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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 激辛ペヤング早食い対決 ~初期あひると近所のおっさん~
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第109話 激辛ペヤング早食い対決 その1

【登場人物】


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

羽曳野あひる Dstars2期生 雑談配信が得意


【シチュエーション】


ずんだの家で次の企画の会議中。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「次の企画は、激辛ペヤング早食いをやろうと思うんです」


ずんだ「やめなさい(即答&真顔)」



―――――――

補足: 激辛ペヤングチャレンジ(二回目)

―――――――


 配信者の鉄板ネタ。黎明期のVTuberはだいたいやっている。

 DStarsでは羽曳野あひるが他箱のVTuber(男性)と早食い勝負をして伝説を作っている。なお、ずんだはうまくスルーした模様。


―――――――



ばにら「そんな、秒で止めなくてもいいじゃないですか……」


   「VTuberなら誰でも一度はやるチャレンジ」


   「私もそろそろ挑戦する時が」



ずんだ「やめなさい(圧)」



ばにら「……へぃ(スン)」



ずんだ「なにも意地悪で言ってるんじゃないわ」


   「アンタ、辛いの得意じゃないでしょ?」


   「絶対に食べきれないのが目に見えてるもの……」


ばにら「けど、やっぱりVTuberの目玉コンテンツですし」


ずんだ「食べ物で遊んじゃだめ」


   「配信者云々の前に、人としてやっちゃいけないことよ」


   「やるからには完食しないと失礼よ」


   「言ってること分かるよね?」


ばにら(美月さんって、育ちがいいのかこういうの厳しいなぁ)


   (けど、その通りだ……)


ずんだ「まぁ、『食べられそうにないものを食べるから話題になる』」


   「っていう、理屈も分かるわ」


ばにら「そうでしょう?」


   「食べられるかな? 食べられないかな?」


   「どっちか分からないからリスナーも気になる訳で……」


ずんだ「けど、最後にはきちっと食べきるっていう覚悟がないと」


   「花楓? 貴女にその覚悟はあるの?」


   「たとえ、どんなことがあっても、激辛ペヤングを食べる覚悟が」


ばにら「覚悟……」


ずんだ「分かった。どれだけ言っても、こればっかりは伝わらないわね」


   「こうなったら、実際にその覚悟を見てもらうわ」


ばにら「見てもらうって……?」



   「ま! まさか……!(察し)」



ずんだ「そう、あの伝説になった」


   「激辛ペヤング早食い対決配信……」



   「『羽曳野あひるVS清水K介 激辛ペヤングチャレンジ』よ!!!!」



ばにら「あひる先輩のリアクション芸路線を決定づけ」


   「今なお語り継がれる地獄企画!」


ずんだ「花楓、あの配信を見てまだ激辛ペヤング配信をしたいと思うなら」


   「もう私は何も言わないわ」


   「けどその前に、先輩たちの失敗からよく学んでちょうだい……」



   「でないと、身体を張ったあひるが浮かばれないわ」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



百合作品に男は御法度。出してはならぬ……と、ぽめらの旦那以外は控えていたのですが、ついにここで男性VTuberが登場です。しかも他箱。

あひると伝説を作ったVとは? なぜ他箱の二人が組んだのか?


それはまぁともかく――羽曳野あひる(初期)がしばらく大暴れします。


VTuberはデビュー当時は猫を被っているもの! それが剥げてからが本当の戦い! 羽曳野あひるのデビュー当時の、絶妙な「これじゃない」感が楽しみな方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします! ぐゎぁ! m(__)m

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