第114話 激辛ペヤング早食い対決 その6
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
羽曳野あひる Dstars2期生 雑談配信が得意
清水K介 だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん
生駒すず Dstars1期生 JKお狐VTuber
【シチュエーション】
羽曳野あひるVS清水K介。
激辛ペヤング早食い対決視聴中。
◇ ◇ ◇ ◇
K 介「あひる嬢。マヨネーズ作戦が裏目に出たようだな」
「しかし、手加減はしない……」
「ここで僕も味変タイム! 生卵を使います!」
す ず「おーっと! ここでK介くんも味変にかかった!」
「しかも……生卵をかけずに、別のお椀に入れる!」
「これは激辛ペヤング攻略法の王道――生卵つけ麺だぁ!」
K 介「生卵に麺をくぐらせることで、辛いソースを洗い流す!」
「そこに加えて生卵でコーティングされた麺を食す!」
「これが完璧な激辛ペヤングの攻略法!」
す ず「すごいK介くん! たまごにつけだした途端、勢いが増した!」
「ずるずると、まるで啜るように激辛ペヤングを食べていく!」
K 介「たまごのまろやかな味わいが、口の中に広がる――」
「これならいくらでもいけるぜ!」
「このまま一気に、たたみかけますよ!」
あひる「ひどい! ひどいよおじおじ! そんなのズルだぁ!」
「そのタマゴの汁も飲まないとダメだからね!」
「タマゴ残したら反則負けだからね!」
K 介「……え(困惑)」
す ず「おーっと! ここでK介くんの手が止まったァ!」
「たしかにそりゃ手も止まる!」
「激辛成分をタマゴで落とすということは」
「タマゴに激辛成分がたまるということ!」
「つまり、生卵つけ麺は激辛成分濃縮でもある!」
「これを飲み干さなくてはいけないのは辛い! 辛いぞK介くん!」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「あひる先輩、無茶苦茶言い出しましたね」
ずんだ「いやいや、生卵も完食するべきでしょ」
「それが嫌なら水で洗い流して食べろって話よ」
「まぁ、水で洗っても辛いんだけれど……(遠い目)」
ばにら(美月さん……?)
(もしや配信してないだけでチャレンジした?)
ずんだ「救済措置はあくまで味変。そして、勝利条件は完食」
「そりゃ、味を変えるのに使った食材も残さず食べるべき」
「まぁ、そこはK介くんも分かってたみたいで」
「ここはあひるとのプロレスだったらしいわ」
ばにら「あ、事前に打ち合わせしてたんですか?」
ずんだ「ガチンコバトルだけれど、そういう細かいネタは合わせてたって」
「マヨネーズ大量投入も、インパクト重視のネタだったのよ」
「まぁ、効果がなかったのは予想外だったみたいだけど」
ばにら「ほんと、どんだけ準備してるんですか、この二人」
ずんだ「真面目なのよね」
「かたやいいとこのお嬢さま」
「かたや農家で厳しく育てられた昭和男子」
「VTuberやってるのがおかしい」
「けど、そんな二人だから、唯一無二の配信になる」
「配信業って不思議なものね」
ばにら「そうですね……」
◇ ◇ ◇ ◇
す ず「おぉっと! ここでK介くんがスパートをかけた!」
「激辛ペヤングの麺を、全て生卵に投入!」
「さらに――追い生卵だぁ! しかも二個! 二個も入れちゃいます!」
「そこまでして勝ちたいのか――K介くん!」
K 介「勝ちたいですよ!」
「僕だってVTuberなんです!」
「リスナーにかっこ悪い所なんて見せられませんよ!」
あひる「お……おじおじ!」
「けど、流石に生卵三個は、大人げないと思うっす!」
K 介「だってあひる嬢が、飲めって言うから!」
「飲めないよ、こんな原液濃縮された激辛エキス!」
す ず「あひるちゃんの言う通り!」
「生卵三個は、タンパク質を摂りすぎだ!」
「お前はボクシング選手にでもなるのかい、K介くーん!」
K 介「えぇい、やかましい!」
「チキンでも、臆病者でも、ヘタレでもなんとでも言え!」
「ようは――勝てばよかろうな……」
「ウェッホエッホウェッホ!!!!(変な所に入った)」
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激辛ペヤングに卵洗いはよく効くそうですね……。(筆者は未経験)
僕は過去に食べられなくて、水で洗って食べた経験がありますが、それでも辛いからほんともうどうしたものかと思いました。無事に完食できてよかったです。
激辛料理も考えものというか、自分に合った辛さがやはり大事ですね。
はてさていよいよ早食い対決もクライマックス! 先に麺をすすりきるのは、K介か、それともあひるか! 気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローの方をお願いいたします!m(__)m




