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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山スバル
第六幕 新たなるMIH学園、新たなる後輩の野望劇

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火を見るより明らかな結果

「ぐおあッ!?」


 攻撃を食らわなければそれが最大の防御となる。ルーシはかろうじて有効射程距離である空中から、翼を使ってエアーズにトドメを刺そうと、一旦黒紫の翼を縮める。


「この馬鹿ガキが……!! だが、威力溜めてるんなら防衛体制はとれないよなぁ!?」

「そう思うのなら攻撃してこいよ。ビビっているのか?」

「上等だ、ゴラ!!」


 無機質な灰色の高射砲らしき物体が、エアーズの頭上に出現する。

 ルーシは不敵に笑い、手を広げて彼を小馬鹿にした。


「頭に血ィ上りすぎているんじゃねェか?」


 なんの因果か、それが発射される瞬間とルーシの翼が再び跳ね上がるのは、同じタイミングのようであった。

 そして、ふたつのエネルギーがぶつかり合う。単純な質量同士のぶつかり合い。エアーズもルーシも、すでに冷静ではない。


「おらぁ!! 威力で負けてるぞ、クソガキィ!!」


 若干ではあるが、ルーシの翼は力負けしていた。そのセリフはエアーズの強がりではないのだ。

 しかし、それでもなおルーシはヒトを翻弄する。


「ああ──、羽根をひとつしか使っていないからな……!!」


 矢先、ルーシの背中が光った。そして爆発的に伸びていったもうひとつの羽根は、エアーズの背後に回り込んだ。


「てめェッ──!?」

「──なんだよ?」


 背中を圧倒的な破壊力で貫かれ、ついにエアーズは力を失い地上へ落下していった。


「はあ、はあ……」


 ルーシはある事故によって、脳の働きをすべて魔力に任せている。そのタトゥーまみれな右腕には腕時計が巻かれていて、秒針がゼロを指した瞬間、その幼女はどんな状況であろうとも寝落ちしてしまう。たとえ、この大空にいても、だ。


「あとは任せたぞ……」


 時計がゼロを指した。ルーシは意識を失い、眠り始める。平然と1週間起き続ける、基、パラノイアじみた性格の所為で眠ることもままならないルーシが、半強制的に眠りにつく。

 その窮地を救うのは、タイペイと彼女の連絡を受けて現れた、マーベリックだった。


「プレジデント!」


 マーベリックはルーシの旧友であり、前世において21世紀最大の怪物がそうなり得た理由のひとつだった。短い空間移動を繰り返し、マーベリックはルーシを抱き寄せる。


「嫉妬しちゃうなあ」


 兄、基、姉、いや、やはり兄を抱きかかえる相手に、タイペイは冗談を言ってみる。


「タイペイ、プレジデントを預かって」

「うん、クーアノンが最後の抵抗を企ててるんだね」

「そう。でも、あのエアーズってヤツが()()()()()()トップクラスだったみたい」

「ルーシ相手に良い勝負してたもんね。まあ良いや。ルーシは邸宅に戻しとくよ」


 タイペイはルーシを抱え、その場から姿を消した。

 その後ろから、続々とヒトが現れる。

 だが、こちらにも味方はいる。


「姉弟があんなに苦戦するなんてなぁ。信じがたいぜ」

「アイツの能力はピーキーなところありますからね、アニキ」

「後始末は我々がすると?」

「そうでしょう、峰総長」


 スターリング工業の最高幹部が揃い踏みした。結果は火を見るより明らかだ。

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