「次なんてもうねえよ!!!!」
「こんな地獄企画、もうこりごりだわw」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「と、言ってた割りには、その後もいろいろやってますよね」
「あひる先輩とK介さん」
ずんだ「二人とも陽キャで根アカでスポーツ好きだものね」
「相性抜群なのよ」
「それとK介さんがいい感じにお歳を召されていて」
「絡んでいても安心感があるのが大きいわね」
ばにら「DStarsもアイドル路線に舵を切ってから」
「男性配信者とのコラボは慎重になりましたからね」
ずんだ「K介さんは枯れてる訳じゃないけど」
「絶妙な距離感を保って接してくれるからね」
「気遣いの権化だわ」
ばにら「近所のおじさんと女の子って感じで、微笑ましい配信になりますものね」
「ほんと、いいコンビですよね……」
ずんだ「あ、言い忘れてたけど」
「これ、あひるとK介さんの初絡み配信だからね」
ばにら「嘘バニでしょ⁉」
ずんだ「K介さんと絡んだことないのに、あひるがコラボ打診して」
「周りに止められながらも、K介さんが受けて成立したのよ」
ばにら「頼む方も頼む方だけど、受ける方も受ける方バニよ!」
「てっきり知り合いかと思って見てたバニ」
ずんだ「たまたま同時期のデビューだったから」
「ツイッターでお互いフォローしてただけっていう」
「奇跡のような関係だからね」
「いやほんと、VTuberって面白いわ」
◇ ◇ ◇ ◇
す ず「それでは、罰ゲームの発表です!」
「負けてしまったあひるちゃんには――」
「改変ルイズコピペの朗読をしてもらいます!!!!」
あひる「ルイズコピペ……って、なに?」
K 介「生駒さん! 分かってませんよあひる嬢が!」
「流石にルイズコピペを読ませるのは危険ですって!」
す ず「それじゃ罰ゲームにならんじゃろがい!」
「大丈夫あひるちゃん、生駒が丁寧に教えてあげるからね……!」
あひる「わかりました!」
「よろしくお願いします! すず先輩!」
K 介「分かりましたじゃない! 納得しちゃダメだよ、あひる嬢!」
「誰か、DStarsさんを止めてあげて!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
後に、あひるが行った改変ルイズコピペ朗読配信は、そのあまりのひどさに伝説となりアーカイブにも残せない配信となった。さらにさらに、清水K介、生駒すずと共に謝罪配信を行うことになるのだが――それはまた別のお話。
というわけで、どうだったでしょうか、初期あひるのアイドルっぷりは。
こんな清楚な女の子が――ズブズブのオタクになっちまうんだから、VTuberの配信を見るのはやめられねえぜ。(ゲス顔)
今回の話でVTuberの楽しみ方が「わがっだ!(わかってない)」という方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローの方をお願いいたします!m(__)m
そして、もうちょっとだけ、このお話は続きます――。(二人が出たら当然、ね?)




