Trick 13 魔法史実
いささか乱筆乱文が続いたが。
列記されて仕掛けが明らかになると、
「そんなことは当たり前だ。それのどこが魔法だ……」
などとひとは考える。
しかしである。
飛行機が初めて成功的初飛行したのは1903年だ。ライト兄弟である。
だが当のライト兄弟が自動車のメーカーに、
「空を飛ぶ機械を作りたいから、御社のエンジンを買いたい」
と持ち掛けたら、
悪質ないたずらと思われ、断られてしまったという逸話が残っている。
当時はれっきとした物理学者すら、人間が空を飛ぶのは不可能と論じていた。
否、気球はもっとむかしからあるのだが、(1783年、フランス)
それについての考察の発展など、ありえなかったのだ。
公的な学問の場で、オカルト的に聞こえることを論議するのはタブーだった。
いまでいうエンジニアリングを、自ら手掛けるサイエンティストは少なかった。
科学が迷信とされた時代。
そして自動車……最初の蒸気機関車だって
発明はそう古くはないのだ。(1804年、イギリス)
こうして短期間のうちに
世界を一新する大発明が、繰り返されてきた史実。
繰り返すが、仕組みをきちんとていねいに聞けば、
そして実物を前にしてみれば、
ひとは事実と認識して当たり前とみなす。
当たり前なら魔法だとか思わない。
対して仕組みを知らず初めて聞くことは、
だれしもウソかと疑うものだ。
魔法使いとは詐欺師扱いされるのだ。
それでいて、スピリチュアルな魔法や奇跡のことは、
誰しも憧れて惹かれるのだから勝手なものだ。
そして進化は加速している事実。繰り返すが、
この現代2024、次の瞬間にもすべてが一新する可能性がある。
人工知能が働いているのだから……こうしている間にも。〆




