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モブキャラとして無難にやり過ごしたい  作者: 天原 重音
作戦と試練 西暦3147年10月後半

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155/209

帰還後のお昼は豪華だった

 試験運用隊隊舎の食堂で昼食を食べる。ちょっと豪華だけど、何時もの味にほっとする。帰って来た気分になる。

 実は隊舎の寮部屋に戻って荷物を置いた瞬間、『帰って来れた~。ただいま~』と盛大に痛い独り言を言ってしまったんだけど、痛い思い出は忘れよう。

 現在、だだっ広い食堂に一人でいる。松永大佐は昼食を取る前に、溜まっている仕事の残量を確認すると言って隊長室へ向かった。確認するだけと言っていたのに、十二時を十分以上も過ぎているのにまだ来ない。午後から忙しくなりそうだが、演習場に運んで貰ったオニキスの収納機の中身のチェックを最優先で行わなくてはならない。

 オニキスを置いて行った場所はディフェンバキア王国だが、ティス経由で詰め込まれた何かのチェックと、松永大佐が搭乗していたアゲラタムを収納機から取り出して修理作業もしないと。修理に必要なパーツのチェックもそうだが、今回の作戦を機に、もう何機か修理をして欲しいと依頼が来るかもしれない。

 一人黙って昼食を食べ進める。作戦成功を祝ってなのか、昼食の食事にはデザートが付いていた。デザートと言っても寸胴鍋に入ったフルーツポンチだけだ。白玉、ゼリー三種、牛乳寒天、パイナップル、サクランボ(柄の除去と種抜き済み)、蜜柑(薄皮まで剥かれていた)、キウイフルーツ、バナナ、桃と、結構豪華だ。白玉とサクランボ以外は一口大にカットされていた。

 デザートがフルーツポンチになった理由は何だろう? 作る工程が簡単且つ、大量に生産出来るからか? 白玉とゼリーと牛乳寒天は機械で一括大量生産可能だし、果物もカットするか、種を抜き取るだけだし。皮剥きが手間なら、缶詰のものを使えば良い。果物の種類が多いから、手間の割に豪華に見える。でも、届いた量が何時もよりも少ない。何でだろう?

 昼食のお代わり分を食べていると、出入り口のドアが開く音を聞いた。誰が来たのか確認すると、飯島大佐だった。

「飯島大佐。お久し振りです」

「おう、十日程度だが、久し振りだな」

 日数で見ると半月も経過していないけど、作戦に参加したからか、飯島大佐に会ったら久し振りのような気分になった。

「作戦の大役良くやり遂げたな。偉いぞ」

 飯島大佐は褒めるついでに自分の頭を軽く叩くように撫でてから、食事を取りにカウンターへ向かった。そして、トレーに乗せて自分の正面に腰を下ろした。ここで食事を取るのか。松永大佐に用が有るのかな?

「今日の昼食にデザートが出ただろ? その争奪戦で食堂は大騒ぎになっているんだ。静かに飯を食べるんなら、ここしかねぇ」

「……そうでしたか」

 飯島大佐がここに来た理由を知って思う。『良い大人が何をやっているんだよ』と、そんな言葉が喉元にまで来た。

「フルーツポンチとは言え、普段の食事にデザートは出て来ない。気持ちは解るが、大人なら節度ってもんを持って欲しいぜ」

 争奪戦に発展したんじゃ無理じゃない? そんな事を言いたくなったけど、自分もフルーツポンチを大量に器に盛り付けているから、人の事は言えない。

 飯島大佐はぼやいてから昼食を取り始めた。そのまま無言で食事を進める。自分も持って来たフルーツポンチに手を付けた。

 暫しの間、互いに無言で食べていると再度出入り口のドアが開いた。

「あれ? 飯島大佐だ」

「飯島大佐がここにいるって事は、どこも似たような状態なのか」

 そんな会話と共にやって来たのは、井上中佐と佐々木中佐だ。二人揃って、飯島大佐を見て目を丸くしている。

「何だ。お前らもここに来たのか」

「そうですよ。どいつもこいつも、皆、目の色を変えてフルーツポンチの争奪戦をやっていました」

「昼飯も少し豪華だったんで、デザートに興味の無い奴は飯の奪い合いでしたね」

 佐々木中佐の言葉を聞き、昼食のメニューを思い出す。確かに普段よりもちょっと豪華な料理が並んでいた。豪華と言っても使う食材のグレードが上がっただけだ。豚肉が牛肉だったり、果物が大量に使われていたりと、些細な変化と言える。でも、判る人は判るんだよね。

