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国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版  作者: カバタ山
七章 鞆の浦幕府の誕生

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甦る黄巾賊再び

「で、俺に何か言う事はあるか? 長正(ながまさ)


 ここからは遠州細川家内での話となる。一条(いちじょう)主従には、食事を楽しんで頂くという名目で別室へと移動してもらった。歓待役は外交を担当している横山 紀伊(よこやま きい)空念(くうねん)に任せておく。これならば失礼とならないだろう。


 念のためにと、献立にはトンカツやソーセージを指定しておいた。


 相手は幾ら一条本家の当主とは言え、まだ一〇歳かそこらの少年である。後はカレーがあれば完璧だったとは思うが、これだけでも十分に胃袋を掴めるだろう。チョロイものだ。


 ……こういう時のため、ハンバーグの開発にも着手しておくのも良いかもしれない。


 話が逸れた。一条本家諸大夫 (しょだいぶ) 難波 常久(なんば つねひさ)殿から黄巾賊の話を聞いた俺は、早速元凶とも言える馬路(うまじ)党隊長 馬路 長正(うまじ ながまさ)を呼び出す。目的は勿論、何のために黄巾賊という武装集団を京に作ったかだ。


 もしかすると馬路 長正は、京で名を上げビッグになりたいとでも考えての行動だったのだろうか? そんな他愛もない考えが頭を過るもすぐに打ち消す。


 いや、そもそも馬路 長正はミュージシャンになりたい訳ではない。ましてや馬路党を率いる隊長である以上は、他家への仕官など以ての外だ。その辺は当の本人も分かっているだろう。再就職活動の一環として愚連隊を率いるのは、浪人になってからで良い。


 それに馬路 長正には当時和葉の護衛としての役割があった。四六時中張り付いていろとは言わないものの、職務放棄と捉えられてもおかしくはない目に余る行為と言えるだろう。


 ましてやこの黄巾賊の存在が、滞在先である下京柳原(やなぎはら)今村(いまむら)家に迷惑を掛けていた可能性すらある。


 結果的には和葉も無事土佐に戻り、今村家も無事だったから良かったものの、一歩間違えば大事に発展する危ない橋であった。


 ただそこは天下無敵の馬路 長正。俺の心配はどこ吹く風で、清々しいまでに開き直るのだから相変わらずとしか言いようがない。


「つまり、黄巾賊は勝手に呼ばれるようになっただけで、長正自身は京で腕試しをしていただけだと。呆れて物が言えないな」


「押忍! 全ては弱いのに粋がる京の連中が悪いだけです。きっちりと鍛錬の大事さをその体に叩き込んでおきました」


「……コイツは」


「なあ大将、これ以上隊長を責めないでくれるか? あの当時の京はそれはもう酷いものでな。理不尽な目に遭っている町衆がゴロゴロいたぞ。隊長はそれが見ていられなくて手が出たんだ。腕試し云々は隊長の照れ隠しみたいなものじゃないか?」


 ここで同席していた松山 重治(まつやま しげはる)からの思わぬ援護射撃が入る。


 現在の松山 重治は、討ち死にした本山 梅慶(もとやま ばいけい)の跡を継いで当家の全軍を統括する立場に出世はしているが、傭兵上がりで馬路党を古巣にしていたという経歴を持つ。それだけに京の町の悲惨さや、馬路 長正が実は曲がったことが嫌いな性格を知っていたようだ。


 俺もそれは分かっているだけに、何故こんな言い方をしたのか? ……そうか。和葉が京に滞在していた頃は馬路 長正もまだ若い。後先考えずに怒りに任せて暴れ回っていたからこそ、恥ずかしくて「人助け」という言葉を使いたくなかったという所か。


