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モブキャラとして無難にやり過ごしたい  作者: 天原 重音
作戦と試練 西暦3147年10月後半

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158/209

登場人物と色々まとめ ※追加、ネタバレ有り

西暦3147年10月後半までの登場人物の総まとめです。

作者のメモ書き仕様になっています。

第一部に登場する全てのキャラのまとめとなっています。長いです。

名前が出ても個人が特定されいないキャラはいません。

 作者メモ

 作品の流れは、ドタバタしつつもやる事はやる大人達(日本支部)に、技術が進んだギャグ寄り(たまにシリアス)の世界から帰還した色々と出来るアホの子(主人公)を投入し、状況が一気に進める。状況が進んだ結果、混沌具合が悪化するも、主人公の手を借りつつ大人が意地で色々とやり遂げる。

 カワカミン不足が起きて補充していた頃に、蒼穹のファフナー一期を見直していて『空から何かがやって来て、ロボットに乗って対処している未来系の作品書いてない』と思い付いて書いた。

 

 一部の予定

 本編開始。主人公が英雄機に乗る『名前が公表されないパイロット』になるまでの四ヶ月半。


 キャラづくりに関しての作者メモ

『世に完璧な人間は存在せず、誰もが何かしらの欠点を持っている』を可能な限り全てのキャラに反映させる。

 欠点は、短所、悪癖、苦手分野、変態な性癖、他の事を指す。

 名前と家名(名字)はネットで実在するか調べてから使用。



 登場人物


 星崎 佳永依 (ほしざき かなえ)

 今作の主人公。国連防衛軍日本支部、試験運用隊所属。階級は中尉。身長百五十センチ。誕生日七月一日。現在十五歳。DP計画第五世代。髪は首の後ろで一つに纏めている。

 母親は日本支部長の秘書官の一人日生薫で、父親は星崎幸樹。祖父は三代目の日本支部長。顔立ちは父親似。なお、仕事は出来るが特定分野が壊滅的な面は母親と同じと判断される。

 転生の旅を続ける菊理の転生先。久し振りに日本人に転生したと思ったら、地球は宇宙の果てから侵略を受けていた。

 おまけに魔法 (オカルト)は無い、雲隠れ (逃亡)出来ない、止めに記憶が無いの三拍子揃い困り果てるが、『円滑に引退すれば良くね』と思い付き引退を目指すようになる。でも優秀だとやっかみが酷いから程々に手を抜くようになった。

 人生計画では退役年齢の五十歳まで目立たない計画を立てていた。元いた宇宙が関わっている事を知るも、表に出ない道を画策中だった。予想外の事が起き、人生計画が崩れるも諦めない。

 作戦終了後に特別褒賞が出る事になり『顔出し名出しNG』を希望する。

 ガーベラの加速に耐え切れる唯一の人材で、耐G訓練成績日本支部一の記録を持つ。

 

 一つ前の人生ではルピナス帝国の属国、惑星国家ディフェンバキアに一時移住していた。

 ルピナス帝国にいた頃は、種族的な理由で婚姻出来ない皇帝の女房役(実質皇后)で、立場上、政治に関わる以外の、殆どの事をこなしていた。政治が解ると、ただでさえ多い仕事量が十倍に増えると確信していた為、政治に関する勉強は一切していない。

 ルピナス帝国にいた頃は多くのものを開発していたので、多額の使用料を得ていた。と言うか、主な業務が先史文明の技術再現を目指す『開発研究要員』だった。ただし、個人で出来る範囲が余りにも広かった為、色々な業務の手伝いに駆り出されていた。そのせいで激務だった。

 激務の合間におねショタをやって、幼女をレズに目覚めさせ、ドSをドMに調教し、アゲラタムを始めとした人型戦闘機を素手で粉砕するなどの、業深い事を無自覚に行っていた。

 襲名などで名前が二度も変わっている。生まれた時の名前がストレリチア、襲名の名がプリムラ、大公家から離れた時にククリになった。『クゥ』の愛称は、知人の孫息子 (ユーストマ)を義息子として引き取った際に、言い難そうにしていたから『クゥ』と呼ばせた経緯が在る。

 

 初代大公は先史文明の最後の王国の第二王女。文明が傾き王国が滅びたあと、後のルピナス帝国の皇族に保護され、帝国が建国された時に大公として後ろ盾となった。

 最後の王と王妃の間には、三男二女の子供がいた(次女がルピナス帝国の初代大公)ので、ルピナス帝国以外にも親族は存在する筈だが、見つかっていない。

 大公家には幾つかの決まりが存在し、『後継者を皇帝が決める』、前世の記憶持ちを『先祖返り』と呼び先史文明の王国の最後の王と王妃の名前を襲名する。

 襲名名は、男は『ジュリアン』で、女は『プリムラ』となる。

 先史文明の王族は『魔法に近い異能持ち』だった事から、『神族』と呼ばれていた。先史文明が残した技術類は今でも使用されている為、神族を敬っている人間がどこの国にも一定数いる。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 名前の由来は、昔書いてお蔵入りとなった作品のヒロインから取った。家名は黒崎・白崎が候補に挙がっていたが、親が旧家出身の設定だったので『実在するけど珍しい家名』をネットで探して採用。

 容姿について作中でも猫のようと描写しているが、同年代の女性を無差別に百人集めたら『十五位から二十位の間』に必ず入る程度には整った容姿をしている。

 ただし容姿に関しては、男性から五位圏内か、一位の女性と比べられる事が多く、更に媚びない性格なので罵られた経験も多かった。加えて、家族から慰められる事も無く、同母姉妹か異母姉妹と比べられて貶される事も多かった。これらの経験が原因で、己の容姿を平均的だと思っている。

 ダークカラー系のシックな服を好むが、派手な服を着ると美人に見える。

 昇進に関しては、現在の年齢を考慮して『競争させるような前例は要らない。主人公が二十歳になるまで中尉でいさせる』と佐久間が心の中で決めている。 



 国連防衛軍

 国ごとに支部として分かれている。予算も国から出ている。

 各支部の支部長は国の政治家から選出・派遣される。国によっては閑職扱い。日本支部のみ支部長は軍人から選出された。

 どこの支部も人的資源不足に陥っており、十年前の作戦失敗が追い打ちを掛け、人手不足が慢性化している。その為、通常の軍隊に比べて、年齢と階級が釣り合わないものが多い。

 最新機が優先的に送られる為、各国の軍隊から防衛軍への異動は栄転扱いされている。

 DP計画参加者のパイロットは訓練学校に通い、それ以外は士官学校に通う。

 通常の軍隊とは構成が異なる為、防衛軍の各部門のトップの役職名は『長官』で纏められており、総長は存在しない。

 正式な呼び方は、総長の地位にいる人間は防衛長官、憲兵部なら憲兵長官と呼ばれる。他の長官が不在時は単純に『長官』と呼ばれる。



 日本支部

 政治家がいない支部。過去二回(二代目と四代目)も政治家の手で凋落した経緯が在る。三代目支部長の時代が最盛期で、この頃に日本支部の地位が築かれたが、設立当初はアメリカ支部の一部だった。

 強引且つ強硬で四代目に移行する際に『凋落したら本国の政治家一同も責任を取る』事を三代目支部長が約束させて、記録に残したが無かった事にされた。三代目支部長がブチギレた結果、裁判沙汰にまで発展。本国は完全敗北。四代目支部長と幹部一同は日本支部から追い出され、本国は都合の良いスポンサーに格下げされた。

 五代目支部長就任と同時に幹部の顔ぶれも変わり、人材不足を理由に書類仕事が苦手な人間であっても昇格させて幹部に引き込んだ。

 現在、二度起きた事は三度も起きるから、六代目は政治家以外から選出したい五代目支部長と、三度目の正直を実現したい本国の政治家達の攻防が続いていた。最近になって、三代目支部長のお陰で、五代目支部長が有利な状況に落ち着いた。しかし、六代目を誰にするかで結局揉める。候補者選びで難航している為、現支部長の引退への道は遠い。

 なお、二度にも及ぶ日本支部の凋落は『政治家を支部長にして起きる駄目な例』として他支部にも知られている。支部長が交代してから十年が経過するが、四代目上層部の影響が所々残っていたが、最近になって殆ど排除出来た。

 日本支部の訓練学校は表向き『中高一貫私立柊学園』となっている。

 日本支部では元々、DP計画参加者のパイロットは少佐にまでしか昇進出来なかったが、人材不足を理由に佐久間が撤廃した。


 初代日本支部長は三十代前半で、支部長となった。

 かつて日本支部はアメリカ支部の一部だった。初代日本支部長が色々と頑張った結果、アメリカ支部から独立し、軌道エレベーターと軌道衛星基地を貰った。

 初代日本支部長は指示を出すだけで、椅子から動こうとはしなかった為『椅子から立たない口だけ』と支部を越えて揶揄われたが、日本支部がアメリカ支部から独立した事で揶揄い内容が『首から下は役立たず』に変わり、本人の渾名に変わった。百歳以上も生きた。

 長生きした秘訣は、本人曰く『憎まれっ子世に憚るって言うものだよ』らしい。


 作中の通信機について

 正確には、『スマートフォン型』の通信機。

 通信機と呼ばれる場合は日本支部からの『支給品』と扱われる。

 通常のスマートフォンと『搭載機能が違うだけのほぼ同じ』なので、人によっては『スマホ』と呼ぶ。娯楽系アプリは搭載されておらず、インストールも出来ないが、使用に掛かる費用は日本支部持ち。

 スマホと呼ばれる場合は、大体が『個人所有品』となる。使用料金も個人持ち。所定の場所では使用が禁止されている。希望すれば通信機が支給されるが、その場合、個人所有品の『スマホのキャリア会社との解約手続き』が要求される。通信機と二つ持ちは基本的には出来ない。二つ持ちをした場合の罰則有り。


 制服について

 階級・所属問わずに、男女ともにスラックスが一般的。女性はスカートの選択が可能。靴はショートブーツのみ。

 主人公のように身長が原因でスカートを選択せざるを得ないものもいる。

 また、支部長の判断で制服が指定されたものもいる。(代表例 神崎、草薙)



 佐久間 樹 (さくま いつき)

 元国連防衛軍日本支部中将で現在の日本支部長。五十歳。身長百七十。十年前に五代目の支部長に選出された。星崎曰く、見た目は有名な司令に似ている。たまにコミカルな反応をする。羊羹を丸一本一人で食べる甘党だが、コーヒーにミルクは入れない。血糖値高め。

