第109話 激辛ペヤング早食い対決 その1
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
羽曳野あひる Dstars2期生 雑談配信が得意
【シチュエーション】
ずんだの家で次の企画の会議中。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「次の企画は、激辛ペヤング早食いをやろうと思うんです」
ずんだ「やめなさい(即答&真顔)」
―――――――
補足: 激辛ペヤングチャレンジ(二回目)
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配信者の鉄板ネタ。黎明期のVTuberはだいたいやっている。
DStarsでは羽曳野あひるが他箱のVTuber(男性)と早食い勝負をして伝説を作っている。なお、ずんだはうまくスルーした模様。
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ばにら「そんな、秒で止めなくてもいいじゃないですか……」
「VTuberなら誰でも一度はやるチャレンジ」
「私もそろそろ挑戦する時が」
ずんだ「やめなさい(圧)」
ばにら「……へぃ(スン)」
ずんだ「なにも意地悪で言ってるんじゃないわ」
「アンタ、辛いの得意じゃないでしょ?」
「絶対に食べきれないのが目に見えてるもの……」
ばにら「けど、やっぱりVTuberの目玉コンテンツですし」
ずんだ「食べ物で遊んじゃだめ」
「配信者云々の前に、人としてやっちゃいけないことよ」
「やるからには完食しないと失礼よ」
「言ってること分かるよね?」
ばにら(美月さんって、育ちがいいのかこういうの厳しいなぁ)
(けど、その通りだ……)
ずんだ「まぁ、『食べられそうにないものを食べるから話題になる』」
「っていう、理屈も分かるわ」
ばにら「そうでしょう?」
「食べられるかな? 食べられないかな?」
「どっちか分からないからリスナーも気になる訳で……」
ずんだ「けど、最後にはきちっと食べきるっていう覚悟がないと」
「花楓? 貴女にその覚悟はあるの?」
「たとえ、どんなことがあっても、激辛ペヤングを食べる覚悟が」
ばにら「覚悟……」
ずんだ「分かった。どれだけ言っても、こればっかりは伝わらないわね」
「こうなったら、実際にその覚悟を見てもらうわ」
ばにら「見てもらうって……?」
「ま! まさか……!(察し)」
ずんだ「そう、あの伝説になった」
「激辛ペヤング早食い対決配信……」
「『羽曳野あひるVS清水K介 激辛ペヤングチャレンジ』よ!!!!」
ばにら「あひる先輩のリアクション芸路線を決定づけ」
「今なお語り継がれる地獄企画!」
ずんだ「花楓、あの配信を見てまだ激辛ペヤング配信をしたいと思うなら」
「もう私は何も言わないわ」
「けどその前に、先輩たちの失敗からよく学んでちょうだい……」
「でないと、身体を張ったあひるが浮かばれないわ」
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百合作品に男は御法度。出してはならぬ……と、ぽめらの旦那以外は控えていたのですが、ついにここで男性VTuberが登場です。しかも他箱。
あひると伝説を作ったVとは? なぜ他箱の二人が組んだのか?
それはまぁともかく――羽曳野あひる(初期)がしばらく大暴れします。
VTuberはデビュー当時は猫を被っているもの! それが剥げてからが本当の戦い! 羽曳野あひるのデビュー当時の、絶妙な「これじゃない」感が楽しみな方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします! ぐゎぁ! m(__)m




