前へ目次 次へ 109/130 凡人命詩 天に龍ありて、うそぶく。我に不可能なしと 凡人、龍に命ず。天より高く飛べと 龍はどうありしてもその命を絶たれた 地に虎ありて、うそぶく。我は最強と 凡人、虎に命ず。大地を撃ち割れと 虎は窮してひとに属した 海に旧支配者ありて、うそぶく。眠れるままに待ちいたり、と 凡人、旧支配者に命ず。永遠の眠りから目覚めさせしめん、と 旧支配者はもろくも発狂した 凡人、天を突き破り飛翔し 凡人、大地を撃ち砕き 凡人、とこしえの眠りを目覚めさせし 凡人、物理法則に逆らう