183話 ヒナギの恋①
◇◇◇
『夜叉』襲来から3日後のこと…
「そうなのですね……ふふっ、初めてお聞きしました」
「あぁ。今度試してみろよ? 料理……結構やるんだろ?」
「はい。と言いましても、嗜む程度ですが……」
見目麗しき女性と中々のイケメンが、談笑を交えながら並んで歩いている。
その二人の関係は、恋人同士や夫婦と評されても良いほどのもので、仮にそうでなくとも、それに近いモノを感じる仲であることは予想されるくらいには、微笑ましい光景として他の者の眼に映っていた。
「…いい雰囲気っぽいな」
「そうですね」
「俺でもそう見えるな」
その二人の正体とは、ヒナギさんとカイルさんである。
ヒナギさんとカイルさん達を物陰からこっそりと除く俺達は、口々にその感想を述べた。
「ツカサ…見習えよ? お前もあんな感じにエスコートできるようになれなきゃ、甲斐性無しもいいとこだぜ?」
「そういうシュトルムは嫁さんとはどうだったんだよ? 出来たん?」
「色々苦労はしたが、まぁそれなりにはな。だから先輩からの助言だ。しっかり見とけよ」
「…おうよ。ちゃんと今日はメモ帳持参してるから大丈夫だ。メモメモ…」
「アハハ…」
そんな俺達のやりとりを、苦笑して見ているアンリさん。
アンリさんや…今はこんな俺の情けない姿を見て苦笑いしてくれていい。
いつかきっと甲斐性無しを脱却して見せるから…それまで待っててくれ。
この前のセルベルティアの一件で、異世界人という事実の広まりの状況も気にはなる。
俺の言ったことを王が行動に移しているなら、ギルドでは近い内に招集が掛かることだろう。何せ世界の危機かもしれないのだ……動かないわけにはいかないはずだ。そして宝剣がなくなったことと、あの城での騒ぎ。気にならないと言う方が民衆には難しい。
人の口に戸は立てられない。俺がセルベルティアで王と謁見したというのは民衆には知れ渡っているだろうし、それは例え王が何かしらの秘匿するような姿勢を見せた所で覆せるものでもない。加えてシンボルとも言えた宝剣がセルベルティアに今は無いのだ。……だって俺が持ってるし。
騒ぎにならないはずがない。
あれからもう3日が経った。もうそろそろこちらにまで情報が伝染してきてもおかしくない。
通信石を使っているのであれば他の大陸にも情報は行っているはずだ。内容もこれまでにないレベルで濃いし、伝達速度はかつてない速度になることが予想される。
もう……モタモタしている猶予は俺にはない。
だが、今はそれ以上に気になることがあるのも事実だ。
それはなにか?
……ズバリ! ヒナギさんとカイルさんのデートである。正確にはカイルさんとヒナギさんの恋の成就だが。
いや~めっちゃ盛り上がって参りました。
今なら女子高生の気持ちが十分分かる、分かっちゃいますよ。実にドキドキしてハラハラする。見ている側の気持ちってやつがね。
これはなんとも……良いものですな! 見ているのが知り合いだからこそそれはもう。
何故俺達がこんなことをしているかの経緯だが…
◇◇◇
昨日の夜、セシルさんの部屋へと集まったヒナギさんとポポ達を除いた俺達は、セシルさんからある事実を告げられた。
「ツカサがいない間に結構色々あったんだけど、ツカサってさ……ヒナギが好きな人いること知ってたりする?」
「え!? ヒナギさん好きな人いんの?」
「「「………」」」
「……はぁ、やっぱり気づいてないのか。まぁ分かってはいたけど……」
「え……え!? 皆知ってる感じ?」
「まぁ、今はそれでいいや。確認出来ただけで十分だから。……それでさ、そんなヒナギだけど、カイルがヒナギのことを気になっているらしいんだよね」
「カイルさんが?」
予想外すぎる内容に驚愕を隠し切れなかった俺だが、現実はそうらしい。
