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【書籍化&コミカライズ】悪役令嬢はオジサマに夢中です  作者: 翡翠
第七章 攻略キャラその①ライアン・ヴァナクーア(婚約者)
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3

 ライアン殿下との婚約解消のための計画は、順調に進んでいる模様。

 初めてマリー様の計画を聞いた時は、噂を流すだけで本当にそんなにうまくいくものなのか、正直少しだけ不安だったけれど。

 マリー様曰く、噂というものは当事者から遠いところでいつの間にか広まり、気が付いた時にはもう手遅れになっていたりするとのこと。

 敢えてそれを狙って行っている側として、ひと月ほどで当事者に近い立場の私の耳にもそれは届き、その内容は尾ひれにはひれに背びれまでついていて、思った以上の結果に皆一様に苦笑いを浮かべたのである。

 事実と異なる噂を流しているということに、少しだけ申し訳ないという気持ちがなくはないけれど、私も破滅ルートの回避に必死なのだ。

 多少(?)あちらの評判は落ちるかもしれないけれど、今後お二人は堂々と仲良くして頂けますし(今も堂々とイチャついてますけど)、私も晴れて自由の身になれますし。

 お互いにWin-Winの関係ということで、何とか自分を納得させた。

 少しでも早く、このゲームの(しがらみ)から解放されたい。


 マリー様はこれからが本番だと、楽しそうに言う。

 ……彼女は決して怒らせてはいけない、敵に回してはいけない人だと思う。

 本当に、味方でいてくれて良かった。

 心からそう思った。

 そして今日も私たちはいつもの四阿にて、ランチを楽しんでいる。


「アビー、不誠実な者との婚約などサッサと解消して、私と結婚しよう」

「ノア様、(ライアン殿下に対して)お言葉が辛辣になってこられましたね」


 今日も安定のプロポーズの言葉を頂いてますが、いつも通り丁重にお断りさせて頂きます。

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