おまけ ~もしも日本支部上層部の面々で演劇をやる事になったら~
会話のみで、配役が決まった時の会話が中心です。
配役は最初にくじを引いて決めます。
パターンその一 童話『赤ずきん』
配役
赤ずきん 草薙
森の狼 高橋
おばあさん 佐久間
猟師 神崎
「この配役だと、冒頭で森の狼が返り討ちにあって終わりじゃね?」
「俺も同じ事を思った。仮に失敗しても、猟師に襲われて、ジ・エンドじゃね?」
「演劇なんだから台本通りに進めるもんだろ!? なんで原作を改変するんだよ!?」
「台本通りじゃ面白くないじゃん」
「結局それか!!」
配役リテイク その二
赤ずきん 星崎
森の狼 松永
おばあさん 佐久間
猟師 高橋
「俺が大役!?」
「それは違う」
「圧倒的な暴力で逆に猟師が狩られるパターンだな」
「しかも、物語が始まる前に処されそうだな」
配役リテイク その三
赤ずきん 星崎
森の狼 ? ? ?
おばあさん 佐久間
猟師 高橋
「おい、狼役は誰がやるんだ?」
「もう少しで来るからちょっと待て」
会議室に誰かがやって来た。
「姫川?」
「只今参りました。説明は移動中に聞きました」
「この配役だと、さっきと同じパターンじゃね?」
「配役を入れ替えても計画的に狩られるだけだな」
パターンその二 童話『シンデレラ』
配役
意地悪な継母 草薙
意地悪な義姉その一 和田
意地悪な義姉その二 氷室
「は、ハズレを引いた……!」
「スゲェ外れだな。しかもトリオの中で最年少なのに、最年長役だぞ」
「あれ? 王子とシンデレラは誰だ?」
「松永。お前の配役は何だ?」
「私は魔法使いです」
「佐々木と井上は?」
「ネズミ役です」「同じく」
「え? じゃぁ、王子役とシンデレラ役は誰だ?」
会話に参加せずに、頭を抱えてテーブルに突っ伏している佐久間と一条に視線が集まる。
「この歳で王子役とかあり得ない。娘にドン引かれる」
「一条大将はまだ良いだろう。私なんか、シンデレラだぞ。星崎を呼んで押し付けるしかないか」
『……うわぁ』
パターンその三 『マッチ売りの少女』
「これ配役を決める必要ってあるのか?」
「どうだろうな。少女役は星崎以外にいない。……駄目だ、通りすがりの奴が保護だと言い張って持ち帰る様子しか浮かばねぇ」
「しかも言い方次第では、滅茶苦茶ヤバいぞ」
「マッチを売る以前の問題だな」
パターンその四『人魚姫』
人魚姫 神崎
王子 高橋
「あら、あたくしが主役?」
「……役から降りたい」
「惚れた男を売る趣味は無いって、ナイフを握り潰して言ってみたかったのに」
「それだと、人魚姫じゃなくて、筋魚姫じゃね?」
パターンその五『金の斧、銀の斧』
木こり 佐々木
泉の精 大林
木こりの友 工藤
「俺が主役? でも正直に言うだけで良いのか」
「大林がちゃんと普通の奴を出さないってのだけは判る配役だな」
「それだと、俺が木こりの友役として出る意味無くない?」
パターンその六『眠れる森の美女』
オーロラ姫 工藤
王子 神崎
呪いをかける魔女 高橋
「「配役のやり直しを要求する!!」」
「あたくしのどこに不満が有るのよ?」
「「全部だ!!」」
配役リテイク その二
オーロラ姫 工藤
王子 星崎
呪いをかける魔女 高橋
「松永、悪いが交代してくれぇええええっ!!」(土下座)
「交代云々以前に、何故星崎が混ざっているのですか?」
「つーか、星崎が王子役だと、会議の時に登場したモーニングハンマーが飛んで来るじゃねぇか!!」
「それの使用許可は下りるでしょうね」
「何でだよ!?」
最近になってピッコマさんで読んでいる、『でこぼこ魔女の親子事情』二巻の番外編を読み、同じ事を日本支部上層部の面々でやったら面白そうと思い、ノリと勢いで書きました。
いざ書いたら、割と短かった。