まぁ簡単に言えばヒナギさんにカイルさんは恋してるってことだ。ヒナギさんの恋した相手は分からんが、カイルさんの方は若干歳の差はあるとはいえ、別に不思議でもない。同業者だし、お互いに通ずるものもあって当然と言える。
「なんかこの前ギルドで話した時に一目惚れしちゃったんだってさ。……少し会って話してみたいとか言ってたから、私が仲介人としてヒナギに紹介したら……ヒナギの方はOKだったんだよね。ここまで言えば……ヒナギが好きな人って誰か分かるでしょ?」
「マジか…」
ほえ~。カイルさんがヒナギさんをね…。そしてヒナギさんもカイルさんを……それは知らなかった。
でもまぁ…お互いに人目を惹くご尊顔の持ち主だし、気にならないって方が難しいか。
互いに惹かれあった結果ってやつだろう。
「というわけで、あのヒナギのことだからこの機会を逃すとこの先も不安でさ、私達の方でバックアップをしたいと思うの。カイルは冒険者として結構有望だし、顔も良い方。2人ともお似合いな気がするしね」
ふむふむ、そうですな。それには確かに同意。
だが、ヒナギさんがねぇ。
喜んでお祝いして、後押ししてあげなきゃいけないはずなんだけど、素直に何故か喜べんな……なんでか分かんないけど。
自分のその考えに違和感を覚えながら、俺はその話を聞いていた。
「でもバックアップするにしたってどうやんだ?」
「そこはまぁ…仲介人としての特典があるからご心配なく。ちゃんとデートプランは押さえてあるよ」
「抜かりねぇな…セシル嬢ちゃん」
俺を他所に、話は進んでいく。
シュトルムがバックアップの方法についてを尋ねると、セシルさんはピラッと紙を取り出してヒラヒラさせる。
その紙にヒナギさんとカイルさんのデートの詳細が記されているようで、何処で入手したのかツッコミたい衝動に駆られるが……聞くのは野暮というものだろう。
今はそれは重要ではない。
「そこで皆に役割を持ってもらおうと思う。一応、今回のはパーティとしての結束を強める意味でも重要。だから…それぞれが責任を持って役割を遂行して欲しいの」
「「「「「…」」」」
皆がセシルさんのことを見つめてその言葉をしっかりと聞く姿勢を見せている。そして無言で頷いて返答をすると、セシルさんは順々に役割の発表を始めたのだった。
「まずアンリ。アンリは当日にヒナギにデートの基本を教えてあげて。多分ヒナギこういう経験ないから緊張すると思うし」
「あ、ハイ」
ふむ…。
「シュトルムは精霊を使って、ヒナギ達の周りを和やかな雰囲気の出るものに変えてあげて。リラックス効果あるだろうから……出来るよね?」
「…ちと重労働だが…任せな」
…ほぅ。
「ポポとナナは今いないから後で伝えるけど、当日天気が悪かったら雰囲気台無しだから…ここら一帯の雲を吹き飛ばしておいてもらう。それ以外は雰囲気を壊しそうな輩がもし出たとき、対処してもらいたいかな……要は護衛みたいな感じだね。それをポポに」
お、おう…。
「ナナは地形把握ができるから、それを使ってヒナギ達の通る道の整備。出来る限り不安要素を排除してもらおうかなと…。外的要因は出来る限り排除しておきたいからね」
……マジか、めっちゃ本気だなセシルさん。
でもそれを可能にできるだけの人材が今ここに集まっているのも事実で、できてしまうと思えるから怖い。
「セシル、俺に何かできることってあるか?」
「え…どうしたの急に?」
「いや……」
ここで、役割を言われていないジークが口出しする。俺にも何か役割をくれと言っているかのように俺は見えたので、ジークの心境を察して助け舟を出すことにした。
「ジークなりに変わりたいつもりなんだよ。なんか役目与えてあげてよ」
「う~ん…ジークがそんなこと言い出すのはちょっと予想外だったかな…」