 首から下は役立たずと言われていた過去が在り、先代上層部はこれを誤認。『首から上も役に立たないからそう言われている。愛人もいるから、ハニトラも使えそう。こいつを傀儡にしようぜ』と五代目の支部長に選ばれた。

 愛人だと思っていた女性は、佐久間がコネクションを得る為に匿われていただけで、実際には超有能だった。更に、三代目の支部長と幹部を後ろ盾に据えて日本支部の再建に走り、四代目支部長を中心とした幹部一同を全員失脚させて排除する。本人曰く『八つ当たりついでに大掃除しただけ』と主張しているが、誰も信じていない。

 主人公に絡んで発生したトラブルに頭を抱えるが、大抵日本支部にとって有利な結果になるので、あれこれ言えない。しかも、他支部からいい感じにマウントが取れるので内心で高笑いしてしまう。利用出来るものは利用する。時には非情な手段を選択する。

 星崎が齎す情報には困惑気味だったが、使えるもの見抜いて使いロシア支部を引き入れた。


 四六時中サングラスを掛けているのは、先天的盲目で見えず、義眼にした右目を隠す為。

 義眼には複数の種類が存在し、スマートグラスに近いものを使うと、他支部や他国の要人だけでなく、国内の要人からも警戒される。佐久間の義眼は普通のものだが、不要な警戒を抱かせない為にサングラスを掛けている。


 十六歳だった頃。日本防衛隊(名前が変わった元自衛隊)の事務員を目指していた。防衛隊では緊急時に備えて事務員も一通りの訓練を受けるので、育成学校への入学が必須だった。

 だが、苦手な体育の訓練をサボる口実を探していた時に出会った迷子らしい来賓の高齢の老人の道案内を自主的に引き受けた。老人の時間潰しの付き合いとして将棋を指した事で人生が変わった。

 佐久間は『授業がサボれる』と諸手を挙げて老人の相手をした。相手をした結果、盤面を六回も入れ替えられたにも拘らず、手持ちの駒を駆使して授業が終わるまで凌ぎ切った。

 この時に将棋を指した相手は、変装した初代日本支部長だった。

 後日。日本防衛隊員育成学校から引き抜かれて、国連防衛軍の士官学校艦長育成コースに強制編入が決まった。一条とはこの時に出会った。

 成績は頭脳を使うものは学年トップで、体を使うものは赤点すれすれだったが、逃げ足は速い。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 色んな意味での胃痛枠。総責任者として色々と丸投げを食らうキャラ。

 外見に関しては、主人公が興味を持つようにする為に有名な作品のキャラをモデルにした。



 日生 薫 (ひなせ かおり)

 日本支部長の秘書官の一人。既婚者だが、事故で夫(星崎幸樹享年二十五歳)を亡くしている。日生は旧姓で、旧家日生家の元令嬢。四十五歳。

 主人公の遺伝子上の母親。二十年前の事故の後遺症で治療を受けても子供が産めない体となった。夫の父から要望を受けてDP計画への参加を決めた。

 夫の父の要望で娘を授かる。だが授かるまでに五年も掛かってしまった。四代目上層部の嘘を信じた実母と義母を始めとした親族から、浮気を疑われて追い回され母子共々暴力を振るわれた。逃亡中に佐久間と出会い匿われた。その経緯が存在するので、一時期佐久間の愛人と勘違いされた。

 浮気の疑いは晴れて謝罪も受けたが、親族一同との付き合いは断っている。また、夫の死と自身の後遺症に、子供を授かるまでに時間が掛かった原因にも、四代目上層部が関わっている。夫が不妊治療を終えるも、不測の事態に備えて体外受精の準備をしていた。

 娘の性格がちょっと変わっているので心配しているが、事故が原因だろうと思っている。

 仕事は出来るが、女として母親としては及第点にも届かない駄目な人。夫の趣味が家事全般だったので結婚生活に問題無かったが、家事全般が出来ない為子育ては難しかった。加えてファッションセンス類が壊滅的。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 主人公の母親をチラ出ししておいた方が良さそうと言う、単純な発想で出て来た。当初は伯母で、主人公に面差しも無く、佐久間の秘書官その一にする予定だった。

 仕事人間なお嬢様にする予定で、家事は壊滅的。

 主人公の家名の一部の『星』を上下に分解すると、『日』と『生』になる。『日』と『生』の二字を使った家名が無いか調べたら、『日生』が実在したので採用した。

 


 一条 貴教 (いちじょう たかのり)

 幹部の一人で、日本支部唯一の大将。五十歳。錦戸准将の上司。既婚者で二十二歳の娘がいるけど、昔の上司に無理矢理結婚させられただけなので、夫婦関係は冷え切っている。娘は家を出ているのでいない。その娘は結婚して出産したけど、孫に会わせて貰えない。

 DP計画は『他者の人生を強制的に決めてしまう』点から良く思っていない。しかし、頼らざるを得ない現状をもどかしく思っている。

 佐久間と最も付き合いの長い人。十年前の一件で中将から昇進した。日本支部では佐久間の次に偉い人。実は五代目日本支部長候補筆頭だった。

 ある日、国連防衛軍の士官学校艦長育成コースに編入して来た『佐久間の世話係』を初代日本支部長に押し付けられた事が二人の出会い。成績は極めて優秀。得手不得手も無い、絵に描いたような優等生で学年トップだった。特定科目に限るが、佐久間とトップ争いをしていた。

 十年越しの作戦参加組で、日本支部代表総司令となった。

 

 キャラづくりに関しての作者メモ

 佐久間の優秀な悪友で相方。独身に見える既婚者。



 工藤 太一 (くどう たいち)

 中将。四十四歳。未婚で婚活中。幹部の突っ込み役で心の代弁者だけど、一番扱いが軽い。会議になると最も口数が多いが、全部突っ込み。オーバーリアクション過ぎて、芸人のようだと言われたりもする。貧乏くじをよく引く。

 瘦身中背。身長百七十三センチ。『なよっとしたヘタレもやし』と陰口を叩かれたりもするが、ナイフを使用した格闘戦が得意。

 中将階級の中では一番偉い人で、言動に反して日本支部では三番目に地位が高い。

 パニック状態に陥るとお嬢様言葉になる。これは幼少期に年の離れた姉三人から『妹が欲しかったから身代わりになれ』と女装させられていた事が原因。言葉遣いも女性的でなければ怒られていたそうな。

 十年越しの作戦時には月面基地を守っていた。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 それなりの地位にいる人間で、色々とぶっちゃけるキャラが欲しくて登場。

 胃痛枠では無く、貧乏くじ枠。



 和田 那津 (わだ なつ)

 日本支部幹部の一人で、女性将校の一人。階級は中将。七月までは少将だったが、六月に降格となった村上の穴埋めで昇格した。四十二歳。松永よりボイスレコーダーを持たされている星崎が心配。

 十年越しの作戦時には月面基地を守っていた。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 名前持ちの女性将官を登場させたくて考えたキャラ。名前は特に悩まずにスルっと決まった。



 錦戸准将

 部下六名が問題を起こしたので頭が痛い。十月の作戦に参加予定だったが外される。先代上層部派の一人。

 後に更なる問題の幇助元として部下と一緒に軍事裁判送りとなる。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 派閥系の話で必要になり、ちょい役で考えたキャラ。考えた時の名前は『錦織』だった。



 佐藤 陸斗 (さとう りくと)

 DP計画第三世代。パイロット幹部最年長五十歳。大佐。球児のように日焼けした丸刈り頭だが、得意スポーツは弓道。日本支部屈指の射撃の名手。

 覚悟がガンギマリ過ぎての異名を持つ。身長は二百三センチ。辛党に見えるが大の甘党。朝からステーキを食べる大食い。脳筋。甘味が絡むと残念おじさんと化す。

 書類仕事が大の苦手で、隙あらば理由を付けて部下に押し付けるダメ上司。これを理由に昇進を辞退した程。佐久間は当然のように却下した。

 ガーベラのテストパイロット十七人目。十年前に大尉から大佐に昇進し、幹部の一人となった。

 三分で敵機を五機も撃墜する記録を持っている。狙撃での撃墜だが、超えた人間はいない。また、他支部にも名前が知られている。制限時間が掛かると説明上手になる謎の特徴が発見された。

 登場していないが、十年越しの作戦参加組。

 

 キャラづくりに関しての作者メモ

 甘味系で暴走する優秀なオジサンで考えたキャラ。精神統一の単語から『弓道』を連想した為、趣味弓道で狙撃の名手になった。

 悪運が強過ぎて、どうやっても死ねずに生き残ってしまうキャラにする予定だった。



 飯島 憲之 (いいじま のりゆき)

 DP計画第三世代。階級は大佐で四十七歳。

 サングラスが似合う角刈り頭のヤクザっぽい外見だが、面倒見は良いので部下には慕われている。見た目の割に沈着冷静な頭脳派。辛党では無いが、甘いものが苦手。身長百八十センチ。

 佐藤とは訓練生時代からの付き合いで、現在飼い主兼突っ込み役。他の幹部で困り事が発生したら相談役の苦労人。たまにオカンのような事を言う。

 十年前に少佐から大佐に昇進し、幹部の一人となった。

 十年越しに行う作戦には参加せず、ツクヨミを守る担当になった。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 佐藤の飼い主枠。佐藤の手綱を握る担当なので、見た目強面、中身オカンにした。

 相方佐藤を悪運の強いキャラにする予定だった事も在り、書き始めた当初は作戦と全く関係の無い事で死亡する予定だった。



 高橋 孝介 (たかはし こうすけ)

 大佐。四十五歳。士官学校卒業生で、DP計画不参加のパイロット。戦闘機と車の操縦は出来るけど、何故か機械音痴。典型的な軍人のような外見。身長百七十五センチ。

 過去に『士官学校卒業生が死ぬと金が掛かる』と言う理由で、作戦への参加を取り消された経緯があり、訓練学校卒業生をよく思っていない時期が在った。十年前の作戦に訓練生まで狩り出された(士官学校の候補生は呼ばれなかった)事で考えを改めた。

 十年前の作戦終了後に中佐から大佐に昇進し、幹部の一人となった。書類仕事は苦手。

 加藤と宮崎(共に中尉)は副官が付けたお目付け役。

 副官の少佐は爽やか系の見た目に反して、割と鬼畜。

 十年越しの作戦は不参加組。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 軍人視点で主人公を調べようとするキャラが一人欲しくて考えたキャラ。書いている内に予想を超えて一言多い事が原因で、生贄枠となる。



