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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山スバル
第六幕 新たなるMIH学園、新たなる後輩の野望劇

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スターリング工業の武力行使、開始

 ルーシの目の前にあるパソコンが、孤島で健気に陰謀論を現実にしようとする者たちの運命を決定する。

 その島で、『クーアノン』の連中はスターリング工業のつくった『シア・ハート・アタック』という粗悪な強化ホルモン剤の模造品をつくっているのだ。

 ならば、その島ごと吹き飛ばしてしまえば良い。


『了解。ピースキーパーは攻撃行動に移る』


 それは無情に精算を開始する。LTASそのものを包むほどの陰謀になった『クーアノン』。彼らの滅亡が始まるのだ。

 カメラ付きドローンが揺れる。怒涛の大爆発。もはや島には草木も生えないかもしれない。

 やがて、10分間でその離島は事実上消滅した。


「各員に伝達。破壊活動団体クーアノン、及びヤツらに親しい者を片端から踏み潰せ」


 ルーシは目を見開きながら笑う。暴力装置の導火線が灯ったのだ。


「なあ、ルーシ」


 そんな中、ポールモールは至って冷静だった。彼は率直にその幼女に問いかける。


「オマエの目的はなんだ? ただ、こちらの邪魔をする陰謀論者どもを根絶やしにしたい、だけじゃないんだろ? なにか恐ろしいことを考えてるはずだ」


 同じ感想を抱いていた峰と八千代もルーシの目を捉える。

 銀髪の幼女は犬歯が見えるほど笑顔を見せ、宣言した。


「私たちは()()()()()()()()になるのさ。恐ろしい考えなど一切存在しない。それが正式な回答だ。異論は?」

「……ねェよ。クソが」

「そうかい。利口で助かるよ。とりあえずオマエは休養していろ。魔断石の所為でだいぶ消耗しただろう? 八千代、オマエは私とともに来い」

「……御意」


 この狐の面をかぶる帝ノ国出身の女忍者は、同時にスターリング工業傘下の傭兵集団『ピースキーパー』の幕僚長だ。ルーシについていかざるを得ない。


「良いか? 分からなければ何度でも説明してやるが、時間はそう多くない。我々は20時間以内に戦略的な勝利を収めなければならないからな」

「20時間ですか……。厳しいスケジュールになりそうですね」

「無理を承知で命令するんだ。私ひとりじゃできないこともたくさんある」ルーシは右の人差し指を立て、「対天使対策のヒューマノイドをすべて動かせ。この作戦は天使との真っ向勝負になる。ヤツらを止めるものが必要だ」

「プレジデント……天使と闘うのですか? 我々は」

「すでに数千人単位で地下に潜っている。私がそれだけ兵隊を動かすほどの闘いは、水面下で始まっているんだよ」

「……承知です。深掘りはしません。ですが、峰総長を死なせるような真似したら許しませんよ?」


 ルーシは立ち止まる。そして面をかぶる八千代の手を握り、宣言する。


「誰も死なせない。神のいない国だから、オマエに誓う」


 怪物の手は暖かかった。

 時間は限られている。勝敗を決めるのは時間だ。

 ルーシは次なる目標に歩みを進めていくのだった。


 *


 スターリング工業による突然の攻撃行動は、すぐさま連邦政府を震撼させた。

 LTAS大統領スリーファイブは、ルーシに電話をかけて状況を確認しようとしていた。


「クレイジーな転生者め……。これでは私の再選がかなわなくなってしまう!!」


 ロスト・エンジェルスは民主主義国家であるため、指導者が支持率を気にするのは当然の話だ。

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