「お前ら見た目の割に食うもんな」

「部下に譲ったって言って下さいよ」

「そうとも言えるだけだろ。ここは大量に残るから、処理分を減らすって意味を考えると、良いんだろうけどよ。俺は静かに飯が食いたくて来ただけだがな」

「それを考えると他にも誰か来そうですね」

「高橋の野郎が来たら追い返せ。嫌がったら神崎のところに突き出すって脅せ」

「……高橋大佐は、今度は何をやったんですか?」

 井上中佐が恐る恐ると言った風体で飯島大佐に尋ねた。

「作戦開始前、星崎に変な事を吹き込もうとしたらしい」

「また擁護出来ない事をしたんですか?」

「そうだ」

 飯島大佐の回答を聞き、井上中佐は深い事情を聴く事を諦めた。その顔には『しょうがない』と書かれている。

 一方、佐々木中佐は早々に興味を失くしたらしく、先に昼食を取りにカウンターへ向かっていた。井上中佐が諦めると同時に、昼食を手に戻って来た。

「井上、仮に何か起きても、高橋大佐の副官が止めるから大丈夫だ。それに、そもそも女がいるところには来れないだろ」

「お前、何を言ってんだ?」

 佐々木中佐は『文句よりも先に飯を取って来い』と井上中佐をカウンターへ押しやった。その隙に飯島大佐が佐々木中佐に尋ねる。

「おい佐々木、お前は何を根拠にそんな事を言えるんだ?」

「飯島大佐はご存じないのですか? 高橋大佐の部隊は女絡みで変な噂が流れているんです」

「……? あー、あったな。そんな噂」

「もしかして、間宮教官絡みの噂ですか?」

 佐々木中佐の回答に心当たりが在ったので思わず口を挟んだ。飯島大佐は自分に確認を取る。

「星崎は知っているのか?」

「はい。間宮教官からのセクハラにキレた訓練学校の女子が、『卒業後に『間宮教官はエロ猿だ』と噂を流す活動を行おうと結託している』と言うのは知っています。作戦開始前に高橋大佐の副官らしい少佐にも、たまたま会ったので教えました」

「間宮は高橋大佐の元部下だった、よな? 元部下が未成年者にセクハラしているって噂が流れたら、上官もセクハラ野郎って思われて当然か」

「たった今思い出したが、訓練学校の視察に行った時に、松永がキレ散らかしていたな」

 飯島大佐の言葉を聞いて、自分も思い出す。そう先月下旬に、松永大佐は間宮教官の魂が抜けるまでお説教か何かをしていた。

「ただでは済まさないところが、訓練学校の女子らしいな」

「佐々木。迂闊な発言は避けろ」

 戻って来た井上中佐の言葉に自分も頷いた。他の女性陣が聞いたら絶対に怒る発言だ。でも、佐々木中佐は判らないのか首を傾げている。自分がうっかり口を滑らせなければ大丈夫だとは思うけど……。

 自分の心配を余所に、中佐コンビは自分の両脇に座り、昼食を食べ始めた。飯島大佐も昼食に手を付けている。

 何か()ったら井上中佐に丸投げしよう。

 そう決心してから、飯島大佐に自分がいなかった間にツクヨミで起きた事を教えて貰う。

 ツクヨミに襲撃は無かったが、ヨーロッパの支部の方で何度か襲撃が発生したらしい。


 ヨーロッパに属する支部が保有する軌道衛星基地は――ロシア支部を除いて――最低三ヶ国以上の、複数ヶ国で共同で使用している。軌道衛星基地を地球と繋ぐ、軌道エレベーターを建設する為の土地確保が難しかったからと言われているけど、真実は知らない。軌道衛星基地を共同で使用しているからか、共同演習を良く行っており関係も良好らしい。

 日本支部が使用している軌道エレベーターと軌道衛星基地は、元を辿るとアメリカが保有していたものだ。独立の際に譲り受けて修改築と拡張を行い、今の形になった。

 そもそも、日本支部が設立された当時は『アメリカ支部の一部だった』経緯が存在する。初代日本支部長と当時の上層部のお陰で、アメリカ支部から独立出来たと言われている。

 その初代日本支部長(就任時の年齢は三十代前半だったと聞く)と五代目日本支部長は似ていると言う、謎の話を聞いた事が在る。どこが似ているんだろう?