 松永 晶 (まつなが あきら)

 DP計画第四世代。大佐。試験運用隊の隊長。人間離れした美形。色白で年齢不詳の中性的な容姿。おかっぱに近い髪型(普段は脇の髪を耳に掛かけている)の為女性に間違えられやすい。髪型は亡き元カノの影響。中身は四十二歳の腹黒系男。相手のメンタルを徹底的に潰す個人面談が大好きドSだが、部下は大事にする。身長は百九十二センチと長身。

 十年前に少佐から大佐に昇進し、同時に試験運用隊隊長となる。後に開発部ツクヨミ部署のトップも兼任する事になった。五年前までは、佐久間が逃亡する度に縄を持って追い掛けて捕縛していた。

 十年前に広報部の手伝いをした為、防衛軍に関係の無い人にもそれなりに顔を知られている。

 副官は鈴村大尉だが、本来の仕事が忙しく一ヶ月以上顔を見ていない。

 十六年前に、入籍直前だった恋人を事故に見せかけて殺されている。この一件以降、女性を近づけなくなった。他支部の地雷臭がする女性から高頻度で告白されたが全て断った。

 見た目が見た目なので大変モテるが、缶ビール一本で酔う下戸。下手をすると、子供向けのノンアルコール飲料ですら酔いかねないので、アルコール飲料系は口にしない。

 十年越しの作戦では、佐々木と井上と共に赤く塗装したアゲラタムに搭乗した。戦闘中に負傷するが運良く重傷には至らなかった。作戦が終了した事で色々と区切りを付ける。

 現時点でになるが、地球側の人員でオニキスに同乗した唯一の人物。

 

 キャラづくりに関しての作者メモ

 当初はショートヘアーだったが、藍沢紅葉を登場させるに当たり髪型を変更した。その内髪を切る。

 書いている内に主人公に執着しているようなところが増えた為、元カノを登場させる事にした。

 元カノの登場により、過去と苦手なもの関係が決まる。

 当初は、言動だけドS鬼畜系だが、思考は常識的な人物にする予定だった。主人公と絡んで行く内に、地雷臭が漂うようになる。

 作戦中の負傷は、佐々木と井上のどちらを死亡させるか悩むも決まらなかった結果。

 主人公が複数保有している呪いの一つ、『主人公を保護し、時にストッパー的な役割を果たす、それなりに権力を持った人間を引き寄せる』が確りと発動している。無自覚な保護者面はこの呪いが原因。



 佐々木 勇介 (ささき ゆうすけ)

 中佐。DP計画第四世代。四十半ばに見える老け顔の三十五歳。主人公がガーベラのパイロットになる事に反対した一人。ガーベラのテストパイロット十六人目。

 戻らない過去については考えない主義。脳筋でがさつ。大食漢。身長百八十六センチ。書類仕事は苦手だが、井上の手を借りつつ頑張っている。野生の直感で真実に近づいた人。他支部からは、知る人ぞ知る精鋭として名前が広がっている。

 井上と共に五年前に中佐に昇格し、日本支部の幹部の一人になる。

 十年越しの作戦では、松永と井上と共に赤く塗装したアゲラタムに搭乗した。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 書き始めた当初は戦死予定だった。高城と系統が違う体育会系OBがいた方が良いだろうと登場。

 十月の作戦中に戦死予定だった。コンビの相方の井上と、どっちを戦死にさせるか悩み、十年前の作戦が救いようの無いバッドエンドだからと生存させる方向にした。

 松永が負傷する代わりに、中破した佐々木が乗るアゲラタムと損傷の少ない松永が乗るアゲラタムを交換する案も在ったが、戦闘空域で機体を交換するのは微妙かなと思って止めた。

 


 井上 悠斗 (いのうえ ゆうと)

 中佐。DP計画第四世代。二十後半に見える童顔の三十五歳。ツッコミ役。繊細。甘いものもイケる辛党。ガーベラのテストパイロット十九人目。ホラー系が苦手。身長百八十センチ。書類仕事が得意で、佐々木の分も手伝っている。実は佐藤が苦手。本人は大人しいが、何かと佐々木と組んでいるので、結構有名だった。

 意外な事に酒に関してはザル。

 佐々木と共に五年前に中佐に昇格し、日本支部の幹部の一人になる。城嶋と言う部下がいる。

 十年越しの作戦では、松永と佐々木と共に赤く塗装したアゲラタムに搭乗した。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 書き始めた当初は戦死予定だった。

 コンビの相方の佐々木と、作戦中にどっちを戦死にさせるか悩み、十年前の作戦が救いようの無いバッドエンドだからと生存させる方向にした。

 佐々木と同期の設定はすんなりと出た。



 草薙 要 (くさなぎ かなめ)

 中佐。三十三歳。DP計画不参加の女性パイロット。数少ない女性幹部の一人で、部隊を越えて女性パイロットを纏める女傑。三年前に中佐へ昇進すると同時に幹部の一人となった。

 ショートヘアーで同性からはお姉様、異性からは姉御か姉貴のように慕われているが、彼女を慕う人間は血の気が多い。身長は百七十一センチ。制服はスカートを着用。

 常に伸縮式特殊警棒を二本持ち歩いている。女の敵を見つけると狩人と化して暴れる。警棒を持って暴れ過ぎた為、佐久間から処罰としてパンツスタイルを禁止された。

 十年越しの作戦時には月面基地を守っていた。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 ロボット系の作品に必ず一人はいる、気の強い女性パイロット枠。ただ気が強いだけではインパクトに欠ける為、警棒を持たせたら狩人になった。



 神崎 昴 (かんざき すばる)

 少佐。日本支部憲兵部トップで、防衛軍憲兵部のトップではない。オネェでは無く、漢女。四十歳。身長二百十センチ。

 腰にまで届くストロベリーピンク色に染めた髪を三つ編みにして左肩から流している。

 なお、筋骨隆々とした野太い声を保有しており、オネェと言うには『容姿も服装も完全に男性』で、『容姿と服装も女性的で気を遣っていない』為、漢女と主人公に呼称される。

 色んな意味で多才且つ、尋問・拷問に長けている。元々憲兵部の人間だったが、十年前に人事の穴埋めの為に部長に昇格し、幹部の仲間入りした。

 憲兵部の人間なので作戦には参加していない。

 性別の秩序を乱す行為を自粛させる為だけに、佐久間からの指示でスラックスを着用している。


 日本支部憲兵部は神崎の同類で構成される為、別方向で腐っている。腐女子、貴腐人、汚超腐人、腐士、腐兄、汚っさんからなる、腐ァミリーの魔窟。なお、実際に襲い掛かるのは神崎のみで、他は眺める派。べたべたと触っても襲い掛からない。

 憲兵部は『死ぬまで好きな事をやり続ける為に、法を守る人間』で構成されているので、モットーは『好きな事を死ぬまでやる為に法と規則を守れ』となっている。

 年に四回、佐久間の許可の下、薄い電子書籍の交換と展覧会が行われる。九月二十日以降、主人公と松永がツクヨミにいない日に行われるようになった。

 展覧会の個人交換物の内容で、被害率トップは『皆のお母さん』扱いされている飯島。次点で佐々木、井上、工藤、草薙が同列。

 なお、松永の被害は無い。これは、松永の見た目にしか興味の無い女からのバッシングを避ける為と、本人からのお説教が怖いから避けられている。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 見た目のインパクト重視で、居ても良いじゃないと思い付いたオネェに通じるキャラ。

 憲兵部の人員は、特定の法律を守る人間で構成した方が面白そうだと思って決めた。



 大林 純花 (おおばやし すみか)

 普段は佐久間の秘書官の一人をやっている。日本支部諜報部トップで、五年前に兼任する事になった。階級は少佐。三十七歳。身長百六十九センチ。

 可愛いもの好き。眼鏡をかけたクールビューティーだが、趣味はコスプレで、他人を着せ替え人形にして遊ぶ事もある。マニアックをメニアックと言う。

 憲兵部展覧会の検閲担当。コスプレは見るものでは無く、自分でするもの。他人のコスプレを見るよりも、他者を自分好みにコスプレさせる方が楽しい。本国の開発部に大林のどうしようもない要望を聞き入れる人間がいる。

 本国の諜報部にいた頃は、変装して潜入し情報を入手するのが主な仕事だった。

 現在は佐久間の秘書官の一人を兼業で務めており、月面基地に佐久間が赴く時の『本来の護衛兼随伴者』は、諜報部(本国部署)でナイフと銃火器の戦闘訓練を受けた大林だけ。

 異動当初は、首輪とリード(どっちも人間用)を持って仕事から逃亡する佐久間を捕まえていた。彼女が来るまでは松永が捕獲を担当していた。


 諜報部では機密類を運ぶ為の戦艦を一隻所有している。艦長は、主人公曰く『パイプが似合う』男性。年は六十六歳ほっそりとしたおじいちゃん。何時でも退職出来るようにする為の配慮として、階級を少佐にまで下げた。佐藤と飯島の元上官だった。

 十年前に定年退職を考えていたが、佐久間に誘われて現在に至る。十年前まで先代上層派閥に属していないにも関わらず中将だった。口が堅い。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 神崎の同類がいても良いじゃないと考えた、見た目とギャップの差が激しいキャラ。



 南雲 梨央 (なぐも りお)

 日本支部幹部最年少。三十歳。DP計画第五世代。幹部になってからの日は浅く、二年前に穴埋めとして一時的な繰り上がり。保管区管理総責任者で階級は少佐。

 出世欲が強く、完璧主義で一番でなければ気が済まない性格。手抜き癖の有るにも拘らず、佐久間から一目置かれている主人公を目の敵にしている。

 後に暴走し、マルス・ドメスティカに自ら乗り込み、取り込まれた。幹部では無く『敵の一人』として処分された。表向きは戦死扱いとなっている。

 十一年前の卒業生。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 自己顕示欲が強く、問題を引き起こす人はどこにでも必ず一人は居そうだと、思って考えたキャラ。

 本当はもっと松永に絡ませる予定で、主人公相手に松永を取り合う独り相撲をさせようかと思ったが、そもそも主人公と面識が無いので却下した。

 この辺は年齢を変えてIFストーリーで行う予定。



 村上中将

 本編開始直後に大尉にまで降格。年功でいるだけの典型的な腐敗軍人。十年前の作戦には、実力が足りず不参加だった。

 見下し暴言が多い。主人公で百人を超えた為六階級降格となり、閑職と言われる定期便の船長に転属となる。

 降格の本当の原因は、先代上層部に揉み消して貰っていた積み重ねていた失態と、作戦の指示ミスに、訓練生を無許可で実戦に出した事と、訓練生四人を駄目にした事がおもな理由。

