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7章大幅修正致しました。
ブクマされておられた方は、お手数ですが7章の最初から読み直しして下さいます様お願い致しますm(_ _)m
「「「「乾杯〜!!」」」」
学園寮の私の部屋のリビングにて、約束通りの祝勝会が開かれている。
マリー様が言われていた隣国からのお菓子はカラフルで見た目も可愛らしく、女子のハートを掴みまくっていた。
「見た目だけでなく、味もとても美味しいですわね。どこかの誰かさんとは大違いですわ」
マリー様に毒されたミレーヌ様が笑顔でそんなことを言う。
でもそんなミレーヌ様も大好きだ。
「本当ですわね。見た目だけではただのお飾りですもの。そういえば、あの後お飾り様たちはどうなったのでしょうか?」
ミレーヌ様だけでなく、ミランダ様も立派に毒されて……。
でもそんなミランダ様も大好きです。
そしてマリー様がお菓子を咀嚼し、飲み込んでから笑顔でその後の説明を始めた。
「我が国の王太子殿下は、隣国の第二王女殿下とご婚約されたわけですが。国王様は国内の有力貴族とのパイプも必要だと、将来王太子殿下のサポートをするべくクソ殿下の婚約者に、アビゲイル様を熱望されたのですわ。アビゲイル様を婚約者に据えるために相当強引な手も使われたり、国王様はかなりご尽力されたようですわね。ですのに、当のクソ殿下がそれを大勢の人目のある場所で勝手に破棄してしまわれたのですから、怒り心頭なわけです。そこに空気を読めないクソ殿下がしつこくシャルロットが如何に素晴らしい女性かを語り出したのですから、まさに火に油ですわね。ライアン殿下はその場で国王様から王籍剥奪を言い渡されたらしいですわ。まあ、王子様は王太子殿下を除いてあと二人いらっしゃいますから、一人くらい居なくなっても大したことはございませんでしょう?」
そう言ってクスクス笑うマリー様。
その黒さも頼もしい限りですね。
ミレーヌ様も、ミランダ様も、マリー様も、皆んな大好き!!
まあ、シャルロットは元々平民暮らしだったので元に戻るだけだけれど、温室育ちの脳内お花畑なライアン元殿下が平民暮らしって、無理があるのではないかしら?
まともに働けるとは思えない……。
「ですが、少しだけシャルロット様はお気の毒な気がしますわね。王子様を捕まえたと思ったのに、蓋を開けたら自分が養わなければいけなくなってしまったわけでしょう?」
ミレーヌ様の言葉にミランダ様が少し考えるようにして続ける。
「元々身分違いだったものが、釣り合う身分になったと思えば……どうでしょう?」
「身分は釣り合っても、完全なるお荷物では?」
マリー様、ブレませんね。
その後も美味しいお菓子と美味しいお茶を頂きながら、楽しく話に花を咲かせるのでした。




