トンガの噴火について
宮沢賢治著作の『グスコーブドリの伝記』を思い出してしまった。
この短編は少年時に一読したとき、違和感を二点思えたのを覚えている。
一点は、火山を爆破して噴火させるという行為。それも自爆。
一点は、そんなことをしたらむしろ冷害と火山灰で農作に不利益。
人間の手で勝手に火山を噴火させるなどと、地球環境への配慮はどうなっているのか。
地球は人間だけの家ではない。火山を噴火などと、自然の生態系に大きなダメージを与えるのに。
主人公が遠隔操作をしないで自爆する、というのも疑問を感じた。宮沢賢治の時代なら、とっくに電気はある。
避難距離分の長さの電線とバッテリー電池があれば、爆弾を遠距離から起爆させる装置なんて、小学生でも作れるのに。ほかにも方法はいくつかあるし。
もう一点は、この作品では。設定として冷害による農作物の不作に悩んでいる。そこで、気温を上げるために火山を噴火させる……という流れだが。
事実は、舞い上がった火山灰が日光を閉ざし、火山灰は地面に降り注いで作物を育てなくさせてしまう。
つまり、現実と真逆になってしまう。(作中では二酸化炭素のみの噴出とは説明されているが)
まだあまり噴火についての情報は入らないが、北半球では今年は冷夏になるとのうわさもある。フェイクニュースは危険だから、断言できないが。
地球温暖化の危機の前に、せめてサンプルとしての情報となることを期待しよう。
なんでも、禍を転じて福と為す、で。強く生きないと。
トンガは多大な被害をこうむり、多数の犠牲が出たらしい。まさか千年に一度規模の噴火がこの現代に起こってしまうとは。
170ほども島を擁する、人口十万人ほど、親日的で交流もある。南太平洋(南緯20・西経175)で、ポリネシアで唯一の王国と聞く。
日本が数々の災害を経て生きていたこと。トンガの方々もこの危機を強く生き延びてほしい。