 七月中の襲撃で戦死。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 どこにでもいるよねこんな人と軽い感じで出来たキャラ。すぐに退場する為、主人公がすぐに忘れる外見にした。



 藍沢 紅葉 (あいざわ もみじ)

 故人。主人公の父の従姉で、父の母の双子(一卵性双生児)の姉の娘に当たる。享年三十歳。

 両親の反対を押し切ってパイロットになった。身長は百六十一で、ショートヘアーの主人公が男装したような見た目だった。男装は軍人としての意識を強くする為に行っていた。

 声がややハスキーで、名前が男女で使用される名だった事と、胸が薄かった為、松永からは始め『男性』と間違えられた。

 十六年前、入籍と妊娠による退役間近だったが、松永に横恋慕するとある女准将の手で事故に見せかけて殺された。

 享年は三十歳だが、命日は十月三十一日と誕生日の十一月十日を迎える前だったので、数え年は三十一歳となる。


 ちなみに藍沢と主人公の違いは次の四点。

 身長(百六十一センチと現時点で百五十センチ)と、髪の長さ(ショートヘアーとスーパーロング)と、胸の大きさ(AカップとDカップ)と、声の高さ(ハスキーとソプラノ寄りのアルト)になる。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 松永が主人公に執着する理由を考えていた時、息抜きとして動物動画を見ようとYouTubeを開いた時に、トップ画面で登録していない人のコミュニティ紹介で、ガンダム作品の漫画を紹介されていた。この時紹介されていたガンダム漫画は『赤い彗星』と呼ばれた人と『ピンクの髪の女傑』の二人が馴れ初めを描いたものだった。

 短い紹介文章と五枚の画像だったが、これを見て『主人公が元カノに似ている事にすれば良さそうだ』と思い付いた。同時に名前も決まった。ある意味運命だと思う。

 藍の花言葉は過去の魅力、美しい装い。紅葉の花言葉は大切な思い出、秘密の宝。



 試験運用隊

 試験運用隊に存在する不文律は松永が隊長になってから幾つか追加されたが、創設時から存在する。

 また、試験運用隊は『他の部隊で問題を起こした問題児の更生の場』にもなっている。その為、所属隊員数は非常に少ない。

 現在は松永と主人公の二人。

 臨時創設部隊もここの所属となる。

 試験運用隊長職は閑職では無く、緊急時に数多の代理職を務める。更に、あちこちでヘルプが必要になった際に出向く『身軽に動き、複数の仕事を同時に仕事をこなす幹部の一人』として扱われる。


 不文律で判明しているもの

 ・何か起きて仲良くならない限り基本的に不干渉。通路で会っても隊長以外への挨拶は不要。

 ・他所の部隊への異動は最低でも三ヶ月を経過してからでなければ受け付けない。

 ・松永は異動してから三ヶ月経過していない隊員に対して、怒りを顔に出して怒ってはいけない。

  (特別意訳:隊員の性格矯正を確実に行う為に魔王状態を見せてはいけない)



 鈴村 直樹 (すずむら なおき)

 試験運用隊副隊長兼内部調査員。副隊長職は臨時で、本来の所属は諜報部。階級は大尉。訓練は受けているが正式なパイロットではない。

 主人公ですら、諜報員と見間違える程に、怖ろしく影が薄い。中肉中背短髪。顔は没個性。籍を残したまま、人手不足の諜報部に戻る。そのまま登場しない。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 ぱっと見で諜報員の人間だと主人公に思わせる為に、外見だけはすぐに決まった。



 訓練学校

 作中では訓練学校としか呼ばれないが、正式名称は中高一貫私立柊学園。

 一学年四クラス×三十五人で構成されている。かつては一クラス二十人だった。

 士官学校のパイロット人数の確保が難しくなった為、二十五年前にクラスの人数が増やされた。

 セクハラ常習犯の教官が多かった為、士官学校の教導隊からの指導(性格矯正)対象となった。

 女子生徒はボイスレコーダーを持ち歩くのが『常識』と認識している。また、女子寮には『スマホの充電を忘れても、ボイスレコーダーの充電と残量確認だけは怠るな』と書かれた和紙が額縁に入れて飾られており、これを毎日交代で磨くのが日課らしい。更に女子寮には『武藤流護身術』と言うものが伝わっている。この護身術を残した生徒は『武藤鈴(むとうりん)(佐藤の三つ上の先輩)』と言う女子生徒で、キレると般若の幻影を背負う『般若女帝』と呼ばれて恐れられていた。


 主人公所属チーム

 初実戦後に解散となる。主人公以外は全員高等部在籍。専属教官は高城俊郎。

 仲の悪さは訓練学校内でも有名。主人公以外の個々の能力はさして高くなく平均的。仲の悪さが酷い為、落ちこぼれ扱いされていた。構成人員は男子三名、女子二名となる。

 チーム解散となり、主人公以外の四人は表向き卒業するまで別のところで再訓練を受ける事になった。

 真実は隔離病棟で記憶の削除、後に佐久間の判断で前線送りとなり、全員八月末日までの防衛線出撃で戦死している。撃墜数は四人で五十を超す。 

 高等部三年生は、卒業まで同学年の生徒とチームを組む事になっており、高等部二年生の九月から候補の生徒と試しでチームを組むようになる。その為、七月から全学年のチームの編成の見直しが入る予定だった。更に今年は高等部と中等部の混合編成の見直しも行われていた。

 六月十五日に襲撃が発生しなかったら、解散予定だった。


 以下メンバーの名前

・伊藤 淳 (いとう じゅん)二年生

・吉田 昌 (よしだ あきら)一年生

・近藤 悟 (こんどう さとる)一年生

・小島 春香 (こじま はるか)二年生 



 高城 俊郎 (たかぎ としろう)

 根性理論主義者の典型的な体育会系の教官。

 専属で指導していたチームが解散となったあと、別のチームで指導を続けている。

 DP計画に不参加の元パイロットで、十年前の作戦で右腕以外の四肢を失くした過去が有る。再生治療で元に戻したが、感覚だけは完全復帰出来ずそのまま指導者になった。リハビリを行い模擬戦レベルでの戦闘と実戦時の補佐が可能な程度には回復としている。

 後に、村上の要請を受けた事を後悔している事を主人公に吐露する。また、四人が戦死した事を知っている。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 ジャージが似合うキャラをイメージした。図太いキャラにする予定だった。



 間宮教官

 高橋の元部下で、三年前に教官に降りた。主人公のクラスの副担任。セクハラ・下ネタ発言が多く、女子生徒から嫌われている。セクハラ常習犯。松永からの説教で魂が抜けかけた。日焼けしたガラの悪い外見だが、性格は単純素直。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 ガラの悪いお馬鹿キャラをイメージしたが、当初はセクハラ常習犯にする予定は無かった。



 三代目日本支部上層部

 日本支部黄金時代と言われていた上層部。政治家を徹底的に排除し、『軍人による、軍人の為の支部』を目指して、政治家の手で凋落した支部を立て直した。

 主人公搭乗機のガーベラもこの時に創られた。

 凋落の原因となった政治家を排除した事で本国の政治家の恨みを買い、当時の上層部に属するもの達の身内が何人も殺された。

 四代目に移行する時に、念書を始めとした様々な書類にサインさせたが、四代目凋落時に無かった事にされただけでなく、責任までも押し付けられそうになった。

 これに激怒し、全てを暴露して裁判を起こし、四代目を全員粛清。関与した政治家を全て、関与の度合いを無視して、政財界から一族ごと追放した。

 現在、本国の政治家を監視しながら五代目支部長の後ろ盾となる。今でもたまに会う程度に仲は良い。五代目には、三代目の血縁者が複数人いる。



 星崎 将貴 (ほしざき まさき)

 日本支部三代目の支部長。現支部長の後ろ盾を務める。父から『末っ子のお前だけは正気でいて欲しい』と、『しょうき』とも読める名を貰った。

 十歳年の離れた三つ子の兄がおり、揃って日本防衛隊(名前が変わった元自衛隊)のそれぞれ陸将・海将・空将で、全員変人としても有名だった。

 日本支部長に選出される前は『兄のようにならん』と心に誓い、複数のベンチャー企業の社長と経営コンサルタントをしていた。支部長になり、当時の軍人で構成された上層部の面々と意見が食い違えば、その都度、殴り合いの大喧嘩をしていた。兄仕込みの喧嘩殺法で全ての殴り合いに勝利し、日本支部を立て直して認めさせた。

 本作主人公の血の繋がった祖父。息子が三人いたが、末息子の幸樹は四代目上層部に事故に見せかけて殺された。

 末息子の嫁にDP計画の参加を要請した本人。孫を自身の手で育てるつもりだったが、四代目上層部と日本支部から追い出した政治家の手(具体的には妻と義娘の母に嘘を教えて、母子を自殺に追い込むように唆した)で予定が狂った。だが、運良く佐久間が動いていた為、軌道修正をする事で当初の目的『末息子の孫を抱っこして、六代目か七代目の上層部入りさせる』為の教育を始めた。

 しかし、何の因果か、孫が十五歳になる前に更に予定が大幅に狂った。

 現在、質の良い政治家を育成中。孫がやらかしている事に困惑中。


 星崎家は軍人家系ではなく、元々は没落した旧家の『崎村家』の分家の一つ『星家』だった。独立前から、この家の人間の半分は『変な星の下に生まれた』と言われるほどに、数奇な運命を辿る事でも有名な一族で『凡人と奇人が同居する一族』と言われていた。凡人でもそれなりにハイスペックで、奇人に当てはまると常人離れする。

 独立後は本家の一文字を貰い、『星崎』に改名した。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 主人公の血縁者として登場させる予定だった。母親を伯母にして、主人公は高齢期に出来た子供 (主人公の父親)にするのも良いか悩んだが、結局、祖父で落ち着いた。



 イタリア支部

 憲兵部長官がイタリア出身の為、他支部よりも規律が厳しかったが痴漢騒動で更に厳しくなる。

 佐久間が録画した映像で暫くの間強請られる羽目になった。大量の敵機残骸を日本支部に譲った。

 多数の中国支部からの移籍者がいる。



 モンティ大尉

 また聞きの話を信じて、小隊の部下を引き連れて日本支部の女性用更衣室へ突撃を敢行した男性。

 相手が主人公だった為、痴漢に仕立て上げられた。不幸と言うべきか、自業自得と言うべきか。とにかく相手が悪かった。

 異動先の軌道衛星基地で、暫くの間後ろ指をさされる日々を送る。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 主人公が悪戯を仕掛ける為だけに用意した、と言う訳では無い。一人ぐらいはパパラッチのような人間がいても良いだろうと登場させた。結果として主人公が大人との認識のズレを知る機会を作った。