 例えばこれ以上酷い目に遭わないようにと、どこか遠くの地に逃がすという発想を求める方が酷か。……ん? 遠くの地? 逃がす? ああ、そういう事か。


「重治のお陰でようやく一本の線に繋がった。黄巾賊の残党が今も残っているというのは、京からの移民事業に関わっているからだな。そうすると西岡(にしおか)衆の革島(かわしま)家も、黄巾賊に一枚噛んでいると考えた方が妥当となる。単なる賊崩れかと思っていたら、きちんと修正できてるじゃないか。長正、そういうのは最初に言え」


 要するに黄巾賊は途中で方針転換をした。世直しを気取った所で何も変わらないと気付いたのだろう。だからこそ、手が届く範囲で困っている人を助けるという現実的な方向へと変えた。革島家を巻き込み、黄巾賊は移民斡旋の集団として生き残る。……斡旋の集団は言い過ぎだな。駆け込み寺のように、生活に困った者が頼る顔役として細々と存続していると見た方が良い。それが「残党」という表現になった。現在は移民の選定者として機能しているのだろう。


 心配をして損をしたようだ。


「大将、大将。隊長はそこまで考えて動いた訳じゃない。和葉の姉御が、京の散所にいる親を亡くした幼子を土佐に連れ帰りたいと言い出してな。そこから土佐は常に人手が足りないから、男でも女子供でも受け入れているという話に広がったんだ」


「そう言えば重治もあの当時、和葉達と一緒に上京していたな。だから事情を知っているのか。そうすると、黄巾賊の役割を変えたのは和葉になると。……二人して何やってるんだよ。ちょっと待て。なら、馬路党入隊希望者としてやって来た西岡衆達にはどういう意味がある?」


「隊長達が京で派手に暴れたからな。その強さに憧れて土佐入りしたのは嘘じゃない。ただ革島家が移民を手伝うにしても、土佐を予め知っておく必要があると感じたようでな。物見役としての役割があった」


「なるほどね。それで土佐が良い所だと分かってくれて、今も事業が継続している訳か。良い解釈の仕方をすると、長正の活躍があったからこそ移民事業が始まったとなる。なら、これ以上は不問とした方か良いか。長正、次からは羽目を外し過ぎるなよ」


「……押忍!」


 こういうのを結果オーライと言うのだろう。設立当初の黄巾賊の活動を続けていれば、いずれは当時京を治めていた細川 晴元(ほそかわ はるもと)に目を付けられ大事となったのは想像に難くない。そうなればきっと今村家のみではなく、大勢の町衆が巻き込まれて被害に遭っていた。馬路 長正も討ち死にしていた可能性もある。


 この最悪の事態が起こる前に方針転換できたからこそ、今があると言うべきか。火遊びは程々で終わらせるのが吉である。


 さて置き、中身を知れば知る程、この黄巾賊は面白い存在だ。規模は大きくないにしても、一〇年以上の活動の成果は想像以上に京に影響を与えているのが分かる。そうでなければ足利御三家の石橋 忠義(いしばしただよし)様も、当家の移民事業を評価はしない。


 ──これに乗っからないで何に乗っかるか。


「それで長正、話題の革島家からやって来た者は、今も馬路党に所属しているのか?」


「押忍! 革島 忠宣(かわしま ただのぶ)を筆頭に多くの者が党員として所属しております」


「分かった。なら悪いが、その革島 忠宣を呼んで来てくれ」


「押忍!」


 方針が決まれば後は人の配置となる。黄巾賊の組織そのものは有名無実とは言え、これまでの内容を考慮すれば、革島家の者ならその残党と接触可能だ。革島 忠宣を介せば、当主の革島 一宣(かわしま かずのり)も知らぬ存ぜぬはできまい。これで当家も黄巾賊との伝手ができるというもの。


 そこから先は……と思いを馳せていた所、


「なあ大将、何を考えてるんだ?」


 俺がまた悪巧みをしているとでも感じたのか、松山 重治が茶々を入れてきた。折角の面白い玩具があるというのに……もとい、これまで地道に頑張ってくれた黄巾賊の残党に労いがしたいという、この真摯な気持ちが分からないらしい。