 ヨーロッパの支部の事情を少し思い出す。向こうは戦闘機の戦術と連携の研究も進んでいるから、心配するだけ無駄だ。

「向こうが襲撃されたんですか?」

「そうだ。だが、作戦開始前の時みてぇに、新型機が出現したとかってのは聞いていない」

「作戦開始前の一件で頭打ちだと良いですね」

「そう思いたいが、星崎はどう思う?」

 飯島大佐からいきなり話を振られた。お代わりした分の最後の一口を口に入れた直後だったので、食べ物を嚥下してから回答する。

「条約を無視するような『規模の小さい犯罪組織の集まり』なので、何とも言えません」

「そこは『規模が大きい』って言うところじゃないのか?」

 井上中佐の口から出た疑問はある意味当然だと思う。佐々木中佐もスプーンを咥えた状態で行儀悪く『確かに』と小さく呟いた。

「向こうの宇宙だと違います。規模の大きい犯罪組織の方が『超えてはならない一線』が、どの辺りなのかを正しく理解しているんです」

 向こうの宇宙において、犯罪組織を潰す為に国家が動く一線が決まっている。逆を言うと、その一線を越えない限りは国家は動かない。

 国家が動くか、否かを決める一線は『禁忌』だ。

 先史文明が傾いた原因に触れる事――越えられない壁を越えた先に存在する宇宙との接触を始めとした事が、最も重い禁忌とされている。

 この辺りは条約で一括りに纏められており、詳しく言う必要は無い。仮に説明をしても理解し難いし、何より関係ない。

「超えてはならない一線? 線引きがされているのか?」

「はい。主に向こうの宇宙で最も順守されている条約に抵触するような事態が発生し、それが発覚したら、向こうの宇宙の全ての国家が敵に回ります。被害を被った経験の有無に拘らずに動くでしょう。そうなったら、いかに大規模犯罪組織でも確実に潰されます」

「複数の国が国家を挙げて、犯罪組織を潰しに掛かるって事か?」

「簡単に言うとそうですね。向こうの宇宙では、犯罪組織に犯罪者の管理を自主的にやらせているような感じです。大きい犯罪組織になると、繋がりの有る小さい犯罪組織の管理までやっています。仮に馬鹿げた事が起きても、大きな犯罪組織が小さい犯罪組織を潰して吸収しちゃうんですよ。繋がりが有ると言う一点で、本気になった複数の国家を相手にしたくない。そんな意思表示が見えます」

「なんつぅか、面倒だな」

「清濁併せ吞むって感じですね。『犯罪組織が利用出来てこそ、一流の為政者だ』みたいな事を言う奴もいましたし」

 連続して出て来た飯島大佐の疑問に回答してから、スプーンで白玉を口に運ぶ。長時間シロップに浸かっていたけど、モチモチで美味しい。

「「「「ん?」」」」

 フルーツポンチに舌鼓を打っていると、奇妙な揺れを感じた。それは自分以外の面々も感じたのか、四人で一斉に首を傾げた。

 何か起きたのかと皆で顔を見合わせていると、出入り口のドアが開いた。現れたのは小包みを脇に抱えた松永大佐だったが、その背後に見知った誰かがいた気がした。

「なぁ、井上」「言うな。言うんじゃない」「井上の言う通りだ。星崎も無視して飯を食え」

 ドアが閉まる直前、聞き覚えのある声が聞こえた。記憶が確かなら、この声の主は高橋大佐と、神崎少佐だ。

 自分が声の主を思い出している間に、傍にやって来た松永大佐は飯島大佐と挨拶を交わしていた。

「飯島大佐、久し振りですね」

「おう、久し振りだな。戦闘で負傷したって聞いたんだが、その分だと大丈夫みたいだな」

「何針か縫いましたが、既に完治しました。心配をお掛けしたようですね」

「治ったんなら良い。飯を食いながら負傷の経緯だけ教えてくれ」

「良いですよ」

 飯島大佐は挨拶を終えると、松永大佐に小包みの中身について尋ねた。

「そう言えば、飯島大佐にも関係が有りましたね。アメリカ副支部長からのお礼の品です」

「……あ、クッキーのアレですか?」

「そうだ」

 心当たりを口にすれば、松永大佐は首肯した。

 マジで送って来たのか。自支部の支部長が倒れた原因にお礼の品を送る。正気か。

 話が分からず、蚊帳の外に置かれた三人に『飯島大佐から依頼で作ったクッキー』について話した。すると、依頼主の飯島大佐は『頼んだな』と呟いてクッキーの存在を思い出し、中佐コンビは『ハルマン大佐が食って白目を剥いたアレか!』と思い出した。

「あ? スベンの野郎も食ったのか?」

「はい。興味深々そうでしたので、袋ごと渡しました」

「野郎の感想は何だった?」

 ハルマン大佐の反応か。飯島大佐に正直に言って良いかどうか悩む。

「確か、『人が食えたもんじゃない』と、そんな感じの事を言っていました」

「食っておいてそんな事を言ったのかよ」

 一瞬躊躇った間に松永大佐が教えてしまった。ハルマン大佐の感想を知った飯島大佐は嘆息した。

「星崎。わざわざ作って貰ったってのに悪いな。あの野郎には俺から苦情を入れる」

「飯島大佐。私は気にしていませんよ?」

 支部長ですら、食べて泡を吹いて失神したと聞いた。ハルマン大佐は強靭な精神力の持ち主だから、気絶しなかった可能性が高い。それを考えると、マオ少佐は『実は凄い人だった』事になる。