 ルピナス帝国を始めとした別宇宙の国々では、痴漢騒動が起きても『タマを取れ』と刃物を持った女性陣が結集するけど、国際会議は起きない。

 名前はリストを見ていて、たまたま目に入ったものを使用。決して、悶々から取った訳では無い。



 毛 零豹 (マオ リンバオ)

 九年前にイタリア支部に移籍した元中国支部のパイロット。DP計画第四世代。四十一歳。仕事が増えるのを嫌い、昇進を拒んでいる為、階級は少佐のまま。

 ガラと態度と口は悪いの一言に尽きる。ヤンキー系の性格をしている。色の濃い丸いレンズのサングラスを掛けた喫煙者。月面基地では特定の場所以外では喫煙禁止の為、喫煙室以外では空の煙管を咥えている。松永を恐れない珍しい人物。

 十年前に、十五人目のガーベラのテストパイロットとして搭乗して負傷した。

 やや長めの栗色の髪と茶色の瞳。身長百八十二センチ。雲丹の殻を連想させる特徴的なツンツンヘアーはワックスを使用している。

 乞われてイタリア支部に移籍した。その際、十年前の作戦がもう一度実行される時には、支部が不参加でも個人参加を認める事を条件にした。作戦には志願者の一人として参加している。

 中国支部のDP計画参加者パイロットの名前には数字が入る。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 中国支部関係者を出したくて登場させた。外見は取っ付き難く、中身は見た目に反して明晰なキャラにする予定だった。

 名前に豹が入っているが、マオ (猫)の音繋がりでネコ科にしたのではない。当初は狼が候補だった。『零狼 (中国語で狼はラン)』では、声に出した時の響きが外見と合わないと判断して『豹』に変更した。



 フランス支部


 ポール・カロン

 ガーベラ初搭乗時の実戦でぶつかった機体のパイロット。

 幸運にもぶつかった事で攻撃回避が出来た為、戦闘中に主人公に礼を言う。

 しかし、減速出来ずにぶつかっただけと言う事実を知っても感謝を忘れない。

 痴漢騒動の元凶。手がかりをつかむ為にモンティ大尉がまた聞きした情報を流した。なお、アメリカ支部に知り合いはおらず、同期に他支部の制服を着せて情報を流した。作戦は不参加。

 フランス支部の量産機は白地で、両肩が赤で、青いラインの縁取り。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 ちょい役だったので、特に決めていない。



 イギリス支部


 イングラム・ウォーカー

 イギリス支部の次期精鋭候補で少尉。作戦前に中尉になる。二十五歳。左目を前髪で隠している。砂色に例えられる色素の薄い金髪で瞳は青緑。

 左目には家族を失った事故で出来た傷跡と瘢痕が残っており、前髪で隠している。傷有りと蔑称を受ける事が在る。

 父方の祖母が日本人の日系。名の由来は『渡り鳥のようにいろんなものを見て知見を深める機会が得られるように』と祖母が付けた。

 日系なので日本語も得意。

 作戦参加組で、生き残っている。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 一部の最初の方で他支部からパイロットの派遣云々を放置したままだった事を思い出して、急遽登場させた。作戦直前に、移籍の話を書こうかと思っていた事も在り、渡り鳥が由来の名前になった。

 


 ヴァンス・ウィッティー

 イギリス支部副支部長。撫でつけられた灰銀の髪と茶色の瞳の白人系の渋いおじさんで五十八歳。本国から派遣された人間では無く生粋の軍人で、実質支部長。紅茶を愛し、紳士たれが口癖。紅茶を馬鹿にされたら拳で語り合う事も辞さない。

 私の舌を騙せたら、褒美を与えると豪語して、本当に騙された。現存する紅茶の殆どを飲んだ経験を持つ。

 佐久間とは個人的にも付き合いがある。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 佐藤と同じく特定の方向に関して暴走するキャラその二として登場。イギリス支部所属なのでヴァンスの場合は紅茶。



 アメリカ支部


 ライト・バーネット

 アメリカ支部の二十三歳准尉。双子の兄 (二卵性双生児)にレイがいる。スポーツ射撃の早打ち部門の大会で優勝経験を持つ程の腕前で、早打ちの腕前からスカウトされた。

 つり目たれ眉で髪は栗色、瞳は瑠璃色。

 作戦参加組で、生き残っている。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 主人公と縁の無いキャラが欲しいと思って出した。名前は左利きの兄と違い、右利きから付けた。



 ジェフリー・レコード

 アメリカ支部副支部長。五十五歳。本国から派遣された人間では無く生粋の軍人で、実質支部長。

 マフィアと間違えるぐらいに厳つい大柄な黒髪の黒人の男性だが、愛妻家で可愛いもの好き。でも息子 (三人)しかいない。息子の妻は全員可愛げのない気の強い女性で、孫も男しかいない。

 自身を見て怯えない主人公を気に入る。『養女に貰えないか』と佐久間に聞いて却下された。

 作戦終了後の目標は『主人公にパパ呼びさせる』事。側近一同は呆れている。

 佐久間とは個人的にも付き合いがある。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 佐藤と同じく特定の方向に関して暴走するキャラその三として登場。

 厳つい顔をした娘が欲しいと嘆かないキャラにして、主人公と絡ませるか悩んだ。



 ローズ・グリーン

 アメリカ支部黒人女性少尉。三十五歳。禁酒命令を受けても無視する酒好き。酔っぱらって年下にウザ絡みするのが好き。

 パイロットとしての実力はそこそこ。二十八歳の時に海軍から異動して来た生粋の軍人。

 ブラックローズと言うのは、海軍時代の問題児だった頃からの悪名で防衛軍には広まっていない。

 作戦は不参加組で、作戦終了後にアメリカ海軍に左遷となった。

 薔薇 (黒)花言葉

 貴方はあくまで私だけのもの・憎悪・恨み


 キャラづくりに関しての作者メモ

 主人公がライトと出会う切っ掛けとなる人物だが、登場させたらただのウザい人になった。



 ドイツ支部


 アーダルベルト・ハイトマン

 アードリアン・リッチュル

 ドイツ支部の自称エースコンビ。正しくは次期エース候補。階級は中尉。『濡れたティッシュ並みのメンタルでパイロットが務まるから、上官のメンタルケアが上手なんだ』の主人公に関心されて、ハートブレイクを起こした。

 その数日後、大佐二名から知らないと言われてショックを受け、上官から怒られた。

 実はDP計画第五世代。作戦は不参加。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 一言だけ喋った自己主張の激しいナルシスト系として、当初はアーダルベルトだけの登場にする予定だった。微妙な渾名を名乗るコンビにした方が印象に残ると思い、アードリアンとセットになった。



 フィルギニア・クライン

 ドイツ支部の公式エースパイロットの少佐。黒に近い色の深いワインレッド (バーガンディー)をショートヘアーにした碧い瞳の清楚系の女性。DP計画第四世代。年齢は四十一歳。誕生日は八月二十三日の乙女座。

 比較的常識人と言われるが、妄想癖が在る。松永を『夜の魔王』呼ばわりしたが、主人公に意味を問われて自爆した。

 問題を起こした二人の上司ではないが、松永にドイツ支部長への文句は優しく言うように要請する為に会うも失敗。

 作戦終了後、主人公に絡む機会が有り『美人じゃないくせに』と貶そうとしたら、『一番の美人は松永大佐だ』と返されて痛恨の一撃を受けた。

 自分が一番じゃないと落ち着かない性格。基本的に努力をする人。実力で地位を得ているが、他人を蹴り落とし、他人のものを奪い取ったりもするので、勘違いされやすい。

 作戦は不参加。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 当初は『リーンハルト・クライン』と言う名のオネェ (生物学的な性別は男)にする予定だった。女性パイロットが少ない事から、女性に変更。

 アグネス (英語圏でもアグネス)か、ブリュンヒルデも名前の候補だった。最終的に英語圏でバージニアに当たるフィルギニアに決まる。

 名前から誕生日と星座も決まった。蠍座の女にするか迷った。

 誕生花は月下美人だが、花言葉に『儚い美、儚い恋、艶やかな美人、危険な快楽、危険な遊び、繊細』などがある。



 オランダ支部


 スベン・ハルマン

 大佐。佐藤の知り合い。黒人系の禿頭。瞳は茶色。身長二メートルの巨躯。強面だが、飯島同様に見た目で損している人格者。

 佐藤の呼び方が『サトゥ』と独特。DP計画第三世代で、佐藤の友人と自認しているが、年齢は四十六歳。親しい人間を独自の呼び方で呼ぶ癖が有る。

 飯島依頼、主人公作製のクッキーを食べて白目を剥いた。作戦は不参加。

 ドイツ支部に知人がいる。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 佐藤のお友達代表として登場。オランダ人の平均身長は高かった気がしたので、そこから外見を決めた。



 ロシア支部


 レオニード・ゲルト

 大佐。十年前の非公表暗殺事件 (表向きは本国と折り合いが付かなくなった事での一斉辞任)で壊滅した先々代のロシア支部上層部 (十年前の作戦失敗でその後の上層部は解体されている)の生き残り。十年前の真実を知る為に、作戦直前に日本支部へ一時移籍した。五十二歳。DP計画第三世代。

 搭乗する機体はミドヴェーチ (ロシア語で熊)。

 作戦参加組。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 ロシア支部を語る上で、生真面目で面倒見の良い人になるようにした。



 スペイン支部


 ミゲル・ムリージョ 

 階級は准尉。日本人の血を引くクォーターの黄色人種。金髪碧眼。イングラムと同じく、ガーベラのパイロット派遣候補だった。日系繋がりでイングラムと仲良くなる。作戦は不参加。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 当初の名前はヒメノにする予定だった。家名のムリージョも他の候補にラミレスが在ったけど、見つけた時のインパクトが強かったのでムリージョにした。



 別宇宙


 人型種族を二つに分けると、環境適合種と環境不適合種になり、ここから細かく分かれて行く。

 環境不適合種は変調期を迎えると、肉体が指先からボロボロになって行く。変調期を抑えるには、ルピナス帝国の皇族が作る血清を摂取するか、自身から最も遠い遺伝子を持つ人型種族を捕食しなくてはならない。

