第二十一話 夢の『小説PickUp!』ボーダーライン♡の実態
久しぶりに更新♡
<< はじめに >>
毎日数多くの作品が投稿・更新されるなろう系サイトにおいて、読者はどの作品を読めばよいのか探すのも大変です。
そこでなろう運営は『ランキング』を設置することで読者の作品探しを手助けし、作品へと誘導しています。
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ランキングはなろうにおける特等席でありますが、この特等席の上には更なる『超特等席』が別に存在します。
それが『小説PickUp!』です。
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今回は運営から最も優遇されている超特等席『小説PickUp!』の実態、そこに載るための最小累計pt数、つまりは『PickUp掲載ボーダーライン』について検証していきたいと思います。
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<< Xサイトのトップページにあるのは『小説PickUp!』 >>
□ 小説PickUp!に選ばれることのメリット
小説PickUp!は端的に言って”超特等席”です。
ランキングに比べて小説PickUp!作品が運営から優遇されているというのは、各Xサイトのトップページに掲載されているのがランキングではなく小説PickUp!作品であることからもうかがえます。
※引用画像:ノクターンノベルズ トップページのスクリーンショット
トップページの一番良い位置に掲載されると必然的に多くの人の目に付くため、作品が読まれる機会が激増すると考えられます。
そして読まれる機会が多くなるということは、ブックマークやptが得られる機会も多くなるということを意味します。
これはまるで地球の周回軌道に乗った人工衛星の如く、読まれる→ptが入る→更に累計ptが増える→PickUpに長く残れる という夢のサイクルが成り立つことを意味しています。
□ 小説PickUp抽出基準
小説PickUpには抽出基準が設けられており、抽出アルゴリズムは公開されています。
小説PickUp!作品は各サイトごとに以下の条件を満たした作品の中から累計pt数が多い順に上位100作品が抽出対象となっています。
※引用画像:小説PickUp!ページの下の方にある説明文
この抽出基準のうち、最も越えることが難しいハードルは「累計pt数での足切り」です。
そこで今回はこの小説Pickupに載るために最低限必要なpt数を「PickUp掲載ボーダーライン」と表現し、各サイトごとに結果を見ていきたいと思います。
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ここで最近のトピック:
【なろう本家では抽出アルゴリズムが変更されました】
なろう本家では2019年10月15日に小説PickUp!の抽出アルゴリズムが変更されました*1。
対象作品数が300作品→1000作品に拡大されたほか、累計pt数での足切りが無くなったことやジャンル毎に最低抽出作品数が設定されたことが主な変更点です。
これについてはまた別の作品で取り扱いたいと思います。
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閑話休題
<< 小説PickUp!ボーダーラインの実態 >>
ではPickUpボーダーラインについて見ていきたいと思います。またPickUp作品を構成する内訳についても少し見ていきます。
□ PickUp作品情報の取得方法
・『なろう18禁小説API』を利用してPickUp作品を抽出(出力GETパラメータでispickup=1を指定)
・データ取得日時:2019年10月22日
□ 結果
[ ノクターンノベルズ ]
ノクターンノベルズにおける小説PickUp!対象作品の最小累計pt数は「1万4623pt」となっていることが分かりました。
日間・週間ランキング上位作品でも累計1万ptを突破出来る作品は限られていることからも、ノクターンノベルズにおける小説PickUp!に掲載される作品はごく一部の上澄み作品であることがうかがえます。
PickUp作品の内訳について見てみると、短編小説は1つも含まれず全て連載作品となっていることが分かります。やはり連載作品の方が長期的にptを稼げるため、累計ptの勝負で有利になっている様です。
また連載作品の状態では、完結済み作品(8%)より連載中作品(92%)が多いことも分かります。
これは、PickUpの抽出アルゴリズムに「最終掲載日から1440時間(約60日)以内」となっている事から、完結済み作品はPickUp掲載枠からどんどん抜けていくため、ある意味当然と言えるかもしれません。
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[ ムーンライト(女性) ]
ムーンライト(女性)では「6469pt」がPickUp掲載ボーダーラインとなっています。
内訳について見てみると、ここでもやはり連載作品が多数を占めますが、1つだけ短編作品が含まれている事が分かります。
また完結済み作品は42%もあることは特徴的です。このことからムーンライト(女性)では「連載・完結済み作品が強い」ということが見て取れます。
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[ ムーンライト(BL) ]
ムーンライト(BL)もムーンライト(女性)と同様の傾向となっていますが、PickUp掲載ボーダーラインが「5554pt」と少し低めであることを含め、全体的に少し累計ptが低いことが分かります。
これまでの検証で、ムーンライト(BL)はノクターン・ミッドナイトやなろう本家と比べて圧倒的にptを得やすい環境にあることが分かっていますが、一方でPickUpボーダーラインはやや低いということから、ムーンライト(BL)では作品を評価する読者の割合は多いものの、読者母数自体はおそらく少ないということが言えるのではないかと思います。
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[ ミッドナイトノベルズ ]
最後に一応ミッドナイトノベルズも見ておきます。
ミッドナイトノベルズではPickUp掲載ボーダーラインはなんと「16pt」となっている事が分かりました(!)
これはつまり、ミッドナイトノベルズでは「最小2人の読者から評価ptを付与されれば、トップページに表示される機会を得る事が出来る」ということを意味しています。
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<< 今回のまとめ >>
各サイトにおけるPickUp掲載ボーダーラインについて見ていきました。
分かったこととしては、
・ノクターンノベルズのPickUp掲載ボーダーラインは非常に高くごく一部の上澄み作品に限られること
・ムーンライトノベルズにおいては連載・完結済み作品が強そうなこと
・ミッドナイトノベルズでは最小2人から評価ptを貰えればPickUp掲載ボーダーラインを越えられる
などでした。
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知られざるPickUp掲載ボーダーラインの実態、如何だったでしょうか♡
(ミッドナイトノベルズ以外は)遥か天上世界の話の様に思えますが、大体これぐらいのptを得られればPickUpに載るという目標目安の参考にして頂ければと思います♡
途中でも書きましたが、なろう本家では最近PickUp抽出条件が変更され、PickUp枠がpt大富豪だけの超特等席ではなくなりました。これは小さく見えて実は大きな運営方針の変化であることがうかがえます。なのでこれついては近い内に別作品でまとめようと思います♡
*1「小説PickUp!」の抽出条件変更のお知らせ - 小説家になろうグループ公式ブログ https://blog.syosetu.com/index.php?itemid=4086







