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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山スバル
第六幕 新たなるMIH学園、新たなる後輩の野望劇

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ポールモールの帰還

 ロスト・エンジェルス第1刑務所。重大な罪を犯した者が終身刑、あるいは極秘の死刑を待つ場所である。

 LTASは法律で死刑を廃止しているが、ポールモールほどの大物ともなれば、死罪の可能性は十二分に有り得る。

 また、一生刑務所の中にいるくらいならば死んだほうがマシだとも感じる。

 それは、囚人の中でも一層危険と判断されたポールモールの身体に、魔力の流れを遮断する『魔断石』が乱雑に巻かれていることも明らかだ。


(クソッ……。これじゃ、警察や連邦情報局(FIS)のメンツ守るために捕まったようなものだな……)


 いまのポールモールはなにもできない。指一本動かすことも難しい状況で、なにかミラクルを起こせるはずもない。

 と、思っていた刹那、並大抵の馬力では壊せないはずの塔に凄まじい衝撃が走った。地震でも起きたかのごとく建物全体が揺れ、どこからかネズミが逃げ出そうと現れる。同時に換気すらもまともにしていない刑務所内へ熱波が行き渡る。


「……、アニキらしい突破法だな」


 次々とグレーの塔が破壊されていく。それは、壁にもたれるのが精一杯なポールモールにも伝わるほどだった。


「ポールモールさん」

「峰、アニキといっしょに強行突破しに来たのか?」

「その通りです」

「アニキはエロイことと喧嘩が大好きだからな。どうせクール・ファミリーの連中もカイザ・マギア使って足止めしてるんだろ?」

「すべてお見通しですな」

「破天荒な方の一番子分やるには、それくらい想定しておかねェとな」


 峰はポールモールの魔断石に触れる。そしてオーラが見えるほど魔力を高めてその忌々しい石を破壊した。魔断石は過剰な魔力によって破壊できる。つけられた当人は力が抜けすぎて魔力を集中させることもできないため、解錠したければそれなりの強者が必要になる。


「ありがとう。さて、ズラがろう」

「当然でしょう」


 峰とポールモールは手をあわせる。瞬間、彼らは野蛮極まりない連中を閉じ込めておく刑務所から空へテレポートし、あっさり脱獄に成功するのだった。

 彼らはその足でルーシのもとへ向かう。クール・レイノルズを単独残しておいて良いのか、とは思わない。あの男が警察や軍隊ごときに逮捕されるわけがないからだ。


 *


「ポール、脱獄したのか。現大統領と掛け合った意味がなくなっちまったな」

 

 傷だらけの身体だが、スーツはしっかり着こなすポールモールを見て、銀髪の幼女は含み笑いを浮かべる。

 彼らのボス、ルーシはとぼけているとしか思えない態度だった。葉巻とウイスキー片手にバスローブを巻き、地上を見下ろす10歳程度の幼女。傍から見ればすこし滑稽な気もする。

 


「アニキと連携取ってなかったのかよ?」

「1日15時間寝ている男と連絡取り合うのは難しいさ。まあ……オマエらが刑務所を襲った事件は私がなんとかもみ消す。元々スリーファイブのヘタレを使って、監獄ロックする予定だったしな」


 銀髪の幼女は葉巻を置く。


「ま、そんなことはどうでもよろしい。オマエらだって言いたいことは掃いて捨てるほどあるだろうが、愚痴ばかりじゃ時代は前に進まない」


 ルーシは執務室に置かれているプロジェクターを点灯し、計画しか聞かされていなかった作戦を実行に移すのである。

 スターリング工業の傘下に入っている、傭兵集団が一斉に行動を始めるのだ。


「『ピースキーパー』は、破壊活動団体『クーアノン』と交戦状態に入れ」

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