 先史文明が傾いた時、現存する血清と同じ医薬品の入手が不可能となり、ルピナス帝国が誕生するまで食人行為が行われた。

 この時に行われた食人行為が原因で、環境不適合種は差別対象となっている。ただ差別されるならまだ良く、食人行為の報復として虐殺が行われる事の方が多かった。

 食人行為の被害に遭わなかった地域では『そう遠くない内に絶滅する』と判断され、環境不適合種同士の間から環境適合種の子供が生まれる事例が発生していた事もあり、放置されている。

 現在、環境不適合種は吸血種(吸血行為で変調期を乗り切っていた)のみが残っている。


 住民は皆、異能と呼ばれる特殊能力を基本的に一人一つの異能を持ち、八つの系統に分類される。

 役に立つものから、役に立たないものまで存在する。最大で一人三種類まで持つが、種族ごとに異能の系統が大体決まっている。

 

 住民は携帯端末を所有している。一対二個を両腕と両腰に持つ。略称は『端末』で、正式な名称は『携行型収納機付き情報端末』となっている。

 端末の用途は広く、個人登録をして専用で使用する為、身分証明の情報も入っている。地球で言うところのスマホ代わり。

 収納は『平面閉鎖収納機能』と呼ばれる。この機能は端末内の平面拡張閉鎖空間に、指定内の大きさと重さの物品が仕舞える。先史文明時代から存在する身近なものだが、アゲラタムと言った兵器には搭載されていない。禁止されている訳では無いが、現時点での収納量は大体二メートルの立方体の空間に十キロまでしか収納出来ず、これ以上の容量を誇るものは未だに創れていない。なお、転送と言う形で端末を起動せずに物品を収納する事が出来る。

 オニキスの収納機は製造方法から違う為、似ているようで全く違う別物。


 日本人から見た外来語系は存在しない。主人公が広めた外来語系の名称は少ないが浸透している。

 先史文明の王国名はバーベナだが、大体『先史文明』と呼ばれる。

 原理は不明だが、過去に前世が日本人と思しき転生者の存在が確認されている。その為、最上級の謝罪のやり方として『土下座』が広まっている。

 また、商人間で土下座は『無理なお願いを通す為の行為で、土下座をされたらどんなに無理な内容でも、要求を受けなくてはならない』と見做されている。そのせいで商人間で早土下座対決が起きる。

 

 ※バーベナ 花言葉 家族との融和、一致団結、魔力、魅了、調和、家族の絆、迷信


 作者メモ

 基本的に名称は植物から取る。人物の髪と瞳の色は採用した植物の色を付ける。

 


 ルピナス銀河群帝国 (ルピナス帝国と呼ばれる事が多い。ルピナス花言葉 貪欲・空想)

 首都惑星コルムネア (花言葉 絢爛)

 公用語はルピン語で、古語はルピネ語 (ルピナスの英名から取る。綴りはLupine)

 皇帝は代々、一万年に一人の割合で皇族で生まれる二つの性器を持った人物が選ばれる。子供を儲ける事が出来ない。産まれた時点で検査を受けて、該当する場合、皇帝に養子として引き取られる。歴代の皇帝の見た目は女性的だが、中身は男寄り。皇帝のみが使用を許される封筒は群青色で金箔で縁取りされいる。

 十数個の銀河から成る五大大国の一つ。

 皇族と帝国民の四割が環境不適合種で、その他は環境適合種。


 部隊はアゲラタムで編成し、一個小隊三機、一個中隊十機、一個大隊五十機、一個連隊二百機、一個旅団五百機、一個師団千機、一個軍団五千機となっている。



 皇帝セタリア (アワの学名 花言葉 まとわりつく恋)十八代目の皇帝。

 見た目はアイオライトのような青い髪と瞳で浅黒い肌のモデル体型の長身美女だが、両性具有の皇帝。両性具有なので性別は無い。強いて言うのなら性別セタリア。動きやすい服が好きで、露出狂すれすれの恰好を好むが、立場が立場なので派手なドレスしか着ない。

 戦闘狂で愛に垣根を作らない。主人公の事は非常に気に入っていて、押し倒して愛人にしようと何度か企んだ経緯が有る。余りの執念深さに主人公はあれこれと理由をでっち上げてセダムに逃亡した。

 気に入られた原因は主人公がうっかり叩き潰したから。己相手に全力を出さずに完勝した物理的な強さと魔法の実力、転生者としての知識を認めている。

 環境不適合原生吸血種。変調期が来ると肉体の劣化を防ぐ為に、帝国内の環境不適合種は皇族が作る血清を摂取して肉体の維持に努める。帝国最大の人口を誇る種族の長。皇族の寿命は一万五千年前後。

 血清の作り方は皇族のみが口伝で伝えられており、メモの類も皇族のみが使用する古代語ルピネで書かれている。

 主人公とは、皇帝三代に亘って交流が在った。

 即位時の暦は第十七皇室歴一万三千六十七年だった。

 皇室諜報部の家系にディセントラと言う人物がいる。

 空中分解したシェフレラ共和国の残党が、関わっていた事を知り、徹底的に処罰した。他のところの処罰も担当している。

 また、反乱分子にキルシウムと言う組織が存在する。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 見た目は美女、中身はオッサンを地で行く変態皇帝。



 ディセントラ(ケマンソウ属名 花言葉 従順)

 ルピナス帝国皇室直属諜報部のトップ。歴代のトップは『ディセントラ』の名を襲名する。

 撫で付けた白髪にモノクルと、うっかり『セバスチャン』と呼んでしまいそうな執事然とした外見の中背の老人で、淹れるお茶は美味しい。だが、八百年しか生きていないので (と言うよりも長寿が多く、平均寿命よりも三百年長い程度)一部からは若造扱いされている。

 幼い頃は落ち零れだったが、主人公と出会い、地獄の修行の果てに諜報系の才能を開花させる。下位貴族の文官家系出身。

 戦闘・暗殺・体術などは主人公から教わった。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 種族的な寿命の違いの一例として登場。主人公の教え子的な立場だが、内容がアレ過ぎて誇る事はしない。



 サイヌアータ(スターチス別名シヌアータのsiをサイに変換。花言葉 永遠に変わらず)

 愛称サイ。青紫色の短髪と黄色の瞳の爽やかな好青年。現在帝国軍首銀河支部の支部長。帝国内に二十人もいない人間の一人。

 美女と野獣な夫婦の許に生まれた四人兄弟の末っ子で、美女な母の美貌を兄弟で唯一受け継いだ。その為、ゴリラな父似の兄達からは嫌われている。

 家は帝国唯一の大公家の分家。一族で軍事を司る家。大公家の分家なので種族は神族。

 幼少期に兄達からの虐めで毒を盛られたが、食事に盛られている毒を見抜いた主人公に助けられる。この一件以降、主人公を慕うようになる。年齢差約一万六千年。

 主人公と初対面時に、父の頭に飛び蹴りを叩き込んだ光景を見ても、感謝が勝る男。なお、トリキルティスとは主人公を取り合う事も在った為、基本的に仲が悪い。

 女難持ち。初恋の相手は主人公だが、幼馴染で婚約者がおり、名前はカルタマス。

 部下の一人にフラガリアと言う男性がいるが、厳密には支部長の補佐官の一人で幹部では無い。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 女難持ちの美形。初恋の相手を間違えた苦労人。主人公とおねショタになっていた。



 キルシウム (アザミ属名 花言葉 反抗と不愛想、独立)

 ルピナス帝国に存在する反乱分子の組織。

 皇族から支給される、変調期を乗り越える為の血清薬が無くても、環境不適合種は生きて行けると、本気で思っている人達。実際は禁止忌避されている食人行為を行わなければならない為、不可能。

 主人公曰く、妄想と現実の区別が付いていない。

 ターゲスに搭乗したものの殆どは素人で、変調期で異常を来たした体を維持する為だけにターゲスと一体化する事を選んだ。その結果、十月の作戦で全滅した。



 惑星セダム (花言葉 星の輝き)

 ルピナス帝国の属国、惑星国家ディフェンバキア王国が存在する。かつては国家と自治都市が乱立し、惑星内戦争が起きた。

 

 ディフェンバキア王国 (花言葉 永遠の友情)

 惑星セダム内で起きた、惑星内戦争で生き残った国。戦争終結当初は幾つかの国が残っていたが、全てディフェンバキア王国に吸収された。


 トリキルティス(ホトトギス学名 花言葉 秘められた恋)

 惑星セダムのディフェンバキア王国の三代目国王で、魔法に関しては教え子の一人。日本人だった前世の記憶を持つ、凄腕プログラマー。環境適合吸血種の始祖家系。始祖家系なので寿命は数千年。広島系お好み焼きを好む。お好み焼きのお肉は挽肉派。ワイン系のお酒は好まない。

 主人公とは師弟と言うよりも親友のような間柄で終わった。戸籍上の関係は主人公の養子(義息子)の孫の孫。そして、主人公は母親代わりだった。

 息子が二人 (長男には戦闘狂の気が有る)いる。サイヌアータとは仲が悪い。


 キャラづくりに関しての作者メモ

 作品構成を考えていた当初は、病んだトリキルティスがラスボスだった。

 作品の内容と設定類が大体纏まった事で、ラスボスの地位を息子 (長男)に譲った事で、トリキルティスの息子が第一部のラスボスとなる。

 二人いる息子の血縁上の母親は主人公。惑星セダムから去る前に主人公より廃棄処分を頼まれた、サンプルとして保存していた卵子を使い自身と主人公の子供を人工的に儲けた。

 子供を儲ける際にセタリアから許可を取っている。

 知らない間に主人公には、父親が異なる直系の子供が複数いる。

 

 

 銀河星間検事連盟 (通称銀検連盟)

 地球で言うとICPOに相当する国際組織。


 クフェア (タバコソウ英名 花言葉 立派)

 銀河星間検事連盟(通称銀検連盟)の調査官。中肉中背でひょろりとした見た目の割りにベテラン。ただし、ワインを一口飲んだだけで潰れる程の下戸。

 撫で付けた艶の無い金髪と、口に咥えたシガレットスティックが特徴の男。顔は没個性的なので覚え難い。

 シガレットスティックはタバコでは無い。その時の気分と仕事内容で中身がお菓子か爆竹か音響爆弾などに変わる。

 