「……これまで当家に貢献してくれた黄巾賊への恩返しになると思うぞ。俺は義理堅いからな」


「胡散臭ぇ」


「多分、重治が考えている方向性とは違うぞ。皆が揃ったら話すから、それまで楽しみにしておけ」


 きっと松山 重治の中では、細川 氏綱(ほそかわ うじつな)殿拉致の計画が印象強く残っているのだろう。だからこそ、次は黄巾賊を使って良からぬ事をしようと画策しているように見えているのではないか。そう感じてしまう。


 ……俺にこれ以上悪事を重ねさせたくないのだろうな。


 ただ松山 重治は一つ勘違いをしている。俺が好きなのは悪事ではなく商いだ。種明かしをした時、きっとその勘違いに気付くだろう。


 その時どんな反応をするかが、今から楽しみである。



▲ ▽ ▲ ▽ ▲ ▽



 少しの間を置き、馬路 長正に伴われて革島 忠宣が部屋へと入ってくる。襖を開けた際には「押忍! 失礼します!」と元気の良い声が、俺の顔を見た途端に自己紹介がたどたどしくなってしまうのは何故なのだろう。一騎当千の馬路党員とは思えない姿であった。


「……楽にしてくれて良いんだがな。訳も分からず連れて来られれば、そうもいかないか。まあ、すぐ終わるから安心しろ。革島 忠宣、父である革島 一宣(かわしまかずのり)殿を説得し、黄巾賊の残党と当家の家臣とが接触する機会を作れ」


「押忍! ……えっ? そんな事で良いのでしょうか? 自分はてっきり……いえ、何でもありません」


「ん? もしかして、隊長の長正から黄巾賊の件がバレたとでも教えられたのか? それなら不問にすると既に長正には話している。聞いていないか?」


「あ……いえ、隊長が何か言っていたような記憶がありますが、内容までは……」


「頭に入っていなかったのか」


「は……押忍!」


 何となく読めた。革島 忠宣のこの態度を見れば、あの当時馬路党は京で「俺に話せない何か」を起こしている。それが発覚したと勘違いをしたのだろう。


 ふと馬路 長正を見ると、俺と視線を合わせないようとはしない。知らぬ存ぜぬを押し通すつもりだ。松山 重治に至っては、手を額に当てて「俺に勘付かれた」という態度を見せる。


 この様子から察するに、「俺に話せない何か」は事件性が高いと見て良い。表面上黄巾賊が解散になったのも、これが原因なのだろう。本当、大事になる前で良かったよ。


 とは言え、黄巾賊の件は既に不問としている。そのため、俺はもう馬路党を追求するつもりはない。それよりも大事なのは、今後黄巾賊をどうするかだ。


「なら革島 忠宣、もう一度言おう。黄巾賊の件は不問とする。だから何も心配するな。それよりもこれからの新しい黄巾賊作りに貢献をしろ。良いな」


「押忍! 国虎様、ありがとうございます」


 そこからの俺は各自に割り振りを行う。


 今回の役割は名の売れている者では足が付く。それがあり、無名の者を抜擢する形とした。


 まず難波 常久殿の下に付き銭の受け取り兼連絡役となるのは、出雲(いずも)から移住してきた山中 幸高(やまなか ゆきたか)とする。この者は体が弱く戦場には向かないものの、事務処理能力が高い。役割も難なくこなすであろう。


 次は現状の黄巾賊の実態把握だ。これは伊予(いよ)遠征時に当家に降った土居 清晴(どい きよはる)に任せる。伊予土居家は元々が村の名主的な家あり、それが武家化した。そのため、人の管理にはうってつけとも言える。