と、困惑した様子を見せるセシルさん。無理もない。
ジークというキャラから想像のつかないこの申し出は、俺を除いたこの場の面子に衝撃を与えたのだ。
こんなのジークじゃない……そう言いたげな様子である。
「……よし、じゃあ当日リスト渡すから…それに書いてあるのを集めて貰いたいかな…」
「リスト? …まぁ、手伝えんなら何でもいいか。あいよ」
役割を貰えたジークだが、その顔はどことなく微笑しているかに見える。実際はそんなことに気づける者は少ないかもしれないが、そんな些細な変化でもジークからしたら大躍進と言ってもいい。
「二つ返事とかマジかよ……お前さんどうした一体? 何かに目覚めたのか?」
「ヒデェな旦那、まぁそんなもんだと思っておいてくれりゃいいわ」
「なんか……驚きです。どうしちゃったんですか?」
「オイオイアンリもかよ……お前ら酷さ通り越して非情だな」
アンリさん……案外容赦ないのな。まるで頭がおかしくなった奴に対して言うような言葉を言うなんて。しかもジークに……。
怖いもの知らずと言うかなんというか、でもこれはある意味ジークに対して信頼を持っているとも言えるわけで、良い方向に事が進んでいると認識した方がいいのかな?
ただ、ちょっと嫉妬しちゃいますね。これが嫉妬ってやつですか。頭では分かっていても抱くなんて……これは困りもんだな。
恋愛漫画に出てくる嫉妬って案外馬鹿に出来ないんだな…初めて知った。
「…それで、俺は? 何すればいいの?」
ちょっとした自分の嫉妬を押し殺し、最後、俺の役割を聞いてみる。
ただ、俺の役割が予想外で…
「あぁ……ツカサは何もなし。ただ見ててくれればいいや」
……………え?
「ただ私達の傍で、そのヒナギとカイルのやり取りを終始観察してて。それが役割」
セシルさんの真顔からは、嘘は感じ取れなかった。つまり、本当にそれが俺の役割であるようだ。
ショボーン…そうですか、俺だけ…ハブ……ですか…。
ジークは役目を与えられているというのに、俺だけナッシング。なるほど、これが人生氷河期、心の崩壊、人を信じられなくなるっていうことなんですね。何も頼られないのがこんなに辛いとは…。
同じ志で、全員一丸となって事に取り組むことすら許されないというのか俺は。
ハハハ…でも大丈夫。そもそも俺なんかが皆と一緒にいるのが間違いだったんだ。というか、これは神の気まぐれ、皆との出会いは必然ではなく偶然だっただけで、俺に成り代わる誰かがいたに違いないんだ。昔に戻るだけさ…。
ありがとう。一時の幸せをどうもありがとう。短い間だったけど、俺は幸せでした。
だから俺のことなんて気にせず、もっとそっちはそっちで交流を深めて…
「大丈夫だよ。ツカサには最後の最後で大役を任せるつもりだから。というか…一番重要なのが残ってるから」
…ないでいただきたい。私も混ぜなさい。
ひゃっほーう! ほらねー! 俺知ってましたから。なんだかんだ俺にも役割あるって知ってましたから。これが俺の人生における主人公補正の力ってやつですよ…フハハハハハッ!
それでそれで? 勿体つけたからにはさぞかし華やかな大役なんでしょうね? じゃなきゃ怒るよ?
「俺の役割って?」
「それは…秘密」
…またですかい!?
「でも、何にも動じないでいられる心を持ち続けてほしいのは確かかな。例え何があっても動じず、事実を受け入れてほしい」
「…う、うん?」
え…なにそれ? もしかしてヤバい大役だったりすんの?
華やかに散れってことなの? 俺死ぬの? 誰か…誰か嘘だと言ってくれ。じゃないとホントに逝ってまう…アカン。
「ツカサに必要なのはそれだけ。それの結果次第で、今回の作戦は成功するかしないかの二択になる。中間なんて存在しない」
えぇええええええっ!!!?
