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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山スバル
第九幕 我らの祖国、ロスト・エンジェルスを守れ

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リベンジマッチ延長戦

 電話をさっさと切り、ルーシはパーラとメント回収に向けて歩いていく。


()()()()で確信が得られたな……」


 電話先の相手が慌ててくれたことで、おおよその計画は掴めた。

 あの男はスオミと同盟を組み、ロスト・エンジェルスを取り仕切ろうとしている。それを看破したアーク・ロイヤルが外患への対処を単独で行い、結果敗れた。そしてその外患とは、スオミだろう。確実に行動を成功させたいとき、必ず自分が率先して動くのもやはり思考としては似ている。


「だが、あの野郎は誰なんだ? ……。まあ、とりあえずこの場を切り抜けないとな」


 暴徒たちはほぼいなくなり、生徒たちが家族などに無事を連絡している様子を尻目に、ルーシはついにパーラとメントがいた場所にたどり着く。


 しかし、ルーシはただ黙ってタバコを咥えるのみだった。


『ルーシ!! メントとパーラは!?』


 シエスタの連絡が脳内に届く。ルーシはふたりがいたであろう、血に染まった壁に寄りかかり、力なく座り込んだ。


「勝負に勝ったが……闘いに負けた」

『どういう意味だよ!?』

「……。パーラとメントは連れ去られた可能性が極めて高い。最後まで闘いを諦めなかった連中の勝ちだよ」


 ルーシはそのまま通信状態を解除してしまった。

 ライターでタバコに火をつけた幼女は、天井を見上げながら、すこしずつ口角をあげていく。


「そうだな。自分の弱みを作っちまうほうがいけない。なあ、スオミ。……てめェはどこまでも私を舐め腐っているようだ。世界の半分を奪い暴力による泰平な秩序を築き上げた私と、くだらない犯罪と性病で死んでいったオマエ。どちらが格上だと思う!? だがまあ、私は優しいからな。この世界でリベンジマッチを用意してやるよ」


 パーラたちの異変を聞きつけてルーシの元へ来たシエスタは、その銀髪幼女が奇妙なほどに高笑いしている様子を怪訝に感じた。いままで見てきたルーシがすべて模倣品に見えてしまうくらいに異質な雰囲気が漂っているからだ。


「ルーシ?」

「あァ!? ……ああ。ご覧の通りだ。おそらくメントが応戦したのだろうが、それは無謀な結果で終わった」


 先ほどの異常な笑い声からは考えづらい、妙に落ち着いたトーンで話しかけてきた。最初は目が血走っていたが、それすらも2~3秒後には元に戻っていた。


「というわけで延長戦だ。さらなる有志を集めておく。他の者へも伝えておけ」


 ルーシはシエスタの右腕上部をハイタッチするように軽く叩き、そのまま立ち去ろうとした。シエスタは、「ちょっと待てよ」と彼女を静止する。彼は続けた。


「オマエ、なにがそんなに面白かったんだ? 普通、恋人と友だちが何者かに攫われたら笑えねェだろ?」

「いや? 面白いじゃないか。なにもかもうまく進むと思っていた私のことを出し抜きやがったからな。ソイツを叩きのめせればもっと大笑いできるんだが」


 理由にもなっていない理由を訊き、シエスタは首をかしげるだけだった。

次回、チャプター3『この世界の誰よりも、自分が欲しい者へ』開幕。

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