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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山スバル
第六幕 新たなるMIH学園、新たなる後輩の野望劇

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新生MIH学園へ

 意味があるのか、ないのか。そんなこと、セリフにしたルーシにも興味はない。

 そういう時間が流れれば、タクシーはすぐ新生MIH学園へたどり着いた。


「全然違うよね~!」


 性格が故か、パーラはルーシのそういったセリフを交わすのがうまい。ルーシも無言になられても困るので、「近未来的で良い感じだよな」と返事する。


「メリットちゃん元気かな?」

「身体にすら糸貼っているだろうな」

「ん? どういう意味?」

「ほら」


 会計を済ませているルーシが指差す先には、気温8度だというのにブレザーも着ないで、ワイシャツにリボンだけつけて、袖をまくっている変人がいた。


「メリットちゃんってちょっとずれてるよね……」

「今更だろう。イタイ年頃なんだよ」

 現金で決済し、「ありがとうございました」という声とともにふたりは外に出る。

「ところで、ホープとは会っていたのかい?」

「うん! 結構遊んだ!」

「どうやら私たちは友人になってしまったらしい」

「良いことじゃん! 危ないヒトたちもすっかり大人しくなったし、学校始まるの楽しみだったよ!」


 パーラは笑顔でルーシの手を引っ張り、新生MIH学園の門をくぐる。


「学校の中にレストランがあるのかよ。カフェもあるし……ゲームセンター?」

「そうそう! ゲームセンターできたんだよ! アークくんが頼んだんだって!」

「そういえばアイツ、ゲーム好きだったな。ちょっと行ってみる?」

「行こ!」


 パーラもゲーム好きだ。ただうまくはない。普段ゲームなんてしないルーシに負ける程度である。


「裏側には喫煙所と……ガン・ショップ? これは誰の頼み事だよ?」

「え? ルーちゃんじゃないの?」

「学校に銃があったらダメだろう」


 どうせ小学校も出ていない身分だが、ルーシはそれが故、学校を神格化している節がある。


「だったら誰だろ? 学校の設備に口出しできるのって、ランクAかランクSくらいだし」

「後輩が怪しいな。学内公示見れば分かるだろ」


 学校内のインターネット回線と携帯電話をつなげば分かる話だ。

『MIH学園公示:生徒ランキング』というURLをタップして、ルーシは目を細める。


「やはりお姉ちゃんが主席なんだな。全体1位だ」

「キャメルちゃんこの前の壮麗祭で優勝したんでしょ!? だったら当然だよ!」

「あれを優勝と言って良いのかね」

「なにかあったの?」

「もう噂もされていないから、たいしたことではないさ」


 MIH学園最大の行事、『壮麗祭』。トーナメント方式で生徒たちが魔術を使って闘う大会だが、あの出来事が反映されているのならば、確かにキャメル・レイノルズが主席なのも頷ける。


「……次席が私なのかよ?」

「え? マジ?」

 パーラはルーシの巻取り式の携帯電話を見て、その情報を確認した。彼女は自分のことのように喜び始め、「やっぱりルーちゃんはすごいんだ!! いえーい!!」とルーシへ抱きつく。

「ああ、私はすごいさ」

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