「動くタイミングは私が出す。だから…ヒナギのためにも頑張って。大事な仲間の恋路だよ……勿論やるよね?」
ぐっ…!? なんて気迫なんだ…ほぼ強制的じゃないかこれじゃ…。
なのに詳細すら教えられない……まるで黒いタイプの派遣会社みたいじゃないか。
「あ、あの~、具体的な指示は一切ないの?」
「ない」
「…マジ?」
「というかなくていい」
「………え………俺できんのそれ…?」
………???
考えろ…考えるんだ…! セシルさんは一体…何を考えている? 俺の大役と言われる役割とは一体…?
一手先じゃ駄目だ…二手三手先まで感覚を研ぎ澄ませろ…!
まず、ヒナギさんは女神のような人だ。子供から大人まで、主に男共から羨望の眼差しを向けられていて、アンリさん同様に人気が非常に高い。…男共ファック。
一部ではヒナギ様、お姉さまと呼ばれるほどに信者も多く、今回みたいに誰かのものになるなんてことを許す輩はいないことだろう。…いてたまるか。
だが、真の信者であればヒナギさんの幸せを第一に考え、カイルさんとの恋の成就を祈るというものだ。…勿論俺も信者である。
カイルさんはまだAランクだけど将来有望だし、人としても広い器を持つ人でギルドマスターからの信頼も厚いし、問題なんて全然ありゃしない。…ありありだコンチクショー(嫉妬)。
ここで大事なのは俺達だけでなく、町全体がヒナギさんのことを後押しするという考えを持った方が良いに違いないな…。
ならば、そんな中別のよからぬことを考えた登場人物が現れれば邪魔なことこの上あるまい。古典的だが一番効果は見込める、二人の恋路を邪魔するような奴がな…。
それこそが大役。俺の役目に違いない。
多分、俺がデート中の二人を邪魔するためにしゃしゃり出て、嫌な役を演じるのだろう。ヒナギさんは俺の仲間だからとかそんなことを言って、カイルさんとヒナギさんがくっつくのを邪魔するんだ。
そんで、Sランクという肩書きと異世界人だと言うことを持ち出して、子供みたいな言い分と振る舞いをする俺に対し、大人の対応をしたカイルさんとヒナギさんの両方から攻め立てられる。そんな横暴には屈しないぞ…ってな。その後は、自分の我儘が通じないと思った俺は適当なこと言って退散。早く大人になりたいとか言って戦線離脱すればいい。
邪魔者のいなくなった2人は、同じ体験を共にすることによって更に距離を縮め、そのままの流れで「俺達…気が合うな?」的なシチュエーションに持っていくと推測。そのための捨て駒としての役割をいかに俺は演じきれるかってところだろう。
…なるほど、セシルさんよく考えてんな…そしてその役割を俺に任せる辺りに一番凄みを覚えるぜ…!