 最後は責任者となる。ただこればかりは安易な抜擢をする訳にはいかないため、長年俺の側にいる者に任せるしかなかった。


「国虎様、何ゆえ某がそのお役目なのですか? 某がいなくなれば、誰が国虎様の護衛をするというのです」


重貞(しげさだ)、良く聞け。今回の役目はとても重要だ。何せ黄巾賊の事実上の乗っ取りだからな。これが重貞以外にできると思うか?」


「そ、それを言われますと……」


「具体的には黄巾賊の残党と一人ずつ直接会い、協力を申し出て取り込んでいく務めとなる。重貞のような誠実な人柄でなければまず無理だ。戦で手柄を立てるのとは訳が違うぞ」


 白羽の矢を立てたのは、俺が土佐安芸(あき)家当主になった頃からずっと付き従ってくれている有沢 重貞(ありさわ しげさだ)となる。護衛の柳生 宗直(やぎゅう むねなお)能島村上(のしまむらかみ)家を継いでからは、なし崩し的にずっと俺の護衛を受け持ってくれていた。しかも文句一つ言わずに。


 俺の古参の家臣は何らかの形で皆出世を果たしている。だと言うのに有沢 重貞だけはずっと護衛のままであった。本人は好きでやっていると言うが、いい加減上に引き上げてやらねばならない時期である。しかも役目が俺が直々に出した「黄巾賊の再組織化」という特別な役割となれば、有沢 重貞自身にも十分に箔が付く。ただ戦で敵の首を取るのとは大違いであった。


 成功の暁には大幅出世が約束できる。


 懸念となる後任の護衛には、伊予の大野 直昌(おおの なおしげ)に依頼する予定だ。以前に何度か護衛してもらった実績を評価してのものとなる。


 伊予大野家が統治する久万(くま)地区は、裕福な伊予国の中でも珍しく貧しい。そのため、当家から久万地区への投資を条件とすれば、むしろ喜ばれるのではないか? そんな打算的な読みがある。


「そこまで国虎様が某を気に掛けていてくれたとは考えもしませんでした。分かり申した。必ずこのお役目を成し遂げ、更なる上を目指しまする」


「頼むぞ。重貞には俺の嫡男の傅役 (教育係)になってもらうつもりだからな。それもあって、京へ派遣して見聞を広めてもらう。傅役を務める者が刀や槍の扱いしか知らないでは、何を教えるんだとなるからな」


「それは……何と名誉な。国虎様の期待に応えられますよう、精一杯励みまする」


 こうして新たな計画が始まる。拠点には公家である葉室(はむろ)家荘園内の葉室御霊(ごりょう)神社内の一画を有料で借りる形とした。


 京の洛外に位置して尚且つ有力豪族が集まる西岡の地とも近いとなれば、この拠点が三好宗家に目を付けられる可能性は低い。そうなれば人員を派遣するのみならず、大量の物資を運び込むような洛中ではできない派手な動きもできる。何より公家の荘園内であり、宗教施設内という二重のカモフラージュが施されているのが大きい。


 秘密基地にするにはまたとない物件と言えるだろう。

 

「で、大将。そんな所に拠点を構えて一体何をするつもりだ?」


「まずは言った通り、黄巾賊残党の纏め上げだ。これにより一条本家への迂回支援が可能となる上、細川 氏綱(ほそかわ うじつな)様拉致の協力者が作れる。……という答えでは重治は納得できないだろうからな。ここからは、あくまでも数年先の話という前提で聞いてくれよ。俺は京の黄巾賊に、安い米や塩を流そうと思っている」


「大将! それは!」


「重治、大袈裟に考えるなよ。これまで当家の塩を京で扱っていた柳原(やなぎはら)今村(いまむら)家が、一族総出で阿波(あわ)国に移住してきたからな。京の町衆が困っているんじゃないかと考えてのものだ。米を流すのはそのついでと考えてくれ。京は地方より米の値が高い。なら安価な米を京に流せば、喜ばれるんじゃないかと思ってな」


