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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山スバル
第六幕 新たなるMIH学園、新たなる後輩の野望劇

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クズの悪党で感情的なおれらの社長(*)

「アンタも後輩じゃないの?」

「もともと陰謀が云々ってのに興味がないからね~。私はただ、目障りで調子乗ってる同級生がくたばるように仕向けただけだよ~」


 その妖精のような雰囲気と赤髪が特徴的な少女は、平然とした態度で答える。


「とりあえず、先輩たち全員限界だよね。私が出張るしかないか~」


 校舎が盛り上がって生まれた生物らしき無機物、『ヒューマノイド』の対策が、いま最大の懸念材料だ。全長は20メートルを超え、すでに制御不能状態。顔だけが存在しない不気味な見た目は、なんの遠慮も持たずノース・ロスト・エンジェルス市──NLA市を焼き払おうとするのであろう。


「とはいえ~私ひとりじゃキビいな~……」

「安心して。ふたりがかりでも無理」

「それをキビいって言うんだけどね~?」

「だいたい、国防軍はなにしてるの? こんな大騒ぎ起こされて戦闘機ひとつ出さないなんて──」


 途端、曇った天候すら引き裂くように、7機の戦闘機が現れた。

 しかし、これはLTAS連邦国防軍の戦闘機ではない。いつだかスターリング工業の傘下に加わっていた傭兵企業の代物だ。


「……相変わらずあのクソガキは見透かしてくる」

「見透かす?」

「おそらく破壊せずに拿捕することを目的にするはず。『クーアノン』に一切の反撃手段を与えないために」


 メリットはそんな『クソガキ』の態度に腹を立て、ストレス解消のためタバコを咥えたのだった。


 *


「攻撃命令が出ました!! これよりピースキーパーは攻撃行動に移ります!!」


 慌ただしく揺れる双翼のティルトローター機には、いつの間にかメントから離脱していたリヒトとパーラが乗っていた。


「リヒトくん……これなに?」

「かっけェだろ。ゲームみてーに爆撃もできるんだぜ?」

「いや、答えになってないからねっ!?」

「おれのホーミー、ルーシの考えが当たってたってことだよ」

「ルーちゃんの……?」

「このかっけェティルトローター機で、メントちゃんを始めとするみんなを回収する。まあ……おれも働くかね」


 スターリング工業の幹部たちは全員出張っている。当然ルーシも。ならばリヒトが動かざるを得ない。この瞬間、自分で考えて行動できなければ、ルーシの盟友なんて名乗れない。


「んじゃ、おれは行ってくるわ」


 パーラがリヒトの言葉を処理している間、赤髪の少年はパラシュートをつけて着陸地点を睨んでいた。


「えっ!? どこに!?」

「最終手段の息の根を止めにさ」


 パラシューティングが始まった。パーラは最初から最後まで怪訝を隠せなかった。


「おれだ」

『リヒト社長ォ! 神経ガス乗っけた車は追跡済みだぜェ!! 社長が降りる場所の20メートル先だ!!』

「了解ッ! なあ、社長褒めてくれるかな?」

『社長の社長厳しいからなあ……』

「おれはあのヒトが大好きだ。クズの悪党のくせして、誰よりも感情的で、それでもかっけェヒトだからな!! そんなヒトに褒められたら嬉しいだろ!?」

『違いねェ!!』

ティルトローター機の見た目は『オスプレイ』でお願いします

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