一見ドSにしか見えないことを言っているが、よく分かってらっしゃる。その役割は俺が適任だろう。シュトルムは妻がいるからそんな役をやらせるわけにはいかない。ジークは戦闘にしか興味ないから考えらんない。残る男性陣といったら…俺しかいないしな、納得…。
馬鹿みたいな力があって、既にアンリさんのような彼女もいる。リア充になって調子に乗った体で、若さ故の過ちを体現するのだ。実に良い条件が揃っている。というかまさしくそのために生まれたようなものだな。
さっきセシルさんがアンリさんに確認していたのは、きっと俺がこんな役やるけど…いいよね? ってことを言っていたんだな。なるほどなるほど、任せんしゃい。
なによりこれは、ついさっきさらに信頼を深め合った俺を試すための、セシルさんからの期待の意味もあるだろう。
だったら男カミシロ…その期待に応えてやるしかないっしょ! そんで最後はアンリさんに慰めてもらおう。多分今はいいけど、実際にやったら心折れて泣くかもしんないし…。
ま、今はそれはいいんだよ。
残り物には福がある…か。確かにその言葉の真意は今ここでこそ使うべきかもしれない。
男性陣で残り物(適任という意味で)の俺が、誰かの幸せのために犠牲になる。ヒナギさんが幸せになるってんなら、俺はそれで全然構わないさ。俺を踏み捨てて、カイルさんと幸せの階段を上ってくれ。
誰かの役に立てるなら俺は本望だ。
よく考えてみろ。あの遠慮がちで引き気味なヒナギさんがようやく他人に心を開いて、受け入れて貰えるようになったんだぞ。しかもそれが恋関連、両想いっていうなら絶対に失敗させたくない。
それを成功させるために俺が冷たい目で見られるだけなら超安い、一円より安い。全然良いじゃないか。
ヒナギさんのことは正直姉ちゃんみたいに思ってて、すごい頼りにしてた。優しいし、礼儀正しいし、俺が間違ったら叱ってくれるし、それに年上だし。
お風呂に一緒に入った仲ではあったけど、それは風習だって言うしなかったようなもんだ。気にすることじゃない。
これまで築いてきたヒナギさんとの信頼を一気にぶち壊す羽目にはなってしまうが、俺の巣立ちとでも思えばいいさ。俺は巣立って…アンリさんと共に歩む。
ぶっちゃけ彼女がいる身でヒナギさんにも結構目が向いたりしてしまったのは事実だ。だってしょうがないじゃない…男だもの。
それにヒナギさんもなんだかこっちを見てるような仕草が多かったし、それも原因としてはあるんですよ? 多分俺の想い込みに過ぎないんだけどさ。
大人の女性の魅力に俺は負けただけだな。
「……うしっ! セシルさん…俺頑張るよ」
「ん、お願いね……? なんか泣いてる…?」
「…欠伸しただけだよ」
恋のキューピッド作戦、俺はその矢としての大役を全うする! ちゃんと皆はキューピッドとして俺を射ってくれよな!
そして…ヒナギさんとのお別れか…。早かったな…。
その日は夜空を見上げながら、一人で酒を少し飲んで過去を噛みしめるように思い返したんだ。
もう…覚悟は決まった。
◇◇◇
…ってことがあったわけだ。
今俺達がこんなことをしている理由はそれである。
「…はぁ…俺この歳にもなってなにやってんだろうな…」
…確かに。
シュトルムの年齢は167歳で、しかも嫁がいる身だ。その心境は仲間のためとはいえどんなものなのだろうか。色々と複雑なのは想像に難くない。
「何溜息吐いてんだよ…。お前は一生そんな感じだろうに」
「…否定しきれねーのが悔しいぜ」
否定しないんかい。おちょくろうと思って言ったのに、これじゃ意味ねぇ。
「…せめて否定しろよ。こっちの方が気の毒で悲しくなってくるだろ…」
「手のかかる奴がパーティにいるんだからそりゃため息の一つも吐きたくなるわ。…実際そうだろ。どっかの馬鹿のせいでこんなことしてんだからな…」
「はぁっ!? お前ヒナギさんに対して何言ってんの!?」
急にシュトルムが愚痴のように言い出したため、俺はそれに憤慨するが…
「ちげーよ。ヒナギちゃんに対してじゃねーっての……」
どうやらヒナギさんに対してではなかったようで、呆れた様子で首を振っていた。
ヒナギさんじゃないというならそれ以外の人物が当てはまると言うことになるわけだが、一体誰の事を言ってんだ? どっちにしろあんまり見過ごせん物言いだぞ。
「お? 動いたぞ。全員姿が見られないことを一番に動けよ」
先程のシュトルムの発言に対する俺のモヤモヤを知らずに、計画は時と共に着実に進んでいく。
…まぁ、今は目の前に集中しようか。
次回更新は日曜です。