 京の町は大量消費地だというのに、実は市場としては閉鎖的である。例えば柳原の今村家が通行特権を持っていた事からも分かる通り、利権で雁字搦めであった。


 特に、米を扱う四府駕輿丁座(しふのかよちょうざ)は厄介な存在と言えよう。元々は近江坂本(おうみさかもと)や洛外の鳥羽(とば)の商家に対抗するための同業者組合であったのだが、転じて洛中での卸売市場を仕切るようになってしまった。要するに現代の独占禁止法で禁止されているカルテルを行っている。これにより洛中での米の価格は相場より高くなっていた。


 そんな閉ざされた市場に黄巾賊会員限定として、安い米や塩を売ろうというのが俺の考えである。まさにヤミ米・ヤミ塩と言った所だろう。


 こうした考えができるようになったのも、昨年の肥前国制圧によるものだ。それに長年の阿波・土佐の開発の成果もある。平たく言えば、数年後には遠州細川勢力圏で米に余剰ができるだろうという予測によるものであった。


「何て性質の悪い!」


「人を悪人みたいに言うな。黄巾賊への感謝の気持ちだぞ。相場より安く米や塩を売って何が悪い。しかも悪銭で買える特典付きだ」


「そんな事をすれば、京に大混乱が起きるぞ!」


「ならないから安心しろ。洛中で店を構えて販売する訳ではないからな。そう簡単に取引量は増えない。一部が恩恵を受けるだけに留まる」


「……」


「それに万が一当家からのヤミ米が洛中に大量に出回ったとしても、一番の打撃を受けるのは晴元(はるもと)派の近江六角(おうみろっかく)家だ。俺達にとっては願ったり叶ったりとなる。あ、物資は坂本に集まるから、比叡山延暦寺も困るか」


 これも一つの特殊事情だろう。京の町は日の本最大の人口を有する地で大量消費地だというのに、米は多くが近江国産に依存している。西国からは一部であった。この事から近江六角家の力の源泉の一つは、米の販売による利益と言って差し支えない。だからこそ、近江六角家は米の集積地である坂本の町を管轄する比叡山延暦寺 (正確には比叡山延暦寺と一体化している日吉(ひよし)大社)や比叡山延暦寺と太いパイプを持つ細川 晴元と関係を断てない。細川 晴元の京への復帰を近江六角家が支援するのは、京の町での米の販売を更に増やすためであろう。


「それにな、俺はヤミ米・ヤミ塩の販売によって黄巾賊の拡大を考えている。上手くすれば、三好宗家との決戦の際に京の町で武装蜂起させられるからな」


「待った! 大将、京の町衆を三好宗家と争わせるつもりなのか!?」


「違う違う。俺も町衆にそんな無謀な命は出せない。武装蜂起と言っても、襲わせるのは京の町での米の卸売り市場にするつもりだ。ここが米の価格を高くしている元凶となれば、町衆にとって恨み骨髄だろうからな」


「今思った。大将だけは敵に回したらいけねぇと……」


「そうか? この程度、謀にも入らないぞ。単に安く米と塩を売るだけじゃないか」


「そう考えるのは大将だけだ」


 見渡せば、家臣一同が松山 重治の言葉に頷く。皆同じ気持ちという訳だ。違うのは馬路 長正や有沢 重貞といった初期からの家臣である。この二人は何故か俺の言葉に目を輝かせているため、これはこれで反応に戸惑う。


 それにしてもおかしい。幾ら洛中が四府駕輿丁座の専横によって米の価格が釣り上げられているとしても、洛外の西岡から内緒で米を安く購入して持ち込んでいる者はいるだろうに。それと同じ事をすると言うだけで、どうして恐れられるのだろう。


 ともあれ、これで俺の考えが悪事ではないと分かってもらえた筈だ。松山 重治は「敵に回したくない」とは言ったが、反対はしなかった。これが答えであろう。


 今回新しく手に入った黄巾賊という玩具が三好宗家との決戦で切り札となるか、はたまた単なる会員限定の安売り組織になるか。今後の広がりが楽しみである。

ブックマークと評価ポイント、それといいねも頂き、誠にありがとうございました。

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