 キャラづくりに関しての作者メモ

 当初は名無しのキャラにする予定だったのに、何故か名前が決まった。タバコソウの花言葉『立派』から大体のキャラ設定も決まった。

 


 喪服の淑女会

 各国の王妃や女王、貴族令嬢夫人、商家の娘などが所属する秘密結社。数多の女性運動家団体から成る互助会。

 スローガンは『浮気男と不貞男に鉄槌を! 寄生虫女と寝取り女に制裁を! 被害者に救いの手を!』だが、男の首を刈る事に至上の喜びを見出す女性が多い。

 また、ナイフとフォークより重いものを持った事の無い令嬢を、一年間で立派なスパイか暗殺者に育て上げる訓練機関が存在する。

 始まりは乱立する女権運動家団体を纏め上げる為に創設された組織だった。なお、言い出しっぺと創設は主人公で、永世名誉顧問扱いされている。

 傘下の女権運動家団体がマルス・ドメスティカの調査に関わっていた。また、主人公が趣味で作った便利道具のモニターを引き受けていた。


 作者メモ

 元ネタは『婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ』の喪服の令嬢団。



 宇宙漢女連盟 (うちゅうおとこめれんめい)

 文字通りの連盟だが、設立当初、漢女は『おとめ』と読まれていた。

 しかし、『乙女違いで紛らわしい』と性別問わずに多方面から苦情が殺到し、『おとこめ』読みに変更して落ち着いた謎の経緯が存在する。

 設立に主人公は全く関わっていない。知らない間にひっそりと設立されていた。

 主な資金源は、女性向けの服飾屋を経営する事で獲得している。だからか、女性に対して幅広いサービスを取り扱っている。

 サービス内容は、痴漢被害に遭った女性の保護と加害者の捕縛、不審者への注意喚起、出店している地域の治安維持活動、深夜の時間帯の警備と警邏になる。

 裏社会の情報は主に、女性にとって害悪な違法薬物に関するものばかり。

 主人公曰く、『ローティーン向けミニ丈のスカートを穿いた、神崎少佐のそっくりさん』が店長を務めている。加盟者もほぼ同じ外見で、同じ言動を取る。

 とある国王曰く、『悪夢が具現化した連盟』だそうだ。


 作者メモ

 元ネタは『漫画 ありふれた学園で世界最強』世界漢女連盟。こっちはおとめ読み。

 乙女違いで紛らわしいって言われないのか謎に思う。



 宇宙男姉妹連合 (うちゅうだんしまいれんごう)

 文字通りの連合だが、宇宙漢女連盟との違いは所属している人間が『心身共にオネェ系の男性とそのファンの女性』である事。こちらに所属している男性の見た目は『完全に女性』なので、女性しか所属していないようにも見える。

 宇宙漢女連盟と同じく、服飾店の経営をしているが、こちらは複数の歌劇団と、美容関係の複数の会社と病院、人材確保と育成所を兼ねた学校を保有している。

 芸能と服飾と美容を並列して経営している。

 所属する女性の為に、喪服淑女の会とも同盟を組んでいる。

 こちらの設立にも主人公は関わっていない。知らない間にひっそりと設立されていた。

 宇宙漢女連盟とは同盟関係で落ち着いている。

 こちらも裏社会の情報に精通している。


 作者メモ

 宇宙漢女連盟の対となる『オネェ』の組織がいても良いじゃないと思い付いた。

 男子と姉妹を掛ける事にしたが、漢字表記にしたらしっくりと来た。



 回想にのみ登場


・ユーストマ (トルコ桔梗の別名 花言葉 明るい希望)

 ルピナス帝国にいた頃に主人公が引き取った知人の孫息子。トリキルティスはユーストマの子孫。

 両親は環境不適合種に当たるが、まれに起きる突然変異で環境適合種として誕生した。ユーストマのような突然変異で誕生した子供は『始祖』と呼ばれ、その子孫は『始祖家系の一人』として扱われる。

 サイヌアータが幼馴染だが、寿命の違いで既に鬼籍に入っている。

 


・サルビア (花言葉 燃える思い)

 とある国の女王様。男が見惚れる美貌の持ち主たが、中身は残念なレベルで女好き。男から女を寝取る訳の分からん女。たまに問題児 (女)を引き取って教育していた。サルビアの教育を受けた問題児 (女)は従順なドМになる。

 二つの性器を持って誕生する奇病の持ち主だったが、二次成長期に入る前に女になる事を選んだ。

 誕生時点での名前はタイム。女になる事を選んだ日にサルビアに名前を変えた。

 

 ※タイム (花言葉 勇気)



 白い巨人

 先史文明の崩壊に関わっている存在。見た目は顔の無い白い巨人だが、情報捕食生命体。

 人型だが知性は無く、獣のようと証言が残っている。

 主人公は過去に一度だけ遭遇している。卵から孵る前だった事と、十年掛けて手に入れた半日休暇を潰された怒りで瞬殺されている。卵から孵っていた場合、主人公の勝ち目は現在不明。


 先史文明の崩壊以外に、『別の宇宙と接触禁止を盛り込んだ条約』が誕生したのも、半分はこいつが原因。半分なのは、先史文明が物理的に超えられない宇宙と宇宙を隔てる『次元の壁』を超える実験を行った事が原因。先史文明は自ら滅びの種を招き入れる形で滅びたも同然だった。

 記録上では国家の崩壊と引き換えに巨人を倒した事になっているが、定かではない。

 地球が存在する宇宙とはまた別の宇宙に複数の存在するらしいが、次元を超えた事が確認されている二体 (内一体は卵)だけ。情報が全く存在しないが、一度でも繋がった以上、また来ると見做されている。ルピナス帝国を始めとした国々は『もしもの時』に備えている。


 現在地球に襲撃を仕掛けている一味の纏め役。

 知性を持っている為『亜種』と見做されている。知性を持つ事になった経緯は不明。

 

 作者メモ

 最終的に倒す敵。第三部でこいつを倒して終わらせる予定。



 各支部保有人型戦闘機

 大きさは全長約十五メートルで統一されている。

 メインカメラがやられた時を想定し、どこの国も頭部のカメラは昆虫のような複眼を採用している。ガーベラは開発者の趣味でゴーグル型になっている。

 各国の訓練機はその国の二線級のものを使用している。最新機は防衛軍で使用、二線級は訓練機か本国での防衛用に使用されている。

 モニターは正面と左右。空中ディスプレイの投影装置とかは搭載しているけど、精密射撃時の照準以外では殆ど使わない。全周囲モニターでは無いのは、背面映像は不要、デッドスペースだと認識されている為。


 戦闘機の用語について

 人型と航行型の二種類が存在する。

 使用するパーツの発注間違いと素人 (政治家)への説明で勘違されるなどの事が多発した為、人型のみ、パーツの名が本来の意味とは異なる形で用いられている。

 最たる例はスラスターとバーニアとなる。

 スラスターは『航行型』のパーツ扱いとなり、バーニアは『人型』のパーツ扱いとなる。

 人型に新しい種類名称を付けるべきだと、議論が何度も起きたが、結局どこの国の名称を使うかで揉めて決まらずに今のままに至る。



 日本支部

 訓練機 アリウム 機体カラーは白色に黒いライン。

 訓練生用の機体。十年前まで最前線で使用されていた日本支部の正規兵用量産機。二線級機体だが、リミッターを解除すれば一線級の機体になる。変なところで日本の技術が出た。リミッター解除のやり方は訓練学校高等部三年生になってから教わる。主人公は先輩から教えて貰っていた。

 装備は正規兵用量産機と同じく、実弾銃と予備マガジンに、実剣タイプのロングソードとダガー二本ずつ。両肩と両脚部にミサイルポット。カイト型の盾(五メートル程度の大きさ)。

 ちなみに、主人公が搭乗していた機体は『日本支部の量産機はここまで出来た』証として、見た目を修復せずに博物館に飾られている。


 作者メモ

 日本支部で使用する機体に限り、名称は植物から取る。白に花の色のラインが入る。

 感想欄で質問がありましたが、博物館で飾られている主人公が乗っていた機体はコックピット部分の十字傷だけが残っています。他の部分は、飾る際には固定するとは言え自立させなくてはならないので、可能な限り見た目をそのままに、中身だけ簡単な修理が行われました。

 

 正規兵用量産機 キンレンカ 機体カラーは白地に赤ライン。

 指揮官用量産機 ナスタチウム 機体カラーは白地に黄赤色 (オレンジ色に近い)のライン。

 十年前まで指揮官用量産機はサンスベリアで、白地に緑のラインが入り、両肩が黄色。

 ナスタチウムのみ、ガーベラの稼働データを基に改修型が誕生する。狙撃砲は特注の為、数が少なく、燃費を優先して威力を落とした。

 一つの中隊で装備している機体が五機いれば良い方。試験運用隊は、データ収集の為に十丁保有している。


 アリウム  花言葉 円満な人柄

 サンスベリア花言葉 雄々しい

 キンレンカ 花言葉 我が祖国を愛する 

 ナスタチウム花言葉 困難に打ち勝つ 

 ※キンレンカはナスタチウムの別名で、複数ある学名の一つにトールナスタチウムが存在する。



 ガーベラ 機体カラー 紅色 (花言葉 希望、辛抱強い、常に前進、神秘)

 試作機だが、機能を盛り込み過ぎたせいで乗りこなせるパイロットがいなかった機体。頭部のカメラはゴーグル型。後に弐式にへと改造が行われる。

 日本における各分野のトップが技術を詰め込んだ。技術の詰め込み過ぎが原因で乗りこなせるパイロットがいないと言う冗談じみた事が起きた。長年倉庫で眠っていた機体だが、何の因果か主人公がパイロットに選ばれた。

 パイロット殺しの異名は、ガーベラに搭乗したテストパイロット (十九名)を負傷させた事が由来。

 十年間埃を被ったまま放置されていたが、加速に耐え切れる人物が現れた事により実戦に投入される事になった。

 開発自体は三十年以上も前に行われた。

 後に、搭載機能を最新機(重力制御機だけナスタチウムのもの)に入れ替える事で、過去にテストパイロットを務めた人物でも乗れるようになる。しかし、主人公以外の人間ではバーニアを全開にする事は出来ず、六割程度の速度しか出せない。

 装備は、両腰と右肩にロングソードタイプの実剣、左肩に陽粒子砲。頭部にバルカン。


 陽粒子砲は、五十年前に『陽電子砲の開発過程で偶然出来上がった』もの。想定よりも燃費が良く(開発当時の想定の半分とは言え、現代技術で見ると燃費は悪い)、威力も高かった事から採用された。『電子』砲では無く『粒子』砲なのは、細かい部分で見ると違うけど、素人に違いを説明しても理解が得られないかったから、開発者がその場のノリで『粒子砲』と名付けて押し通した。



