表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 激辛ペヤング早食い対決 ~初期あひると近所のおっさん~
116/754

第113話 激辛ペヤング早食い対決 その5

【登場人物】


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

羽曳野あひる Dstars2期生 雑談配信が得意

清水K介   だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん

生駒すず   Dstars1期生 JKお狐VTuber


【シチュエーション】


羽曳野あひるVS清水K介。

激辛ペヤング早食い対決視聴中。


◇ ◇ ◇ ◇


す ず「ではではご両人! 準備はよろしいですね!」


K 介「うわ! ソースかけただけで目にくる……ッ!」


あひる「うわぁーっ! 目が痛い! 痛いよすず先輩!」


す ず「はじまる前からダメージを受けておる!」


   「こんなんで本当に完食できるのか……」



   「とりあえず、ぐだぐだ言ってても仕方ないので――スタート!」



あひる「……辛っ!」


   「舌にビリビリってきた!」


K 介「ぐはぁっ! こういう辛さかぁっ!」


   「これは水を飲むと余計に辛くなる奴!」


   「学生時代を思い出すなぁ……」


あひる「おじおじの学生時代に、ペヤング激辛ってあったの?」


K 介「まだなかったけれども、激辛ブームがあってね」


   「ココ壱だったり、担々麺だったり、そりゃもういろいろと……」



   「って、喋ってる場合じゃない!」


   「辛さは時間が経つほど増すスリップダメージ!」


   「舌にカプサイシンが沁みる前に食べなくては!」


あひる「すず先輩……」


   「あひる、もう舌が動かないっす……!(涙声)」


す ず「なに言ってるんだいあひるちゃん!」


   「この勝負を、K介くんに挑んだのはあひるちゃんだろう!」


   「こんなすぐにリタイアなんてダメだよ!」


あひる「けど、こんなの人間の食べられる辛さじゃ……」


す ず「ほら救済措置があるだろう!」


   「はやくマヨネーズを使うんだ!」


あひる「あぁ~~~~!」


   「忘れてましたぁ~~~~!」


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「…………」



   「初期あひる先輩を見てると」


   「なんか情緒がバグるんですけど(迫真)」



ずんだ「分かるわ(迫真)」



   「今のあひると昔のあひる、全然違うからね」


   「まぁ、この頃から今の片鱗はあったけど」


ばにら「よく、だいあ先輩やちまき先輩が『昔は清楚だった』って言われますけど」


   「あひる先輩もいい勝負じゃないですか?」


ずんだ「けど、この路線で攻めてたら苦戦してたでしょうね」


   「清楚って、縛りが多いじゃない」


   「あひるはトークに魅力があるVTuberだから」


ばにら「なるほど」


   「けど、この当時のあひる先輩のトーク力って」


   「それほど高くないような」


ずんだ「周りのおかげね」


   「個人勢時代を含めてキャリアの長いすず」


   「そこそこ社会人やってたおかげか、喋りが快活なK介さん」


   「そして、このあと入ってきたぽめしゃ」


   「トークの上手い人たちと交流する内に、才能が開花したのよ」


ばにら「なるほどなぁ……」


   「なんか、激辛配信の勉強というより」


   「もう、あひる先輩の勉強ですね」


ずんだ「いいじゃない。実際、あひるは見習う所が多いんだから」


   「それに、反面教師になる部分も」



   「ほら、次のシーンとかまさにそれよ」


◇ ◇ ◇ ◇


あひる「まだ一口目だけど、もうこれは無理っす!」


   「味変行きます!」



   「マヨネーズ投入!!!!」



す ず「おーっと! あひるちゃん!」


   「迷わずマヨネーズを投入した!」



   「どんどんと白く染め上げられていく、激辛やきそば!」


   「これはもう、マヨネーズの方が多いのでは⁉」



あひる「これだけ入れれば、もうマヨの味しかしない!」


   「これであひるにも食べ――」



   「まだ辛ぇえええええええ!!!!(絶叫)」



す ず「ダメだったぁあああああ!!!!」



   「マヨネーズでかさ増しされただけだった!」


   「踏んだり蹴ったりだよあひるちゃん!」


◇ ◇ ◇ ◇


ずんだ「マヨネーズをかけると辛さは軽減されるってよく言うけど」


   「味覚は人それぞれだから……」



   「自分の限界を見極めていないと意味ないのよね」



ばにら「ぶっつけ本番で挑んだのがよくなかったバニな」


ずんだ「そういうこと」


   「まだまだ、あひるも準備不足だったのよ」


   「ほんと、今ではどんな地獄企画もこなすようになったけど」


   「よくここまで成長したわよ……」



   「さぁ、よく見なさい!」


   「これが、DStarsの努力の一番星!」


   「羽曳野あひるよ!」



ばにら「…………」


   「正直、見習いたくないバニです(白目)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



今ではレアな後輩ムーブで情緒を見だしてくる初期あひる。

みなさんは耐えられましたか? 僕はこれ、元ネタの人がやったら耐えられないかもしれません……。芸人路線で見てるVに、唐突にメスを出されるとやはり困る。


あひるだって女の子だったんすよ! 初期あひるの見ていられない感に、いろいろなことを感じた方は――ぜひぜひ評価・応援・フォローの方をお願いいたします!m(__)m



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