52話 迷宮都市の日常
迷宮都市ルンリューナはパーナとは違った賑やかさだった。
宿屋やギルドも勿論あるが、やはり領主が住んでいる都市なので、一般人もかなり居た。
確かここを治めている領主の名前はベリオット・フォン・リューナで爵位は伯爵だったはずだ。割と治世も安定してるため、領民からも人気だとか。
そしてリューナ伯爵が有名なのは、迷宮都市を持っているのもあるが、なんと正妻がエルフらしいのだ!普通貴族が正妻にエルフを迎えるとは珍しいことらしい。
エルフというのが居るのは知っていたが、今まで見たことが無かった。もしかしたら見れるかもと期待はしているのだが、やはり貴族の正妻なので難しいかもしれない。
ちなみにエルフの奴隷は存在するが、希少価値が高いので地方には出回らず王都なででしか見かけることが出来ない。
夢に見たエルフ…それが見れるかもしれないと思うと、つい胸が踊る。
「わぁ…凄い人ですねマスター!」
とシィリスは人の多さに感激していた。
実際にパーナと比べると、5倍くらい人の多さを感じる。実際に面積面でもパーナの3倍近くもある。
朝に比べてすっかり機嫌を治しているので思わず微笑んでしまう。
そして、それに気づいたシィリスは再度ぷいっとへちを向いてしまった。
「別に、はしゃいでなんていませにゃ!」
とシィリスは舌を噛んでしまったようで、その可愛らしさに思わず顔がほころぶ。
「も、もう!マスターなんて知らないです!」
とまた拗ねてしまったので、頭をぽんぽんと撫でて宥めてみる。
そして、意外と簡単に機嫌が戻っていくので驚きだ。
「さてと、じゃあまずは宿取ってからギルドに行こうか」
「はい!マスター!」
そして宿を探し始めてみる。
誤字脱字等ありましたらおねがいします。
腕が、俺のうでがああああ