 ルピナス帝国などで保有されている戦闘機


 作者メモ

 基本的に名称は植物から取る。機体の色は採用した植物の色から考える。



 アゲラタム 青紫色 (カッコウアザミの別名 花言葉 信頼)

 メイン装備は長剣砲 (先割れの剣)全長十二メートル程度 カメラはゴーグル型

 操縦の癖を無くし、戦闘用から作業用までの『人型ロボット雛型』として『改造を前提』に製造された機体。オニキスもこれを基にしている。

 流用される事が多く、値は張るが改造用のオプションパーツも普通に売られていた。簡易自動修復機能が搭載されている。

 後付武装も有るが、こちらも改造する事が想定されている。長剣、拳銃、銃剣、狙撃用ライフル、脳波で動かす小型の砲台付き盾などが存在する。

 精密狙撃をする場合は『火器桿』と呼ばれる専用の操縦桿を使用する。



 ジユ (ワレモコウの別名 花言葉 変化) 

 本来の機体の色は深緑色。可動部分周辺が茜色に似た赤色。両肩は赤。全長十二メートル。

 アゲラタムを基に戦闘用に開発された機体雛型。戦闘を想定して開発された発展系だが、アゲラタムのパーツで修復可能。

 戦闘を想定している為武装も多い。

 両肩に超電磁砲か荷電粒子砲、上腕と脛に実剣を持つ。



 カルーナ (ギョリュウモドキの別名 花言葉 自立、連理の枝)

 先史文明で使用されていた白い人型戦闘機。見た目と大きさ、武装の種類はアゲラタムとほぼ同じ。

 搭乗者が機体と融合して操縦する為、コックピットは狭く、長椅子のようなシートとレバーが在るだけだった。首の後ろから搭乗する。

 合一化解除の技術再現が出来ていない為、緊急時の操縦方法がアゲラタムに採用された。後に座席型の操縦席が作られる。



 オニキス 

 主人公が惑星セダムで搭乗していた、アゲラタムを改造した機体。稼働年月は六千年を超える。稼働年月は長いが、激務の合間を縫って使用していた為、実際に操縦した時間は半分程度。戦闘になっても、拳で片付けた方が早かった。

 当初は宇宙空間でも視認しやすいように白く塗られていたが、戦闘用に作り替えた際に黒くした。

 テラフォーミング時の船外活動を目的に作り上げた機体。テラフォーミングが完了し、数多の移民が移り住んだ。しかし、テラフォーミング完了後から千六百年後に乱立した国家と自治都市間で戦争が勃発するようになり、武力介入と無力化の為に戦闘用に作り替えた。

 基本的に全装備は両肩の収納機に収納している。装備は予備まで作っているので、大量に存在する。

 後にディフェンバキア王国で、オニキスを参考にしたアゲラタム魔改造シリーズの開発が計画されていた。

 魔改造シリーズには、高速機動型クォーツ、重武装型モリオン、拠点防衛重装甲型オウロベルデ、砲撃型ホークスアイ、支援型クリソプレーズ、黒い無人機オブシディアン (色違いのクォーツ)などが存在した。主人公とトリキルティスが関わっているが、オブシディアンは主人公が去ってから誕生した。

 作中の銀色のクォーツは搭乗者の希望で銀色に塗装した。


 登場武装

 ビームライフル、ビームカノン、ビームサーベル


 作者メモ 主人公が改造もしくは開発した機体には、鉱石の名前が付く

 オニキス 黒瑪瑙 珍しい白瑪瑙 (ホワイトオニキス)も存在する

 クォーツ 水晶

 モリオン 黒水晶

 オウロベルデ またの名をオウロベルデクォーツ

 ホークスアイ 青虎目石

 クリソプレーズ 緑玉髄

 オブシディアン 黒曜石



 マルスシリーズ (西洋林檎の複数の学名より 花言葉 誘惑、後悔、名声)

 とある兵器開発者の思い付きで創られ、空前絶後の事件(貧困層の女性が大量に攫われて材料として殺された結果、十数年間子供が一度も生まれないと言う前代未聞の状況が発生した)を引き起こした生体融合式機動兵器。どちらも自動修復機能が搭載されている。


 ドメスティカとプラムの二種類存在するが、先に作られたのはマルス・プラム。

 マルス・プラムを改良途中、違法人身売買で十三歳の少女を手に入れた開発者が、『生きたままの人間をエネルギー源にしたらどうなるか』実験した結果、五歳児よりも高性能なものが完成した。

 その後、年齢と男女の違いで実験を繰り返した結果、『十五歳から三十歳までの出産適齢期の女性』を使うと高い性能を得られると判明し、ドメスティカが誕生した。 

 マルス・プラムは『五歳児の脳~十歳児』を生体CPUに使用した人型兵器。全長五メートル程度。薄い赤紫色の装甲を持つ。


 マルス・ドメスティカは十五歳から三十歳までの『出産適齢期の女性』をエネルギー源の一つとして『生きたまま融かして取り込み動く』人型兵器。成人女性を使用するからか、全長はプラム四倍近い二十メートル前後。やや暗い黄緑色の装甲を持つ。エネルギー切れが近いと、周囲にいる女性を襲い取り込むようにプログラムされている。その為、破壊する時に女性がいると真っ先に狙われる。

 喪服淑女の会の協力を得た主人公がクフェアと共に乗り込んだ時には四百八十六機生産されており、全て主人公の手で物理的に破壊された。

 作中の一機は十年前の作戦時に破壊された機体で、技術調査名目で日本支部の保管区に運ばれた。十年後に近場に女性(主人公)がいる事を感知して再起動する。その場で一度破壊されたが、南雲梨央が乗り込んだ事により再起動し自己修復して暴れる。戦闘を繰り広げるも破壊される。


 開発者は『捕まるのなら自爆する』と言って、自らマルスシリーズと融合し、戦死した。開発者が搭乗した機体を破壊したあとにコックピットから引きずり出して死亡確認を行ったが、体の大部分が内部の機械部品と融け合った状態で死んでいた。その場で主人公が氷漬けにした状態で持ち帰り、指定の場所で焼却処分した。

 なお、生体融合式の兵器は人権的に問題有として違法扱いされている。生体融合技術の元は、先天的な身体問題を抱える人間でも健常人と変わらない生活をする為のもの。地球で言うところのサイボーグ技術を発展させたもの。



 惑星国家・シェフレラ共和国 (シェフレラ 花言葉 実直 気の多い)

 シェフレラ石と呼ばれるレアメタルの産出国。商売下手の癖に、極端な値の吊り上げと売り渋りをしていた事から色んな国から嫌われて財政破綻寸前にまで追い込まれた。空中分解を防ぎ、一発逆転を狙ってターゲスを開発するも、生産禁止勧告を受けて詰む。

 十年前に、鉄、鋼、窒素ガスなどの資源を手土産に中国支部とロシア支部に接触し、食糧などと引き換えに偽情報を渡していた。加盟している条約に抵触した為、国家は解体された。

 建国時の王は実直真面目を絵に描いたような人物だった。公共語が中国語に似ている。


 シェフレラ石

 シェフレラ共和国でしか産出しないレアメタル。地球で言うとサンストーンに似た鉱石。特殊な加工を必要とするが、鉄や鋼よりも軽くて硬く耐久性の高い事から星間運航船の装甲に重宝されていた。

 ルピナス帝国にいた頃の主人公が、『高騰していた建材の代用品』としてシェフレラ石の構造を参考にした、『九十九パーセントそっくりで特殊加工不要』の特殊な合金を開発した。これにより価値は無くなり、宇宙一価値の無い希少鉱石として扱われる。

 年々産出量が減っていた上に、国が売り渋りをして価格を吊り上げていた事も有り、あっさりと見放された。

 一キロのシェフレラ石を購入する(暴落前の価格)費用で、三十キロ近い合金を作る事が可能。


 ターゲス(マリーゴールドの属名タゲテスの由来、エルトリアの神ターゲスから 花言葉 嫉妬、絶望、悲嘆、悲哀、生きる)

 全長十六メートルのオレンジゴールドの装甲を持つ、アゲラタムを魔改造して開発された機体。シェフレラ共和国が財政破綻から目前になった国家空中分解を防ぐ為に開発に着手した。

 軽くて硬く耐久性の高い希少金属『シェフレラ石』の装甲を持つ為、アゲラタムの三分の二の重量を誇る機体。

 元は機体と合一する事で、操縦の難易度を下げ、四肢が欠損した熟練のパイロットでも操縦可能とする新型機として開発された機体。

 ただ、機体との合一化の解除技術だけが再現出来ず、開発途中で死者が十数人出た。そこで中止になれば良かったが、合一する箇所を手足の肘と膝から先に限定した事により、開発目的に近い機体が出来上がった。

 当初の目的である『操縦の難易度を下げる』事には成功したが、『四肢が欠損した熟練のパイロットでも操縦可能』とはならなかった。逆に『健常者の四肢の一部、手足の肘と膝から先を切り落として、先に機体に取り込ませる』事で完成した機体である為、失敗作扱いされた。

 また、四肢を完全に再生する技術が確立されているとは言え、健常者の手足を切り落とす点が問題視され、生産禁止勧告を受け、生産済みの六機は封印された。

 なお、合一化技術を使用している為、無人機運用は出来ず、簡易自動修復機能も失っている。

 生産禁止勧告を受けるまでに、生産された機体総数は六機。

 最終的に確認された総生産数は四十三機で、全て撃墜された。


 武装

 収納式短剣(両腕の上腕に装備。暗器風に使う)

 大型銃槍ライフル

ここまでお読みいただきありがとうございました。

誤字脱字報告ありがとうございます。

抜けが無いか確認し、入れるか悩んだ事も入れ、質問を受けそうなところを大体入れました。


今話投稿後に感想を受け付け状態に切り替えますが、二部を書き溜めたいので期間限定にしようかと思っています。期間は三月三十一日までです。

個人的な話になりますが、基本的にメモ帳で書いているのでネットに繋がない日が在り、返信が遅くなる可能性が有ります。三十一日まではちょくちょくネットに繋いで感想をチェックします。

ネタバレになりそうな質問は、回答を控えさせていただきます。


※南雲梨央の年齢がおかしくないかと指摘を受けましたので、二十五歳から三十歳に修正しました。

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