「松永大佐。あのクッキーを食べた、アメリカ支部長とドイツ支部長は失神したんですよね?」

「確かに失神した。この包みは『少しの間、口煩い奴を黙らせた事への感謝の印』として頂いた茶菓子です。ドイツ副支部長からも届きます」

「って、何で食わせたんだ!? 松永、経緯を包み隠さずに教えろ」

「その前に、昼食を取って来ます」

 松永大佐は輝かんばかりにイイ笑顔を浮かべて、小包みをテーブルに置いてから昼食を取りに向かった。一方、飯島大佐は途中からとんでもない方向へ転がった事に気づいて慄いた。手遅れと言うか、文字通り『後の祭り』だから、どうしようもない。

 そして、大佐コンビの会話に口を挟まなかった中佐コンビは無心で昼食を食べていた。

 多分だけど、気絶した人物の名にアメリカ支部長とドイツ支部長が入っていた事から、二人がクッキーを食べる事になった『原因の現場にいた』と気づいたんだろう。無駄に勘が鋭い。

 少ししてから、昼食を乗せたトレーを手に松永大佐が戻って来た。ほぼ同時に中佐コンビが昼食のお代わりを取りに慌てて席を立った。

 飯島大佐は中佐コンビの慌てた行動を不思議そうに見ていたが、少し経過してからその意味に気づき『逃げたか』と小さく呟いた。

 飯島大佐の右隣(自分から見て左斜向かい)に腰を下ろした松永大佐は、『最初』に食事を取りながら話すと約束していていた自身の負傷経緯について語り始めた。

 経緯を知った飯島大佐は『引き当てたのか』とだけ言った。アゲラタムに搭乗する上でサバイバルキットをどうするのか議論に加わっていたのかもしれない。

 続いて、松永大佐はクッキーの行方について語った。

 クッキーについて語る都合上、外せないのが月面基地で知り合った他支部の面々だろう。特に、クライン少佐とか、アメリカ支部とドイツ支部のパイロットとか。

 アメリカ支部長とドイツ支部長がクッキーを食べる事になった経緯を知り、飯島大佐は『馬鹿じゃねぇの? 馬鹿しかいねぇのか?』と呆れ果てた。

 ちなみに、未だに戻って来ない中佐コンビを探すと、コーヒーメーカーの前にいた。直立不動の姿勢を見るに、まだこちらには戻りたくないらしい。

「はぁー、それであのクッキーを食べる事になったと?」

「そうです」

「馬鹿しかいないってのも、考えもんだな」

 飯島大佐の感想に、松永大佐はノーコメントだった。自分も何も言えないので、無言でフルーツポンチを食べる。桃が美味しい。

 そして漸く、不穏な気配が去った事を察知した中佐コンビが戻って来た。

 そのまま、和やかな昼食に戻るが、一つだけ思い出した。

「あ、そう言えば、大林少佐が持っていた首輪とリードって何に使うんですか?」

 そう、大林少佐が持っていた謎のアイテムだ。どこから取り出したのか気になるけど、人間用なのか気になるアイテムなので、思い切って尋ねた。

「アレか。アレは支部長の捕獲用だ。支部長は昔っから、逃げ足だけは速くてな。大林が捕まえて、文字通り首輪をつけて引き摺ったんだ。学生時代の支部長の体育の単位は常に進級ギリギリだったって聞いていたんだがな」

 飯島大佐の話を聞き、ふと思い出す。

 八月七日。マルス・ドメスティカが起動したあの日、全力疾走していた自分に支部長は普通に追い付いていた。飯島大佐が言う、逃げ足の速さを持っていたから、追い付けたのか。

「五年ぐらい前、大林が支部長を捕獲して引き摺る時に使ったのが始まりだ」

「……あー、確か『支部長が新入りの秘書官と公衆の面前で変な遊びをしている』って、噂が流れたっけ? 実際に見た連中が『アレは遊びじゃなくて連行だ』って否定したからすぐに消えたけど」

「けど、年下の女性に首輪を付けられて、執務室まで引き摺られていれば、そんな噂が流れても当然だよな。逃げ足の速い支部長も、捕まる度に首輪を付けられるから逃げなくなったし」

「大林が来るまで、縄を持った松永が支部長を捕獲していたんだよな。懐かしいぜ」

「飯島大佐、懐かしまないで下さい」

 過去を懐かしんでいる飯島大佐に宛てた、松永大佐の苦情は聞き流された。

 それにしても、あの首輪とリードの使い道がそのままだった事に驚く。支部長の扱いって、今とあんまり変わっていないんだね。

 月面基地にいる支部長をちょっと哀れんだ。


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